熊野の滝めぐり、まだまだ続いております!
以前も訪れたことがあったのですが、どうしてももう一度来たかった場所があるのです。
●宝龍の滝・ほうりゅうのたき●
和歌山県新宮市熊野川町滝本。下段の一ノ滝51m、上段の二ノ滝54mを合わせて落差105mの2段の滝。滝前広場から徒歩5分。県道から滝に入る看板から徒歩10分。
来訪日:2018/3/19
こちらの宝龍の滝は、昨年NHK和歌山さんの取材ロケでも訪れた場所でした。
その時の話はこちら 【NHK取材裏話・1】水量大暴れ!宝龍の滝と久々の再会
ただね、当時は大雨の後だったので、水量がとんでもないことになっていたんです。
どばしゃあー!
浄化力は満点、パワーをもらえることは間違いなしなんですが、単純にちょっと怖い。足滑らせて落ちたりしたら流されるなあ…っていう。
これより前にも訪ねたことがあったのですが、その時もたまたま水量がすごくて。「宝龍=暴れ滝」っていうイメージがありました。「いつもはまた全然違いますよ」と言われていたので、宝龍さんの「いつもの感じ」に一度会ってみたかったんです!
メンバーは、那智勝浦町の色川にある農家民宿JUGEMU(ジュゲム)さんの寿海さん、色川で猟師をしている原裕(ひろし)さん、新宮でヨガインストラクターとして活躍するやすよさん、とわたしの4人で! 宝龍の滝があるのは新宮市の熊野川町になるんですが、那智勝浦町の色川との境あたりになるんですね。なので、今回わたしは朝にJUGEMUさんに立ち寄って、色川から一緒に来ました。
さあさあ、宝龍さん、姿が見えて来ましたよ…!
これは…確かに全然違う!
美しい…! そうか、これがいつもの姿だったんだ!
迫力と美しさを兼ね備えたお姿。滝ガール、いきなり惚れてしまいました。「裏那智」とも呼ばれている滝ですが、この気高さ。確かに那智に匹敵する雰囲気を持っています。
滝つぼにもこんなに近寄れたのか…! 前に来た時はまず無理でしたから…川に降りたら間違いなく流されてしまう勢いでした。
この滝つぼはかなり深そう。緑色がグラデーションになって、滝に近づくほど、どんどん濃くなっていっています。宝龍の滝の名前の由来にもなっている、龍の伝説があるそうです。滝つぼに龍が棲んでいるのだとか… なんだかちょっと納得でした。
やすよちゃんは「潜ってみたいなあ」って言ってたけど、もしかしたら何か見えちゃうかもね…?
こちらで滝を眺めながら、4人でピクニックタイムです!
なんと、寿海さんが東ティモールのコーヒーの生豆を持って来てくださって。
滝の前で焙煎です!
ゆらゆら揺すりながら。パチパチ。だんだんいい感じになってきた〜☆
豆が挽けたら、滝のお水を沸かして…!
滝コーヒー、完成です!
なんと贅沢。フレッシュな香りとまろやかな味を楽しむことができました☆ ありがとうございます!
ちなみに猟師の原さんは、こんな素敵なマイシートを持って来てくださりました。
鹿さんの毛皮だ…!
ワイルドな気分も味わえちゃいました。ちなみに毛の流れに逆らって座らないと、滑ってうまく座れないことがわかりました。(猟師の豆知識!)
コーヒーをいただながら、原さんに色川の猟師生活のことを教えていただいたり、お互いの近況をおしゃべりしたり。素敵な滝カフェタイムでした。
ちなみに原さん、お父さんの代で色川に移住していらっしゃってるから、ひろしさんご自身は生まれも育ちも色川。さすが、自然が似合う佇まいですよねぇ。
大学卒業後、戻っていらっしゃって猟師活動をされているそうです。色川ってIターンの受け入れの先進地域なんですよね。JUGEMUさんのご夫妻も移住だし! 色川はいろいろと奥が深いエリアということもあり、お話は尽きませんでした。
さて、帰る前にちょっと角度を変えて眺めてみようか、ってことで。少し山を登ったところから眺めてみると…
こんな感じ!
見下ろすと光の加減で滝つぼのグリーンがより鮮明に見えますね! キレイすぎて泣けます!
と… あれ?!
向こうにもう一つ、滝がある!
あれは噂に聞いていた、「野々滝」ではないか…?
メンバー全員、野々滝には行ったことがないということで、ハシゴ滝していくことにしました。
初訪問の野々滝の話は、次の記事で!
これまでの熊野の滝めぐり 2018春
布引の滝・三重県【紀宝町にもうひとつの美しい布引さん】
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