移住後の様子を綴る北杜の滝日記、前回はこちら 【北杜の滝日記】いつでも待っていてくれる吐竜の滝
もうひとつのホーム滝
先日、北杜市での拠点となる「ホーム滝」としてご紹介したのが吐竜の滝ですが、同じくらい自宅から近くに、わたしにとってのもうひとつのホーム滝があります。
●千ヶ滝・せんがたき●
山梨県北杜市高根町清里。大門川にかかる落差20m、幅20mほどの滝。ヴィラ千ヶ滝の敷地内の駐車場から歩いて3分程度。上流にある宮司の滝、下流にある大滝とあわせて「大門川三滝」と呼ばれている。
ゴツゴツとした黒い岩盤を幅広に勢いよく落ちていく千ヶ滝。躍動感ある飛沫も含めて、やや男性的な印象があります。優しい女性的な雰囲気の潜流瀑である吐竜の滝とはまた趣が異なります。
「さて、ちょっくら滝に挨拶してくるかな」と思い立ったら、その日の気分で、吐竜の滝にするか、千ヶ滝にするか、はたまた両方にすることもできる。おうちの近くに、タイプの違う二つのホーム滝ができたこと。わたしにとっては最高にありがたく、幸せな状況です!
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千ヶ滝との最初の出会いは、2013年。初めて訪れた時から、「むむ!ここはいいぞ!」と感じていました。こちら(↓)は、記念すべき初訪問時の写真。
この滝、何が良かったのかというと、わたしの考える滝ガール活動には「条件が揃った滝」だった、というところが大きいと思います。過去の記事でも書いているのですが、その条件とは…
・長居できる(滝の前が広くて座れる場所がある)
・騒がしくない(観光地化しすぎてない)
・日当たりがいい(明るい雰囲気はマスト、変な気がない)
・水量がしっかりある(音のインパクトと、飛沫が感じられる)
・滝壺に少し入れる(足だけでも浸かって、水を感じたい)
・駐車場から近い(山奥すぎるとやっぱり熊とか怖い)
千ヶ滝はこの全ての条件を満たしており、ずっと注目していました。移住を決める前からも、プロフィール画像としてここの滝での写真を使っていたほど。
わたしにとって理想の滝時間が過ごせる、大切な場所。そこがいまやホーム滝になったというのは、ある意味、北杜市への移住はこの滝が呼んでくれていたのかもしれないなと思います。
引っ越してきてからは、吐竜の滝同様、一人でもフラリと訪ねますし、家に遊びに来てくれた家族や友人を連れていくこともあります。
実は、きょうも行ってきたところです。新緑がまぶしかった!テンション上がっていたようで、珍しくピースサイン(笑)
暖かくなってきたので、裸足になりました!
動画はこちら
鮮やかな虹が迎えてくれる
さて、タイトルにも書いたのですが、ここ千ヶ滝の特徴は「虹がかかる」ということなんです。これが、わたしが千ヶ滝をホームにしたかった大きな理由と言えるかもしれません。
ババーン☆
ふつうの「空にかかる虹」というと、気象状況が揃わないと見ることができない希少なもの(幸運の象徴!)ですが、「滝にかかる虹」の場合は、水飛沫がある滝にお日さまが一定の角度で当たってくれさえすれば、必ず見られるものです。
千ヶ滝は水量が常にしっかりあり、かつ南向きの滝なので、お昼すぎに太陽が出ている時には、ほぼ間違いなく滝のそばに虹を見つけることができるのです。
虹に出会えると、その美しさに感動するのはもちろんですが、ただじんわり幸せな気分になります。あのスペシャルな幸福感は、なんなのでしょう。魂が喜んでいる、という感じ。
そして、滝にかかる虹は、一期一会。いつ訪れても表情が違うんですね。
滝虹のかかり方を大きく左右している条件が「お日さまの高さ」。もちろん、時間によって太陽の高さは違いますし、季節によっても変わります。夏至のときに南中高度がいちばん高くなり、冬至のとき南中高度がいちばん低くなる。冬至に近くなると「滝の流れ」に虹がかかり、夏至に近くなると「滝つぼ」を見下ろしたときに虹を見ることができるというわけです。
四季折々、水量によって、お天気によって。滝というのはいつもその表情をダイナミックに変えていくものですが、千ヶ滝の場合は、そこに時間や季節による「虹の変化」も加わっちゃうわけなんです。だから、本当に飽きません!
ここからは最近の「千ヶ滝と虹」の写真、どどんとご紹介。
↓ 2022.3.2 引っ越してきてわりとすぐ。雪や氷がまだけっこう残っていて、白と鮮やかな七色のコントラストに魅せられました…!
↓ 2022.4.2 標高が高いので春はまだまだ…
↓ 2022.4.23 だんだんお日さまが高くなってきたので、虹の位置が下がってきてますね!
↓ 2022.5.3 4歳の男の子(友人のお子様)にも滝にかかる虹をお見せできました!
↓2022.5.18 夏至まであと約1ヶ月!だいぶ太陽が高くなっているので。滝つぼ側に虹がかかっています。見つけるにはちょっとコツがいるかも。
と…こんな感じで日々堪能しています。もちろん虹が出ていない時だって、千ヶ滝が素晴らしいことには変わりがないのです。ただ、やっぱりその日お天気だったら「きょうは千ヶ滝行こうかな」ってなっちゃう。それができるのが、ホーム滝!
これから何度も通うことになりますから、千ヶ滝もまだまだ知らない表情を見せてくれるはず。こちらでもまた折に触れて、ご報告していきますね。
千ヶ滝の過去の記事もどうぞ
千ヶ滝・山梨県【滝ガール活動の原点】