春の紀伊半島滝めぐり、続きです。
前回まではこちら
大杉谷の仙人ツアー【前編:穴場の定入滝&新緑の六十尋滝】
大杉谷の仙人ツアー【後編:サイクリングで秘密の滝へ!】
滝頭不動滝・三重県【奥伊勢フォレストピア 滝&登山ツアー】
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大台町から尾鷲までって、高速道路で移動すると割とすぐなんですね。でもその前に紀北町の「道の駅 海山」に立ち寄りました。海山は「みやま」と読むんですね。初訪問です。
ここでは名物という「フィサリスミルク」を!
「フィサリス」とはフルーツホオズキのことらしく、ミルクにジャムが入っていてかき混ぜながらいただきます。ちょうどいい甘みと酸味。あっという間に飲み干しました〜
せっかくなので、ここから近くの景勝地、魚飛渓を通って尾鷲に抜けます。
(読めない看板)
抜群の透明度を誇る銚子川の支流・又口川にある魚飛渓。巨石ゴロゴロの明るい渓流が続いています。
確かに透明度が高い!
人が入っていないとスケールが伝わらないですが、全部かなりの巨岩なんですよ、これ!
この下の小さな滝も落差は2-3mありそうで、ここが夏場は天然のすべり台として、子どもたち大喜びの人気スポットになっているんですって。ただ、みんなでワイワイ、というのが昨年から難しくなってしまっているけれども…
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さて、お目当ての滝はさらに先です。国道425号線(酷道とも呼ばれますね…)を西へ進み、この又口川の最上流部に向かいました。
●アナギの滝・あなぎのたき●
三重県尾鷲市南浦。銚子川の支流の又口川上流に落ちる二つの滝の総称。落差は陽の滝30m、陰の滝5m。国道425号線沿いに入り口があり、そこから徒歩15分ほど。道路脇に駐車可能なスペースあり。
来訪日:2021/3/31
入り口には看板がありました(「滝まで30分」とのことでちょっと構えていましたが、実質15分ほどで到着できました)。
廃屋の脇を通り道なりに進みます。
基本的にはカラーテープまたはトラロープで誘導してくださっているので、道がわからないことはないと思います。危険に感じるところも特にありませんでした。
スタートから10分ほどで河原におります。あとは川を遡っていくだけ!長靴のほうが何かと便利かなと思います。
見えてきました!
おおおー!(歓喜!)
なんてスペシャルな空間なんだ! この滝、二つのタイプの異なる滝(陽の滝・陰の滝)がちょうど向かい合って落ちているんです。両方合わせて、アナギの滝なんですね。
まず、向かって左側に落ちるのが、陽の滝。ゴツゴツの岩をぶつかりながら落ちてくる分岐瀑です!落差30mほど。
そしてこちらが陰の滝!滝自体は落差5mの小さいものですが、輝く滝つぼが特徴!
位置関係はこんな感じです。スマホの自撮り用広角レンズで撮ってみました。
この二つの滝が、とにかくどちらも違う個性的な美しさがあって、素晴らしいんです。もちろんわたし一人、貸し切り空間。両方を行ったり来たりしながら、じっくり鑑賞しました。
陽の滝は、男性的。なんといっても岩が格好いいですね!
水量はそこまで多くなく(といってもこの日は比較的水量は多めのようでした)、岩の表情と細かい水しぶきの様子を観察できます。
激しくはないですが、躍動感があって、端正な印象!
わたしは正面よりもこの斜めの角度が好きだったかな!浅い滝つぼもあります。
動画はこんな感じ。
シャッタースピードを遅くして流して撮ってみました ↓
うーん、雰囲気ありますねぇ…✨
でもでも、陰の滝も負けていませんよ!
このブルーグリーンに輝く滝つぼをご覧ください!泣ける!
陰の滝というと女性を表すと思いますが、その通りだと思いました。派手さはないのですが、しっとりと包み込むような深い優しさのある女性。そんな雰囲気の滝でした。
動画はこちらです!
陰の滝もシャッタースピードを遅くして撮ってみました。こんな感じ!
なんてフォトジェニックなんでしょう!
勇壮な美男子、奥ゆかしく神秘的な美女、二人がずっと見つめあっているような、そんな光景に思えました。どんな時もこの場所で二人きり。でも、一定の距離はおいたままなのですよ… ふふふ。いいですねぇ。
同じ場所でこの対照的な二つの滝が鑑賞できるという、とても贅沢な空間。次回はコーヒーセットを準備して、もっとのんびり過ごしたいなと思います。
(ちなみに現地にも解説版などはなく、結局「アナギ」の名前の由来がわからず…もしどなたかご存知でしたら教えて欲しいです!)
尾鷲の滝、続きます!
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