3月に行ってきました熊野の滝めぐり!

三重県紀宝町に続きまして、2日目に訪ねたのが、和歌山県古座川町です。この日もくまの・川遊び部の部長の佐竹さんにご案内いただきました!

新宮市熊野川町から、古座川町に入ります。なかなか運転がハードな道のりなんですが、ここは慣れている佐竹さんにお任せして… ありがとうございます!

お目当ては、古座川源流域の滝、植魚の滝、ハリオの滝です!(ハリオの滝についてはまた次回) 

大塔山登山道の途中にあるこの二つの滝は、かねてからずっと行ってみたかったところなんです。今回が念願かなっての初訪問でした。夏場はヒルが出やすいエリアだと聞いていたので、暑くなる前にタイミングを合わせて訪ねておきたかったのです。

●植魚の滝・うえうおのたき●
和歌山県東牟婁郡古座川町松根。大塔山登山道の途中に落ちる。落差18mの段瀑。何度か渡渉があるので、沢靴か長靴で。登山道入り口から徒歩40分ほど。途中でハリオの滝に向かう分岐がある。
来訪日:2018/3/18

沢沿いの登山道はカラーテープで目印が示してあるので迷うことはないですが、何度か渡渉があるので、沢靴で向かうのが良さそうです。

源流域というだけあって最初から水の美しさに驚かされました。川の岩盤が白いので水の色がなおさら輝いて見えるんですね。

こんな感じで、道があるっちゃあります。

渓谷の雰囲気はめちゃめちゃいいです。ちなみにこの日の訪問者はわたしたちだけ。ここが貸切っていうのは、本当に贅沢ですよねぇ。

露出した一枚岩っぽいところをプチ滝が落ちてきます。

水たまりにはイモリちゃん。可愛いヨゥ…。

季節的に冬眠明けのカエルさんたちにもたくさん出会います。

この哲学的な表情がなんとも言えない。ああ、カエルさん…。本当に何匹もノソノソ歩いているので、踏んでしまわないように気を付けながら。

途中、沢を見下ろす形に。この色にはいちいちため息です。

多分炭焼きをしていた場所なのかな? 石積跡もありました。かなり立派。

白い小花、バイカオウレンも群生していました。熊野に春を告げる花だそうです!

春の滝めぐりは何と言ってもこういう生き物たちの息遣いが強く感じられるのがいいんですよねぇ。ふふ、わたしもソワソワしちゃう。

さて、入り口から30分ほど進んだところで川の分岐があり、左側に進むと植魚の滝、右側に進むとハリオの滝との案内でした。

まずは植魚の滝へ!

両側の岩壁がそそり立ち、だんだんその幅が狭まって回廊のようになってきます。

まだかな、まだかな…ギリギリまで姿を見せないという焦らし方もまたニクい。期待感、すごい。音が近くなっていくにつれて、わたしのドキドキもマックスです。

いよいよ回廊の突き当たりまで来ました!

うわあ、落ちてる!滝つぼの色ヤバい!まだ全貌が見えない!音が反響してすごいことになってるー!!
(…と、現場ではかなり興奮して声に出しています…)

滝の正面に回るには、膝くらいまで水に浸かりますよ。もう、濡れるのは気にしません。

ようやくご対面です。

こちら!!

うわあん!

泣ける。透明な青い滝つぼに吸い込まれそう。

回廊を進んだ先に秘密の部屋のような場所にひっそりと…ここまでアプローチと空間が素晴らしい滝はなかなかありませんね。

不思議と安心感が湧いてきます。見上げるとこんな感じ。

佐竹さん、三脚を使って撮影中。

三脚は重たいから置いて来ちゃったけど、わたしもあまりやらないスローシャッターで撮影してみましたよ。ちょっと神秘的な雰囲気に見えますよね。

佐竹さんに撮ってもらった!

写真だとなんだか静かなイメージかもしれないんですが、かなり迫力もあるんです。というのも、岩に囲まれた場所で流音が反響するから。

動画はこちら。別世界に連れてこられたような感覚でした。

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憧れの場所だったんですが、ホントに素敵な滝だった…

ちなみに「植魚」という名前、どういう意味だろうと思っていたんですが、どうやらこの地域の民話で「山の木こりが初めて串本におりて海の魚のお造りを食べて、感動して、親に食べさせようと思って食べかすを畑に植えて育てようとした」というものがあるみたいで、それにこの滝が出てくるようです。

続いて、ハリオの滝に向かいました!
そちらも植魚に負けない、個性的な滝でしたよ。

続きます!

これまでの熊野の滝めぐり 2018春

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