先日、近況報告としてもアップしましたが、今年2月に山梨県北杜市に移住いたしました。
近ごろわたしが日常の中でどんなふうに滝と触れ合っているのか、「北杜の滝日記」と称しまして、少しこちらでも書いておこうと思います。
わたしのホーム滝
我が家から最も近く、いつでも気軽に行けるようになったのが、吐竜の滝です。
●吐竜の滝・どりゅうのたき●
山梨県北杜市大泉町西井出。川俣川渓谷に落ちる落差10m、幅15mの優雅な滝。岩間から吹き出した地下水が幾筋もの流れが川に落ちる潜流瀑。
ちょっと珍しい名前ですが、「竜の吐く息」が滝になっている、という意味だそうです。
この滝は、山からの伏流水が湧き出ると同時に落ちて滝になっている「潜流瀑(せんりゅうばく)」というスタイル。滝の形状はいろいろありますが、わたしは中でもこの潜流瀑のタイプがとても好きなんです。
念願かなって、ここがわたしにとっての「ホーム滝」になりました!
いつでも待っていてくれる安心感。そして繰り返し訪れたとしても常に変化があり、その都度新しい発見をもたらしてくれる。それがホーム滝の魅力です。
昨年、移住することが決まってからも、たびたび立ち寄ってきましたし、引っ越してきたあとは、一人で近所の買い物ついでにフラリと立ち寄ったり、あるいは友人や家族が遊びにきたときにご案内したりもしています。駐車場から滝までは程よい森林浴のコースで歩いて10分足らず。どなたでも、安心してお連れすることができるんです。
↓ 2021.8.18 大雨の翌日!


川の水量はこんなにあるのに、滝の水は清らか。それが潜流瀑の特徴です。ツワブキが揺れていました。

↓ 2021.11.20 晩秋ならではの輝き…☆水面に映る滝の白い影もいいですよね。

秋の空の色を映していたせいか、水面が不思議な彩りになっていました。

↓ 2022.2.19 雪の中、お引越しのご挨拶に来ました!こんな感じで、モノトーンの景色もいいものです。

↓ 2022.3.28 姉家族をご案内しました!少しずつ春が近づいてきます。

↓ 2022.4.13 ひとりでフラリと!

もうかなり暖かくなっていたので、裸足になって水を感じてみました。

↓ 2022.4.23 友人をご案内!最高の滝日和でしたよ。

みんなを癒す優しい滝
直近の吐竜の滝での時間、ざっと振り返ってみましたが… 本当に、どのタイミングも素晴らしくて。毎回感動して「ああ、会えてよかった!」ってなってました。
わたしがこの滝にいちばん感じる魅力。
それは、「包容力」です。

わたしは過去何度もこの滝を訪れてきていますが、春夏秋冬、大雨の日も日照り続きの日も、いつだって変わらずに澄み切った水を流し続けてくれていました。滝の周囲は季節や雨量によっても刻々と景色を変えていくのですが、滝の流れ自体はほとんど変わることがない。「いつも通り」そこにいてくれるんです。これは、潜流瀑特有の滝の在り方といえるものかもしれない。
それはまるで、お母さんのような、優しさ。
この包容力を前にすると、人はなぜか素直になれる気がする。お母さんの愛に安心するから、自分の中の純粋な、子供らしい部分を見つけることもできる。それが、癒しにつながるんだと思う。
わたしがこの滝に昔から不思議と惹かれてきて、このたび近くに引っ越して「ホーム滝」にまでしてしまった理由も、ここにある気がします。
それはきっと、わたし自身がこの滝の包容力に「憧れている」から。最近ふと気づいたことです。
この滝のように、どんな時も優しく見守り、癒せるような人になりたい。わたしにとって吐竜の滝は、人生のロールモデルでもある、ということなんですね。
今はまだまだだけど、いつかこの滝のような人に、なれるといいな。これからもこの滝から、たくさん学んでいきたいと思います。

吐竜の滝の過去の記事もどうぞ (この時から「包容力」と言っていたのだなあ)
吐竜の滝・山梨県【心身のクールダウンに!夏こそ潜流瀑】
地元を満喫していますネ。
はい!季節の移り変わりを確かめながら、日々地元の美しさを発見しています!また近々お邪魔させてください☆