3月の末から4月の頭まで、久しぶりに長めの滝めぐりの旅に出かけていました。
目的地は、滝の聖地、紀伊半島!このエリアは何度も出かけているけれど、まだまだ行きたい滝だらけで到底終わりは見えませんね。こちらのブログでも滝めぐり日記をボチボチご紹介していきます。
まず訪ねたのは、三重県の大杉谷✨
大杉谷は2年前の夏に満喫してきていたわけですが…(記事はこちら↓)
大杉谷の滝登山ツアー【前編:千尋滝〜シシ淵〜ニコニコ滝】
大杉谷の滝登山ツアー【後編:七ツ釜滝〜光滝〜隠滝】
3月末時点では、大杉谷はまだ季節的にコースはオープンしてません。なので、今回はVerde大台ツーリズム https://verde-odai.co.jp/ さん(前回のツアーでもお世話になりました)に追加された新プログラム「仙人ツアー」なるものに参加してみることに!
大杉谷の仙人とあそぼうプロジェクト https://verde-odai.co.jp/osugitani/osugitani-72.html
「大杉谷には,電波の届かない滝と山に囲まれた家で暮らす仙人がいます」…この案内文が気になりすぎて、ぜひともその方にお会いしてみたい!ということで。わたしの滝ガール旅によくご一緒してくださるアヤノちゃんと一緒に二人で参加してきました。いつもディープな旅に付き合ってくれてありがとう!
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3/30朝、桜が満開の大杉谷登山センターで待ち合わせ。
軽トラで現れたのが「仙人」、巽幸則さんです!72歳!
40歳頃まではサラリーマンをされていらっしゃって、後半生は自然ゆたかな大杉谷で自由に暮らすことにしたそうです(とはいえ、出会ったこの時点ではお互いにほとんど前情報がない状態でした!仙人の仙人たる所以は、一日かけて知ることになります)。
「滝が好きなんだってね?」と仙人。話を聞いてみると、どうも仙人はかなりの滝好きでいらっしゃる様子…嬉しい!仙人プロジェクトはオーダーメイドでコースを組み立てくださるということなのですが、わたしたちは「仙人おすすめ滝をメインに大杉谷の自然と戯れるプラン」という感じでお願いすることになりました。
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最初に連れてきていただいたのは、大杉谷登山センターからすぐの林道沿い。宮川ダムのすぐ下流です。
川の対岸に落ちているのが見えます!音も聞こえます!
「定入滝(じょういだき)」と呼ばれている滝だそうです。
●定入滝・じょういだき●
三重県多気郡大台町久豆。宮川ダムの下流に注ぐ支流の滝。落差15-20m程度。向かいの林道から遠望もできる。
来訪日:2021/3/30
ヤマザクラと紅葉樹の新緑と常緑樹の濃い緑がモコモコとパッチワークになっていて「これぞ春」という山の景色に、スッと輝く一筋。セクシーな曲線美もいいですねぇ。
遠望の段階からわたしはテンションが上がってまして、仙人からも「確かに君は滝が好きだな!興奮度でわかる」とのお言葉をいただく!笑 仙人は「滝好きな人を案内できることは嬉しいねぇ」と喜んでくださってました。
「滝は遠望で見て全体の雰囲気を掴み、次に滝つぼの近くまで行って水しぶきと共に体感する。両方やるのが大事なんだよ」
うんうん、そうですよね、わかりますわかります。深く肯く滝ガール。しょっぱなから、滝の楽しみ方について仙人と語り合える喜びを味わいました。
ということで、今度は対岸に渡り、定入滝の滝つぼへ向かいます。
近くに集落があり(ここまで集落があるんだ!と驚きましたが)、こんな案内もありました。
この滝の名前は「入定」からきているんですね!山形の即身仏を拝んだこともありましたが、つまりここの近くのえらいお坊さんが、この滝のそばで入定されたのでしょうか。なかなか文化的にも興味深いですね。ちなみにこちらは「生居滝」とか「居八の滝」とか…なぜかいろいろと別名があるようです。
看板には「←未整備」とご丁寧に書いてありましたとおり、特に道はありません。ゴロゴロの岩の間を通って、上流に遡っていきます。
左手に先ほど遠望した場所が見えてきたということは…
ちょうど向かい側に滝です!
定入滝、こちらです!
滝つぼに接近すると、風に乗ってくる水しぶきや水音、滝つぼの揺らめく波紋や小さな虹などを細かく鑑賞できます。
定入滝は15m以上はあると思いますが、近くにきたらそこまでの大きさだとはわからないんですよ。だから先に遠望しておいてよかった〜ということになりますね!
「君らは本当に滝が好きなんだなあ、帰ろうと言わなかったらずっとそのまま居そう」と仙人コメント(笑)。はい、アヤノちゃんもすっかり滝ガールですからね!
とはいえ、次の滝もありますからね、名残惜しいけれど移動しましょう。おかげさまで、遠望&滝つぼでの観賞をじっくり堪能いたしました!
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次の滝はこちらです!
●六十尋滝・ろくじゅっぴろだき●
三重県多気郡大台町大杉。宮川ダムよりさらに上流部、美濃ヶ谷にかかる滝。室町時代に見つかり高さを測ったところ約60尋(約90m)あったことから名付けられたと伝わる。公園として整備されており、林道の駐車場からすぐ。
来訪日:2021/3/30
下から見えている部分では六十尋(90m)はないと思うのですが、その上にはまだつながっているかもしれませんね。
こちらの滝は2年前の6月に大杉谷を訪れた際にも訪ねていましたが、その時は帰り道で雨も降っていたためにゆっくりもできず…今回、新緑バージョンをじっくり楽しみます!
見えてまいりました!
とても格好いい〜!
水量も程よくありますね!水の少ない冬だったようですが、ちょうど数日前まで雨が降ってくれたようでした。
上の方にはミツバツツジも彩りを添えてくれていましたよ!
仙人おすすめの鑑賞スポットはこちら。若葉が萌え出てきたばかりのカエデとツバキと一緒に眺めることができます。
春ならではの、いい色ですねぇ。黄緑色がなんとも言えないウキウキ感を伝えてきます。ここの紅葉をイメージしてみると、またすごい景色になりそう!
「だから同じ滝は何度来てもいいんだ」との仙人の言葉に完全同意!季節によって、時間によって、そして雨量によって、姿を変えるのが滝の大きな魅力なんです。
正面から。潔い直瀑っぷりがよく分かりますね!
右側からの眺めはこんな感じ。なんだか端正なスタイルですね。この滝はやはり男性的で、しかもお育ちのいい感じがいたします。
いろんな角度から味わうのは仙人の滝鑑賞スタイルだそうですが、それもわかるわかる!っていう感じなのです。共感できるのって、嬉しいですねぇ。
最後に滝つぼへ!
下から見上げる落ち口の躍動感よ〜!
我ながら気持ちよさそうですね✨
動画はこちら!
二つの滝を堪能して、ランチタイムへ。
後編に続きます!大杉谷の仙人ツアー【後編:サイクリングで秘密の滝へ!】
活動報告楽しく拝見させていただきました!さすが三大峡谷の大杉谷!険しい谷あいに綺麗な清流と見事な滝の数々!羨ましい限りです!リポートありがとうございました!これからも楽しみにしてます!
読んでくださり、ありがとうございます!大杉谷の雰囲気はとても好きです☺️またのぞいていただけたら嬉しいです!