この春プレオープンした「滝のリトリート」に対してのわたしの考えなど、こちらのブログでまとめてきています。

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今回は「なぜこの活動の拠点が、山梨県北杜市だったのか?」というお話です。

(わたしの「滝のリトリート」自体は北杜に限らず「出張ガイド」として全国対応可能ですが、メインの活動拠点は北杜になります)

これ、最近聞かれることが、とても多いです! 先日の地元の生活情報誌「なないろ」さんの取材でも尋ねられました(参考:韮崎・北杜エリアの生活情報誌「なないろ」インタビュー掲載)。

確かに、「北杜=滝」という連想をされる方は一般的に多くはありません。地元の方であっても、滝についてはおそらくそこまで意識してきてはいないはず…。なので、「日本全国めぐってきた滝ガールが、なぜ北杜で?」という疑問がわいてくるんだと思います。

お答え。大きくわけると、この二つの理由です!

1)北杜にわたし自身が住みたかったから
2)北杜にリトリートに適した滝が多いから

1)と 2)が重なっている場所だった、ということですね。

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1)北杜にわたし自身が住みたかった

まず 1)なのですが、これはとても個人的で現実的な部分です。

移住の経緯については、昨年ブログでも簡単にご報告しております。

【近況報告】山梨県北杜市に移住しました

コロナ禍でいろんな物事が止まった時、自分の働き方、住まい方、暮らし方について、かなり真剣に見直しました。そういう人はとても多かったと思いますが、もれなくわたしもその一人です。

あれこれ考えた結果、やっぱり地元の東京を離れて、自然に近いところで暮らしてみたい、働き方もそれに合わせて再構築していきたい、となりまして…。一緒に暮らしていたパートナーも同意してくれたので、思い切って移住を決めました。

その場所がなぜ北杜だったのかというと、わたしとしてはやっぱり「好きな滝が近くにあること」は最重要条件でした。滝のそばに住みたいというのは、ずっとわたしの夢でしたから! どうせ引っ越すならその夢を叶えたいとも思っていました。

ただ、滝のことだけではなく毎日生活していく上では、個人的に外せない条件がいくつかありまして…それが全てガチっとハマっていた場所が北杜だったのです。特に親類縁者がいたわけではないのですが、自分の条件を総合的に検討したらここだろうな、と思えた場所でした。

ちなみに、その条件とは…

・夏が涼しい
・湧水地がある
・晴天率が高い
・景色が広い(富士山、八ヶ岳、南アルプスが一望できる)
・素敵なレストランやカフェがいっぱいある
・東京(実家)に低コストで帰れる
・移住に関して行政の支援金がある

など。

でも、結局のところ、決め手になったのはフィーリングでした。「なんとなく雰囲気が肌に合う」というのが一番大きかったと思います。これまで滝めぐりを通じて自分自身が日本全国を旅して回っていたからこそ、自信を持って「わたしたちにはココが良さそう!」と決断できた。たくさん旅していて、よかった!

そして実際にいま住んでみて、本当にしっくりきています。ありがたいです!

(↓ 八ヶ岳の山並みがいつも近くにあります)

(↓ わたしがいつもお水を汲ませていただいている大滝神社の大滝湧水)

(↓ 夏は明野というエリアで有名なひまわり畑の絶景に出会えます)

(↓ 家の周りで鹿さんによく会います!畑を荒らされたりもして困るけど、動物に会えるとやっぱり嬉しくなる)

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2)北杜にリトリートに適した滝が多い

1)よりも 2)のほうを重点的に書こうと思っていて、すでにけっこう長くなってしまった…!

2)については、わたしが「いつか滝でリトリートみたいな活動ができたらいいな」とぼんやり思っていたために、移住先を選ぶ上でも意識していたことでもありました。

前回のコラムで「リトリートに適した滝」の条件を書きましたが、実際にこれからわたしが定期的に参加者を募ってリトリートプログラムを実施するとしたら…?と現実的な点を踏まえて検討してみると、北杜は総合的にかなり「ちょうどいい場所」であることがわかってきたのです。

●リトリートに適した滝が「複数」ある

前回のコラムでも書いた「リトリートに適した滝」の条件(危なくないこと、滝までが近いこと、鑑賞に適した滝であること)に合致する滝が、北杜エリアの中に一つだけではなく「複数ある」ということがポイントでした。というのも、リトリート向きの滝がある程度まとまって存在しているエリアって、全国探してみても、実はありそうでなかなかないんです!

湧水が流れる滝も…

虹が美しい滝も…

滝つぼが美しい滝も…

選択肢があるというのは、大きいです。こちらから参加者のご希望に合わせておすすめする滝を選ぶことができますし、ある滝が何らかの事情(道路の通行止めなど)で行けなくなったとしても、他の滝に変更することもできる。エリア内で滝を「ハシゴ」することもできます。ハシゴすることで、滝の個性の違いがよくわかりますし、自分と相性の良い滝を見つける楽しさも味わっていただける。今度はあの滝に行ってみたい、などリピートするきっかけにもなると思います。

北杜は晴天率が高いのもありがたいです。太平洋側気候のエリアになるので、冬になっても意外にそんなに雪が降りません。冬の間はまったく滝に行けなくなる、ということがないんです。冬なら冬でまた滝の美しさを感じていただけるので、リトリートは通年開催していくつもりですよ。

●首都圏在住の方もリトリートに来てもらいやすい

ここからは、滝以外のポイントです。

東京からのアクセスの良さは意識していました(リトリートが必要な人が一番多い!)。「特急あずさ」なら新宿から小淵沢までは2時間弱。新宿からは高速バスも頻繁に出ていますし、マイカーを持っていなかったとしても、思ったよりアクセスがいい(&バスなら安い)んですね。日帰りのリトリートでもぜんぜん余裕! リトリートに参加する往復の道中で疲れてしまっては元も子もありませんから、手軽に来られる距離であることはとても大事だと思っています。

一方で、リトリートの目的である「日常を離れる」ということを考えると、あまりにご近所すぎても、なかなか意識が切り替わらないというところもあるかもしれません。しかし、小淵沢まで来てしまえば、標高は1000m。グルリと見回すと「富士山!八ヶ岳!南アルプス!」といった感じに明らかに景色も空気も変わってきますので、「非日常感」はしっかり味わうことができる

首都圏近郊に在住の方にとっては「近すぎず、遠すぎず」という絶妙の距離ではないかと思います。小淵沢や清里は素敵な宿泊施設も多いですので、よりゆっくりと滞在していただくこともできますよ。

●滝以外の癒し要素もたくさんある

地産地消の食、良質な温泉、パワースポットの神社など…。北杜は滝と組み合わせる癒し要素も豊富です。

小淵沢や清里をはじめ、もともとは別荘地として有名なエリアですが、近年は都心部からの移住人気が特に高くなっていて(わたし自身も例にもれず)、センスの高いレストラン、カフェ、宿泊施設などがかなり増えてきました(わたしが住みはじめたこの一年の間でも、どんどん増えてきているんです)。お酒が好きな方にとっても、地元の日本酒、ワイン、クラフトビール…選びたい放題の状態になってきています。

(↓ 北杜発・人気のクラフトビール「うちゅうブルーイング」のタップルームも小淵沢にできました)

滝でパワーチャージしたあと、温泉につかってさらに心身リラックスさせるのもよし、美味しいご飯やお酒を楽しむもよし。季節が合えばフルーツ狩りなんかもいいですよね。

(↓ ブルーベリー狩り、おすすめです!)

シンプルに滝の癒しだけを味わって帰っていただいてもいいのですが、わたしとしてはせっかくなら旅の楽しさも少しプラスしてみてほしいんですね。そうなると一日ではとても回りきれないので、きっと繰り返し訪れたくなるはず(ぜひ繰り返しいらしてほしい)!

滝とあわせて、その地域の魅力をめいっぱい楽しめる。こうしたバランスの良さも、このエリアの魅力です。

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リトリートに適した北杜の滝たち。じゃあ「実際にどんな滝なの?」ってなりますよね!次回はそれぞれの滝の魅力をお伝えしていければと思います!

よろしければまた読んでみてくださいね。

滝のリトリートに参加してみたい!という方、ぜひお気軽にお問合せください。

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