緊急事態宣言が発令されており、またおうち時間。せっかくなので、こちらのレポートもサクサクと書いていきたいと思います。写真とか振り返るのも、気持ちいいものなので!よろしければいろいろ、ご覧になってください✨

春の紀伊半島滝めぐり、続きです!

前回まではこちら
大杉谷の仙人ツアー【前編:穴場の定入滝&新緑の六十尋滝】
大杉谷の仙人ツアー【後編:サイクリングで秘密の滝へ!】
滝頭不動滝・三重県【奥伊勢フォレストピア 滝&登山ツアー】
アナギの滝・三重県【尾鷲の名瀑!対照的な陰陽の滝】
デンガラ滝・三重県【一枚岩を滑り落ちる美女滝】

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尾鷲から南下して、熊野市へやってきました。熊野市にはまだまだいきたい滝がいっぱいあるんですが、今回はここにした!

●観音滝・かんのんだき●
三重県熊野市飛鳥町神山。大又川支流の不動谷にかかる分岐瀑。滝の側のほこらに十一面観音が祀られている。登山道入り口から徒歩1時間弱。
来訪日:2021/4/1

ネットで調べてみると、この滝の落差は40〜70m、と表記にけっこう幅がありました。いずれにせよ、きっと大きい滝には間違いないということで!前から気になっていた滝です。

大又川に注ぐ不動谷という沢を遡っていきます。滝までは山道になりますが、ピンクのテープなどで基本的には誘導してくれてありました。

ちなみに、入り口には「滝まで徒歩40分」という看板があったんですが…

わたしは40分じゃ無理でしたわ!これはどうも健脚さんの場合の目安ですね。危ない場所はないのですが基本的にずっと登りなので、すぐ息が切れちゃうんです…。とはいえ、季節が春でしたし、暑すぎて大変ということもないので、ゆっくりのんびり登っていきました(結果、1時間くらいかかりました…)。

入り口の方には、集落の跡と見られる炭焼き窯や石垣。枯れた風情がありますねぇ。

苔むした沢を通りすぎて…

ツバキの季節なので、こんなフォトジェニックな景色にも出会えました!素敵!

途中、チラチラといい感じの小さなナメ滝が見え隠れしてきまして… 

滝ガール的にはワクワクソワソワしてきたところに!

こんな素敵なスポットが現れました!

わー!本流のナメに支流の滝が合流しております。これは無名の滝だと思いますが、明るくていいんですよ!ここでちょっと休憩。

本流はすぐ下が滝にもなっていました。上から見たところ!

さて、ここで出てきたのが、「あと10分」看板。

これ、ぬか喜びですから!笑(ここから30分かかったわたし)

まだまだ登りまっす。またお尻が筋肉痛になりそうな、なかなかの斜度。

赤いマルが目印になったりもしていましたよ。

石段が見えてまいりました!ここまでくればあともうすぐ!

右手に滝のような流れが見えてきて…

ついにきました!

観音様がいらっしゃるこの祠のお隣がすぐ滝!

こちらです!!

どどーん☆

観音滝ご対面!「1時間頑張って登ったかいがあったな」と思わせてくれる神々しいお姿です。

ダイナミックな巨岩の壁を滑り落ちるような滝、これは熊野に特に多いタイプと言えますね。熊野市では紀和町の布引滝や新鹿町の弁天滝も似たようなスタイルです。

南向きの滝なので、太陽の光を受けて見事に輝いていらっしゃいました。この数日前まで雨がしっかり降っていたようで、水量もバッチリ。この滝は雨後の訪問がおすすめだそうです。

岩盤からは力強さを感じますが、水の流れ自体は繊細で。そういう意味では男性的な魅力と女性的な魅力を兼ね備えているわけで、まさに性別を超越した存在、観音様と表現するのにふさわしい気もしました。

うん、なるほど、滝の落差の表現が人によって違うのは… この滝、どこからどこまでが滝なのか、というジャッジが難しいからかもしれないです。ほぼ垂直に落ちたあと、残りは傾斜を流れていく感じなのです。

ここの岩盤は乾いた部分なら表面がザラザラなので滑りにくいため、傾斜の途中の岩盤に立って見上げることができます。

このわたしがいる位置から見下ろすとこんな感じ。まだまだ斜面が続いてるんです。下まで滝だとカウントすると確かにかなり大きい滝だと思います!

古くは修行の地だったそうなんですが、厳しいムードはあまり感じませんでした。

ポカポカと日光浴をしながら、ミストのような飛沫を浴び、自分も滝と一体化する感覚に浸る。滝めぐりをしていて、こういう時間を過ごせることが本当にスペシャルなのです。なかなかこの感覚を言葉で表現できないのですが… とにかく、ありがたいことですね。

続きます!

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大杉谷の仙人ツアー【前編:穴場の定入滝&新緑の六十尋滝】
大杉谷の仙人ツアー【後編:サイクリングで秘密の滝へ!】
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