この春プレオープンした「滝のリトリート」に対してのわたしの考えなど、こちらのブログでまとめてきています。

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活動拠点として山梨県北杜市を選んだ理由について書いた前回のコラム。北杜には「リトリートに適した滝」が複数あるということでしたが、じゃあ「実際にどんな滝なの?」ってなりますよね!

迫力の滝、優しい滝、厳かな滝…それぞれに異なる個性を持つ北杜の滝たちをご紹介していこうと思います。

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優しく包み込む 吐竜の滝

吐竜の滝(どりゅうのたき)
【清里エリア】川俣川渓谷に落ちる落差10m、幅15mの優雅な滝。岩間から吹き出した地下水が幾筋もの流れが川に落ちる潜流瀑。駐車場から徒歩10分程度。

まず滝のリトリート初心者におすすめしやすい滝がこちらです。

山からの伏流水が湧き出ると同時に落ちて滝になっている「潜流瀑(せんりゅうばく)」というスタイル。滝の形状はいろいろありますが、わたし自身は中でもこの潜流瀑のタイプがとても好きなんです。

ここは「滝のリトリートをやってみたい」と思った最初のきっかけの滝。そして、いまのわたしの「ホーム滝」でもあります。

いつでも待っていてくれる安心感。そして繰り返し訪れたとしても常に変化があり、その都度新しい発見をもたらしてくれる。それがホーム滝! 同じ滝ばかりでは飽きるのでは?と思っていましたが、全然そんなことはないんですね。だからガイドとしてみなさんをお連れするのも、毎回嬉しい、楽しい。

この滝の特徴は「包容力」。人に例えるなら、お母さんって感じでしょうか。ちょっと元気がないな、優しくヨシヨシしてほしい、というときにピッタリ。

それなりに観光地なのでハイシーズンになれば訪問者も多くなるのですが、不思議と騒がしくはありません。滝前のスペースも広いので、お気に入りの場所を見つけてそれぞれのペースで滝と向き合っていただけますよ。

過去ブログで、詳しくこの滝への思いを書いています。よろしければこちらも読んでみてください。
【北杜の滝日記】いつでも待っていてくれる吐竜の滝

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躍動感と虹の輝き 千ヶ滝

千ヶ滝(せんがたき)
【清里エリア】大門川にかかる落差20m、幅20mほどの滝。上流にある宮司の滝、下流にある大滝とあわせて「大門川三滝」と呼ばれている。ヴィラ千ヶ滝の敷地内の駐車場から徒歩5分程度。

こちらの滝、クルマがなくても清里駅からも徒歩で行ける(駅から滝駐車場まで20分程度)のが嬉しいポイントです。遊歩道も整備していただいてありますので、滝の前だけ滑らないように気をつけて降りれば大丈夫。

ゴツゴツとした黒い岩盤を幅広に勢いよく落ちる滝。落差は20mほどではありますが、幅広で水量もいつも豊富なので、近づけばもっと迫力を感じるはず。躍動感ある飛沫も含めて、やや男性的な印象。優しい女性的な雰囲気の潜流瀑である吐竜の滝とは、また趣が異なります。

「喝を入れてほしい、背中を押してほしい」「ひらめきがほしい、直感力を研ぎ澄ませたい」…そんな方には、この滝をおすすめしています。

南向きの滝なので、お天気と時間の条件が揃えば虹を見ることができるのがこの滝の特徴。虹の滝を眺めながらのリトリートはやっぱり特別感がありますね。

過去の紹介記事はこちら
【北杜の滝日記】虹と私と千ヶ滝

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神秘的なパワーを受け取る 大滝

大滝(おおたき)
【清里エリア】大門川にかかる滝階段の途中から一の滝(落差14m)が見え、さらに下ると二の滝(落差16m)を眺められる。上流にある千ヶ滝、宮司の滝とあわせて「大門川三滝」と呼ばれている。駐車場から階段を降りてすぐ。

千ヶ滝の下流にある、大滝。千ヶ滝からさすがに歩いて移動するにはかなり距離がありますが、クルマならばすぐにハシゴできます。駐車場からのアクセスはらくらく。階段をひたすら降りるだけで到着です。

まっすぐ滝つぼにドドドと注ぐ「直瀑」(ちょくばく)というタイプ。水の勢いと岩盤の柱状節理の風情もあいまって、男性的な印象です。谷間に落ちている滝なので、他の滝に比べると神秘的なムードがあります。深い緑色をたたえた滝つぼも特徴。滝つぼに光が差すと特に美しいです。

穴場感がある滝なので、いつもだいたい貸し切り状態になります。静かに心を鎮めて滝と向き合えるところもポイントですよ。

過去の紹介記事はこちら
【北杜の滝日記】初夏の木漏れ日に輝く清里の大滝

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エメラルドに輝く滝つぼ 尾白川渓谷・千ヶ淵

尾白川渓谷・千ヶ淵(おじらがわけいこく・せんがぶち)
【白州エリア】南アルプスの名峰・甲斐駒ヶ岳に源を発する尾白川上流の渓谷。ハイキングコース(上級)には、旭滝、百合ケ渕、神蛇滝、不動滝などの渕や滝が多くある。「日本名水百選」にも選ばれている。千ヶ淵までは駐車場から徒歩10分程度。

尾白川渓谷は北杜のなかでも南アルプス甲斐駒ヶ岳の麓、白州というエリアにあります。白州といえば、南アルプスの天然水やサントリーのウイスキーで知られる名水の地です。八ヶ岳山麓の清里エリアとはまた雰囲気が異なってきます。

千ヶ淵の魅力はなんといってもこのエメラルドグリーンに輝く滝つぼ。これが訪れるたびにいつも違う輝きを放つのです。季節、その日のお天気や、滝の水量、訪れる時間帯。それらのいくつもの条件で、その日だけの輝きに出会えます。

尾白川渓谷のハイキングコースは滝がたくさんあるのですが、わたしが滝のリトリートとしてお連れできるのは一番手前の千ヶ淵まで(この先は登山道で、それなり装備が必要になるコースです。わたしがガイドとしてご一緒するには皆さんの安全確保が難しいのです…)。ですが、この千ヶ淵とそこから続く渓流をゆっくり時間をとって堪能していただくだけでも、リトリートとしては十分効果がありますよ。

千ヶ淵手前の駒ヶ岳神社もわたしが大好きなパワースポットです。こちらもあわせてお連れしています。

過去の紹介記事はこちら
【北杜の滝日記】尾白川渓谷 千ヶ淵のエメラルドグリーン

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日本の滝百選! 壮大なスケールを感じる北精進ヶ滝

北精進ヶ滝(きたしょうじがたき)
【武川エリア】鳳凰三山の一つ地蔵ヶ岳を源として流れる石空川(いしうとろがわ)に懸かる滝。落差121m。直下に九段の滝が続いて、さらに下流にも一の滝、二の滝、三の滝など複数の滝が続いている。駐車場から40分ほどで観瀑台。

※こちらの滝はプレオープン期間中ではご案内できません

北杜の南端、武川というエリアにあります。北杜の滝の中では圧巻のスケールを誇るのが、こちら北精進ヶ滝。なんと落差は121m!

ただ、この滝は展望台からの遠望になるため、間近で滝を感じることはできません。日本有数の大瀑布のスケールはぜひ体感していただきたいですが、滝のリトリートとしてはどちらかというとその下流にある一の滝、二の滝、三の滝のほうで過ごしていただくことをおすすめしています(一の滝までは駐車場から10分程度で到着)。

ゆっくり滝と向き合うなら、一の滝。白い砂浜のような滝つぼにゆらめく水面が美しいのです。

その先の竜洗峡と名付けられたナメ床もリトリートスポットですよ。

ここまでご紹介した他の滝に比べると、展望台までの所要時間が長めになります。また、こちらの滝は気温の高い季節や雨後は「ヒル」が出ることがあります。しっかりガードすれば大丈夫だとは思いますが、リラックスのためには気温の高い季節は避けた方がいいかもしれません。

過去の紹介記事はこちら
【北杜の滝日記】14年ぶりの北精進ヶ滝へ

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滝のリトリートの舞台となる北杜の滝たち、簡単ですがざっとご紹介しました!

プライベートガイドではこれらの滝のなかから、その方のご希望や前後の旅程などを踏まえながらルートをご提案させていただきます。清里エリアの滝についてはぞれぞれ距離が近いので、複数の滝のハシゴもしやすいですよ。ここでご紹介している写真は主に夏のものになりますが、新緑の季節も、紅葉の季節も、モノトーン際立つ冬の季節も…どれも素晴らしい! 同じ滝に時を変えて会いにいく、という体験もしていただけたら嬉しいなと思います。

5回連続で書いてきたコラムですが、ここでいったんひと区切りかな…。とはいえ、まだまだお伝えしたいことはたくさん!折に触れて、今後もご紹介していきますね。

滝のリトリートに参加してみたい!という方、ぜひお気軽にお問合せください。

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