三重県大杉谷の仙人といく滝ツアー、続きです!

前編はこちら ↓
大杉谷の仙人ツアー【前編:穴場の定入滝&新緑の六十尋滝】

二つの滝を見たあと、仙人のおうちでランチタイムです。

こちらが、仙人家。

仙人はもともとここの大杉谷山荘を引き継いで管理人をされていたそうですが(山荘の営業は台風被害のあった2004年以降は休止)、今ではすっかり「俺の秘密基地」という風情。自分の好きなようにDIYでつくりあげていく楽しみがあるんでしょうね。

山荘のお隣、鉄骨パイプが張り巡らされたアウトドアリビングにご案内いただきました。ほとんど外なのにテレビとかあってすごい!仙人のくつろぎスペースが完成されていました。山荘のほうは寝る時だけ使う、とのことでした。

ここから大杉谷の景色を眺めながら、鍋焼きうどんとおにぎりをいただきました!ありがとうございます!アウトドアランチ最高〜⭐️

途中、仙人が一冊の本を持ってきてくれたんですが、それがなんと1996年出版「日本 滝めぐり」。

当時、著者の加藤庸二さん(カメラマン)がこの大杉谷山荘を訪れた際、滝好きということで仙人と意気投合したそうです。本にも仙人との滝談義と大杉谷の訪問レポートが収録されています。

滝がテーマで出版されている本はほぼチェックしてきたと思っていましたが、これは見落としていた!amazonで中古本をポチりましたよ。この本で若き仙人(40代ですね)が語る滝愛も素晴らしいんですよ。この本のこともまた別途レポートしたいですねぇ。

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さて、午後のプログラム。

ここからはなんとマウンテンバイクツアーです!

まさか自転車に乗れるとは思っていなかったので嬉しいサプライズ✨

誰もいない貸し切りの林道を爽快に駆け抜けました。

滝は登山道入り口の少し手前にある沢の奥にあります。ここ、鯏谷(うぐいたに)橋から沢に入っていきます。

あ!この標識…2004年の大杉谷豪雨災害の時には、すっかり土砂で埋まってしまったというものでした。当時の話、2年前の大杉谷のツアーでも聞いていたんです。

その時に山小屋で見せていただいた写真がこちら ↓ 

この沢が土砂で埋まるって、とんでもないことが起きていたことを実感します。仙人と話していても、2004年の出来事についてはやはり本当に大変なことだったのだな…とあらためて思いました。

沢は、今では水が復活しています。少し渡渉するところはありますが、長靴を履いてきていたので大丈夫!

とはいえ、あまり慣れていないアヤノちゃんは怖かったみたいで、仙人が助けてくれていました!頼もしい〜 仙人は「女の子やなあ」とまんざらでもなさそうだったのが面白かったけど!

そしていよいよ!

ちらっ!

きました!美しすぎる滝がそこで待っていてくれました。

こちらです!

(滝の名前、仙人は無名滝だとおっしゃっていましたが、インスタでアップしたところ、滝好きさんからのコメントで沢名から「ウグイ谷の滝」と呼ばれてもいることがわかりました)

あの豪雨災害からどうやって復帰したんだろう…と不思議になるくらい、いきいきと落ち続けていました。

くの字に折れ曲がって、勢いよく飛び出してきたあと、青いグラデーションの滝つぼに注いでいます。ああ…美しい!さすが日本一の清流、宮川流域!

こちら、仙人おすすめの過ごし方は「滝瞑想」です。

わあ、それ、わたしもやりたいと思っていた!

というのも、滝つぼの手前は砂利の広場になっていて、ちょうど風が当たらない角度なので水しぶきに濡れることがありません。確かに、瞑想するにはちょうどいい場所なのです!

こんな感じで…(仙人が撮ってくれました)


写真を見返しても、とにかく気持ちよさそう。

滝の揺らめきを眺めながら、滝の音に身を委ねる…ほんの5分くらいでも、心身にパワーがチャージされていくのがわかりました。ここで何時間でも過ごせてしまいそう…帰りたくなかったな…!

最後に仙人と記念撮影!

おかげさまで、すっかり滝を満喫しました〜!ありがとうございます!

滝という共通言語があると、やっぱりすぐ仲良くなれるんですよね。仙人は「もっと君らが早く生まれてきてくれてたらなあ!」と言ってくれました。その言葉は和歌山県田辺の滝レジェンド(もう80代です)もかけてくださっていたことを思い出します。ありがたいことです。

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そのあとは大杉谷の登山口入り口までサイクリングしたあと…

河原でのんびりタイム。

水が綺麗すぎるので石をポチャポチャして波紋を作って遊ぶ(笑)!地球が即興で作ってくれるアートです。

癒される3人☺️

夕暮れ近づく川のほとり。仙人は大杉谷の自然がこの数十年でどんな風に変わってきてしまったかを説明してくれました。わたしたちからしたら、こんなにこんなに綺麗だと感じるんだけれど…。

仙人によると、昆虫がいなくなった、鳥がいなくなった。植物も種類が少なくなったのだそうです。すべて自然は連鎖しているから… 人間の都合、便利さと引き換えに失われてしまった、多様性に満ちた豊かな自然の風景がある。そう思うと、胸がキュッとしました。

だけど、時間を戻すわけにはいかないから…これからできることが何なのか、わたしたちが考えていかなくちゃいけないですね。

現実の問題を知って、一人ひとりが、少しずつでも、自然の側に歩み寄っていくことしかないのかなって。仙人より少し後に生まれたからこそ、滝を、自然を愛する気持ちをしっかり受け継いでいきたいなと思うのです。そのための滝ガール活動でもあります。

楽しくて濃かった1日ツアー。巽さん、どうもありがとうございました!また滝談義に花を咲かせましょうね!

仙人プロジェクトはこちら
大杉谷の仙人とあそぼうプロジェクト https://verde-odai.co.jp/osugitani/osugitani-72.html

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今回の滝の旅、まだまだ続きます☺️

前回まではこちら
大杉谷の仙人ツアー【前編:穴場の定入滝&新緑の六十尋滝】