ず、ずいぶん更新の間が空いてしまいました…!!
環境の変化がいろいろあって、アワアワしておりました〜。
気付けばもう6月、梅雨入りしたわけなんですけども、ゴールデンウィークの滝遠征のブログ、続きをアップ☆
おんたけ! 御嶽山編です☆
前回まで。
竜神の滝/銅穴の滝・岐阜県【中津川夕森公園の新緑ハイク】
不動滝/高樽の滝・岐阜県【中津川の秘境、付知峡の滝へ】
付知峡渡合三滝ほか・岐阜県【ランプの宿と朝の滝さんぽ】
阿寺渓谷・長野県【木曽路大桑村のエメラルドグリーン天国】
小野の滝/寝覚の床・長野県【浮世絵に残る中山道の人気滝】
唐沢の滝/尾ノ島の滝・長野県【飛騨街道のナイスコンビ滝】
長野県王滝村にやってきました。
ダム湖。村のシンボル、おんたけ湖(牧尾ダム)です。
2014年の噴火の時、ニュースでよく耳にしていた村の名前でした。
実際に来てみると、かなりひっそりムード……
長野にはいくつも「村」があって、これまでもなんだかんだでいろいろ訪れてきているんですが、そのなかでも一番、「厳か」な印象を受けました。
毎度のことながら、あんまり土地のことを事前に調べずに訪れていたんですが、王滝村はかなりスピリチュアルな場所なんですね。その理由は村に根付いている「御嶽信仰」でした。
こちらが王滝村にある、御嶽神社里宮です。ここが、御嶽山登山道王滝口の1合目にあたります。
最初、「なにごと!?」とビックリしたのが、この石碑の数々。
御嶽山の登山道路を走っていると、もう、あちこちにあらわれるんです。「霊神碑」というらしいです。すごい数、立ち並んでいます。
別の次元に紛れ込んだような、不思議な感覚。ちょっと怖くもあり…興味深くもあり……ドキドキしながら山道を進み、二つの滝を目指しました。
●清滝・きよたき●
長野県木曽郡王滝村。王滝口三合目、木曽川の支流、大又川にかかる滝。落差30m。清滝不動明王が祀られ、御嶽教の信者が今も水行を行う行場となっている。駐車場から徒歩3分。
来訪日:2016/5/1
ひとつめが、この清滝。
駐車場からすぐ、滝が見えます。
滝のそばには、滝行用の更衣室……
と、ぞろぞろと白装束の皆さまが、出ていらっしゃった!
ちょうど滝に向かわれるところでした。
おおー! ナイスタイミング!
何も知らずにやってきたけど、この滝の意味を理解するには、あまりにもわかりやすい現場に遭遇することができました。
そう、ここは今なお受け継がれている御嶽信仰の聖地。大切な修行の場所だったのです。
不動明王が見守るなか、厳かに儀式が進んでいきます。
参加しているのは、老若男女。てきぱきと祈り、また戻っていかれました。
ここでの滝行は、いわゆる「イベント」的な要素がありません。信心のもとでごくナチュラルに行われている、という印象。祈る、という行為がこんなにも日常的にあることに、ちょっと衝撃を受けました。
滝自体、細かく岩に砕かれながら落ちる姿はとても美しく、正面に回ると水しぶきが風に乗って飛んできて清々しいのですが、わたしはやっぱり道者さんたちの姿のほうが目に焼き付きました。
不思議な余韻のまま、次の滝へ向かいます。清滝から、すぐ近くにあります。
●新滝・しんたき●
長野県木曽郡王滝村。落差30mの直瀑。清滝と同じく、御嶽信仰の修行の地とされる。裏見もできる。
板状の岩を積み重ねた階段に、歴史を感じます…
見えてきました!
水量は多くありませんが、滝そのものが意志をもって動いているような、躍動感のある滝です。滝の脇には行者用の着替えスペース?のようなものがあったので、ここでも修行をすることがあるんだと思います。
この滝は、裏の岩盤が洞窟のような形でえぐれているので…
裏からも見られます!
水しぶきが気持ちいい〜癒される〜!というよりは、きりりとしたムードが漂います。
というのも、滝の裏には、やっぱり石碑が並んでいるのです。
新滝ではどなたにも会うことがなく、ひとりで滝と向き合うことができました。
そして、滝と向き合うことは、信仰の歴史と向き合うことでもあるんだなあ、と。それを強烈なインパクトで教えてくれたのが、この清滝と新滝でした。
御嶽山は日本の山岳信仰史において、富士講と並んで講社として庶民の信仰を集めた霊山ですが、たまたま今回、滝行の様子も間近で見られたということもあり、俄然、興味が出てきました…!
御嶽山の滝、続きます〜!
ゴールデンウィークの滝旅、前回まで。
竜神の滝/銅穴の滝・岐阜県【中津川夕森公園の新緑ハイク】
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