滝ガールの活動についてよくいただくご質問を、Q&A形式でまとめました。
(随時追加していきます)

Q・なぜ滝が好きなのですか?
Q・いつから滝ガールなのですか?
Q・「Waterfall & Peace」とは何ですか?
Q・一番好きな滝はどこですか?
Q・どんな滝が「いい滝」ですか?
Q・人はなぜ滝に癒されるのでしょうか?
Q・日本に滝はどのくらいあるのですか?
Q・滝ガール会とは何ですか?
Q・初心者ですが、お薦めの滝はありますか?
Q・子供連れにお薦めの滝はありますか?
Q・滝の鑑賞法のコツは?
Q・滝ガールは滝に打たれるのですか?
Q・山ガールとは違うのですか?
Q・海外の滝は行かないのですか?
Q・滝ガールの夢は何ですか?


Q・なぜ滝が好きなのですか?

あらためて考えてみると、いろいろな答えが思い浮かぶので難しいのですが、結局は大きな一つに集約される気がしています。それは、滝から「地球」の神秘を感じることができるから。
滝は地球が創りだした、偉大な芸術作品です。
激しく落ちる滝を前にしたときなど、ふと「なぜこんなに大量の水が落ち続けているのか?」といった素朴な疑問が頭をよぎることがあります。滝は、何千年、何万年という単位でそこに存在していて、朝も夜も、年中無休で水が流れています。雨として降って、川となって、海へ注いでいく――地球の水の循環ストーリーでのいわばハイライトである滝を味わうことは、水の惑星である地球の神秘についてあらためて考えることでもあります。水が上から下に落ち続ける、その単純な事実を目の当たりにすることは、日頃はあまり意識することのない地球の重力の存在も感じることになるかもしれません。四季はもちろん、時間による太陽の当たり方、その日の雨量によってもまた違う美しさを見せてくれるわけですが、それもまた地球のドラマチックな演出によるものです。
千差万別の滝の個性は、その成り立ちや環境によって生まれてきますが、そうした地形の特徴を知って滝を深く愛でていくことは、美しい、気持ちいい、というだけでなく、太古からの地球の活動に想いを馳せることにもつながるのです。


Q・いつから滝ガールなのですか?

いつからか、というのが実ははっきり覚えていません…
もともとは小川や渓流など、清い水が流れる場所が好きでしたが、東京で育ったこともあり、そういった場所も身近にはありませんでした。ようやく18歳でクルマの免許を取ってからは自由に動けるようになり、少し山の方にも出かけるようになりました。
自分にとって滝が特別な存在かも?と最初に認識したのは20歳の時。当時よく姉と日本各地をドライブ旅行していたのですが、たまたま立ち寄った長崎県の滝になぜか強いインスピレーションを感じ、さらに足を滑らせてしまい滝壺に落ちて腰までどっぷりというハプニングが… その時、言ってみれば「恋に落ちた」というか、目覚めたような感覚がありました。
展望台から眺めるのが滝で、記念写真をとるものだと思っていた観光地としての滝という存在が、そのあたりから変わってきた気がします。
滝好きを自覚してから、かれこれ10年以上。社会人になってから、忙しさにかまけてほとんど滝に行けていない時期もありますが、2013年の夏に滝ガールのサイトを立ち上げて思いを発信するようになったことで、またそこから深く滝と向き合うようになりました。

参考
滝ガールになるまで
滝ガール、就活の思い出


Q・「Waterfall & Peace」とは何ですか?

このサイトのキャッチコピー「Waterfall & Peace」は、自分の活動のモットーです。地球の営みを象徴的に感じさせてくれる滝。滝をしっかりと感じて「地球スケール」に意識が切り替わると、それまで自分が抱いていた悩みや怒りなどは、だいたいが瑣末でバカバカしいことに思えてくるものです。滝から教わり、地球に住む人間としての謙虚さを取り戻していく、ということかもしれません。おおげさかもしれませんが、滝を感じて、地球と一体になる感覚を持つ、そんな風に滝を眺める人が増えたなら、それは「平和」な世界にもつながるのではないか、などと実はまじめに考えています。


Q・一番好きな滝はどこですか?

この質問を一番よく受けるのですが、ごめんなさい、なかなか選べません…!
豪快な滝、優美な滝、可愛らしい滝。みんな違って、みんないい、なんですよね。それにその時々、自分の気持ちに合った滝というのがあるのかもしれません。そのうちジャンル別などでご紹介できればと思います。


Q・どんな滝が「いい滝」ですか?

「一番」は、なかなか選べないものですが、この滝はいいなあ、と思うとき、わたしは以下の3つの要素を重要視しています。

●その1●滝自体のユニークさ
落差、水量、流れの形、四季・時間による変化など。擬人化したくなるような、個性的な滝か
●その2●滝にまつわる歴史・文化
言い伝え、信仰との関わり、芸術や食文化への影響など。長く愛され、人々と関わりあってきているか
●その3●滝環境の心地よさ
必要以上に商業開発されていない、自然を感じられる一方でほどよく安全なアクセスがあり、鑑賞スペースが荒れていないか

滝そのものである1の要素が素晴らしくても、2、3の要素は人が関わっていることです。その地域に大切にされ愛されているかどうかがわたしにとってはポイントになってきます。とはいえ、滝との相性みたいなものもあって、印象は訪れたタイミングにも左右されますし、本当に人それぞれです。


Q・人はなぜ滝に癒されるのでしょうか?

滝が持つ癒しパワーとしては、水しぶきから発生するマイナスイオン効果や、滝の音が持つ「1/f ゆらぎ」波動によるリラクゼーション効果などがよく知られていますが、何よりも「水が延々と上から下に落ちているという地球の営みを目の当たりにして、その不思議に想いを馳せる」という行為そのものに、最大の癒し効果があると思っています。
滝の前でゆっくりと過ごしているだけでも、五感が研ぎすまされて内側から元気になっていくのがはっきりと分かります。人間の約70%は水でできていますから、滝という水が最もパワーを放つ場所で過ごしていると、身体もそれに呼応するように、パワーが得られるのかもしれません。
わたしもそうですが、デジタルに囲まれた現代の暮らしに、慢性的なストレスを感じている人が多いのでしょう。眺めて美しい観光地としての滝だけではなくて、自然のパワーがたっぷりつまった最強の「リフレッシュツール」として、滝を活用してほしいと思っています。


Q・日本に滝はどのくらいあるのですか?

豊かな森林、そして水に恵まれている日本は、まさに滝の国。かつての環境庁(現・環境省)の調査によると全国で滝の数は約2500とされているのですが、滝の定義を「川の途中に段差があって、水が勢い良く流れ落ちている場所」とするならば、実際はもっとあるでしょう。
複数のプレートの境目に位置する日本は、火山や断層の密集地帯になっているため、滝の成り立ちもさまざま。滝の形状も雰囲気もバラエティに富んでいます。数としてもその種類の豊富さにおいても、日本は世界に誇る「滝資源」の豊富な国なのです。
わたし自身、日本全国の滝をどんどん知りたいですし、「もっと日本の滝のポテンシャルを知ってほしい!」というのが、このサイト開設の大きな動機になっています。


Q・滝ガール会とは何ですか?

いわば滝初心者向けに企画している滝めぐりツアーです。東京近郊の日帰り圏内エリアで雰囲気の異なる滝が見られるお気に入りの場所をセレクトし、それらを「はしご」して訪問していきます。
わたし自身がもともと運動がやや苦手な文科系なので、私がご紹介するコースは「秘境を探検したい」とか「ハードな道のりの先で達成感を味わいたい」というよりは、単純に「リフレッシュしたい」という人向けです。山登りや、サーフィン、キャンプなどのアウトドア活動に比べると、装備面や体力面でもハードルがぐんと下がり、老若男女誰でも手軽にチャレンジできて、それでいて癒し効果は抜群の自然体験としてお薦めしています。
滝ガール会では滝を見るだけではなく、地域の名水を使ったグルメや、温泉パワースポットめぐり、滝の前でのコーヒータイムなど、ワクワクするような「滝 × ◯◯」の要素も盛り込んでいます。
これまで何回か開催してきて、滝の楽しみ方をお伝えすれば、私のような滝愛好家にとってだけではなく、多くの人にとって滝は魅力的な存在になる、ということを確信しています☆

参考
滝ガールイベントのご案内
「滝ガール会」の効果【私たちに滝が必要な理由】


Q・初心者ですが、お薦めの滝はありますか?

初心者の方にこそ、手軽でありながら、滝の魅力を深く知っていただける滝がベストです。
個人的にいくつかの条件から選んでいます。

●滝自体の条件
・明るく、日当たりのよい滝である(陰鬱な雰囲気ではない)
・水量がしっかりある(飛沫を浴びられる、音を感じられる)
・滝のそばまで近寄れる(滝壺に少し浸かれる程度がベスト)
・滝の前が広く、座って眺められる(長居できる)
●周辺環境の条件
・観光地化されすぎていない(最低限の人工物、騒がしくないこと)
・アプローチの安全性(駐車場から歩ける距離、整備状態)

エリアごとにお薦めの滝がありますので(リサーチの弱いエリアはどうしてもありますが)、お気軽にお尋ねください!


Q・子供連れにお薦めの滝はありますか?

子供だからこそ、せっかくなら滝と全身で戯れて感じてほしいと思います。ただ滝見台から眺めるだけでなく、滝壺に入り、安全に水遊びができるところがいいでしょう。じめじめしておらず、日当たりや風通しのよい滝がお薦めです。こちらもどうぞお尋ねください。夏場はヒルが出やすい地域もありますので、ご注意ください。


Q・滝の鑑賞法のコツは?

一般的な観光ツアーのように、記念写真を撮って終わり、というのではなく、滝の前では「滞在時間を長めにとる」のが一番のポイントです。
あとは基本的にはそれぞれ思い思いにじっくりと滝を眺め、感じてもらえばよいと思いますが、ツアーなどでは参考までに最初に鑑賞のヒントをお伝えしてレクチャーしています。

●虹を探してみる
●印象を「人」に例えてみる
●流れの中でお気に入りの「部分」を探す
●見えない先の流れまで想像する
●耳に手を当てて滝の音をじっくり聞く
●滝の音を擬音化してみる
●水粒になりきるイメージをしてみる

詳しくは、こちらをどうぞ。
滝ガール的鑑賞のヒント【その1・眺め方】
滝ガール的鑑賞のヒント【その2・感じ方】


Q・滝ガールは滝に打たれるのですか?

滝が趣味なんです、というと「滝行」をしていると思われることが多いのですが、ちょっと違います。基本的には、滝ガールは滝には打たれません。滝の姿を眺める、滝の音を聴く、滝の水しぶきを(適度に)浴びる、など心地よく「鑑賞する」というスタイルです。浅い滝壺の場合は、裸足になって足をつけてみますが、「修行」といった要素はあまりありません。

滝行のシーンに出会うことはたまにあり、文化として触れるのは大好きです。
参考
夕日の滝・神奈川県【本格的な滝行に遭遇、繋がるご縁】


Q・山ガールとは違うのですか?

わたし自身は、滝のない山の登山は基本しません……。ので、きっと山ガールではないですね。
自然と触れることで、そこから、自分の深いところを流れる喜びに気付ける。山ガールも、滝ガールも、その活動の目指すところは一緒だと思うのですが、違うとすれば、そのアプローチのしかた。
山ガールは、。滝ガールは、。かもしれません。
山登りが、一歩一歩踏みしめて、自分が「動く」ことで自然に近づく行為だとすれば、滝をながめるとき、わたしはどうしているかというと、だいたい、その場に佇んでいるだけでして… 動いているのは、滝、つまり「自然」のほう。わたしは滝の前で徹底的に「静」になることで、自然の「動」を前に、身をゆだねているのです。
水は、ただ、上から下へ音を立てて落下します。その、ごくごく、シンプルな自然の摂理が、わたしの中を駆け抜けていくようで。気付けば浄化されている。そして、自然のパワーを、しっかり補給できるんです。

参考
滝ガール、山ガールに入門!


Q・海外の滝は行かないのですか?

海外の滝も、いくつかは訪ねており、いつかはいろいろ行ってみたいと思います。ですが、今のところわたしのライフワークは「日本の滝」です。このサイトを開設したのは「もっと日本の滝のポテンシャルを知ってほしい!」からです。
「Waterfall」は世界共通で観光地としてなじみ深いものですが、日本の滝と海外の滝では、滝が持つ意味合いがかなり異なっています。海外では、滝は滝壺で泳いだり、沢登りをしたり、爽快な「レジャースポット」という色合いが強いのに対して、日本では、古来、滝はその土地の信仰に根付いた「神聖なもの」として扱われてきたこともあり、「滝文化」としてしっかりと成り立ってきています。四季による豊かな変化も見せてくれますし、文化という重みが感じられる日本の滝こそが、わたしはやはり好きなのです。
日本の素晴らしい滝との出会いを通じて、もっと多くの人々に日本の美しさ豊かさを再発見してもらいたいと思っています。

参考
日本の滝、海外の滝
【雑誌企画】クロアチアの滝楽園、プリトヴィッツェへ


Q・滝ガールの夢は何ですか?

滝ガールのためのガイドブックみたいなものがつくってみたいです! 滝の写真集はあっても、具体的な楽しみ方や旅のプランを合わせたガイドブックはあまり見かけません。
滝という切り口から日本の地域の魅力にどんどん出会ってきているので、それをぜひ紹介したいです。全国、いくらでもコンテンツは豊富です。