先日、清里で紅葉の滝を愛でてきましたよ、という報告をしましたが…

【北杜の滝日記】紅葉と虹の彩り 原点回帰の滝時間

11月頭の連休に北杜が誇る日本の滝百選の名瀑、北精進ヶ滝に行ってくることができました!

●北精進ヶ滝・きたしょうじがたき●
山梨県北杜市武川町黒澤にある石空川(いしうとろがわ)に懸かる滝。落差121m。日本の滝100選。直下に九段の滝が続いて、さらに下流にも一の滝、二の滝、三の滝など複数の滝が続き、それら石空川渓谷と呼ばれる。駐車場から40分ほどで観瀑台。

しかも、11月4日&5日、2日連続で!

どういう経緯だったかを最初にちょっとご説明しますと…

この秋、北精進ヶ滝でのリトリートのご予約をいただいていたのですが(プレオープン中は妊娠中のため、この滝はコースから除外していました)、残念ながらそのお客さまがキャンセルになってしまい。でも、来年のための下見として紅葉の時期に行っておこうかな、と急に土曜当日の朝に思い立ち、まずは一人で出かけてきたんです。そうしたら翌日日曜日のリトリートのお客さまの行き先も、スケジュールの都合で急きょ北精進ヶ滝に変更に! 前日に下見しておいたこともあってスムーズにご案内することができ、ご本人にもとても喜んでいただけたんでした。

なんだかここに導かれていたのかもなあ、という気がしています。

ということで、一人で下見に出かけた土曜日の記録と、リトリートガイドとしてご案内した日曜日の記録、簡単にこちらでもアップしますね。

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紅葉を愛でながらのんびり散策

実はこの滝、紅葉のタイミングで訪れるのは15年ぶりでした(その時の話はこちら。初期の記事なのでめっちゃあっさりしたブログですね…)。

当時はちゃんとしたカメラを持っておらず、あんまり写真も残っていません。紅葉もきれいだったなという記憶はあるものの「滝つぼに行く」という目的がメインだったこともあってかなり急ぎ足でしたし、ゆっくり景色を愛でるという感じではありませんでした。

今回はうって変わって一人で紅葉を愛でながらのゆるゆる滝散歩。またリトリートの下見ということでもあったので、「この場所でこういうことしたら気持ちいいだろうな、喜んでいただけるかな」とイメージしながら歩いたりするのも、いつもと違う楽しさがあった気がします。

さて、吊り橋からいきなりパッチワークのようなカラフルな紅葉の景色が目に飛び込んできました。

わいわい!テンション上がります〜

遊歩道は落ち葉でいっぱいで、歩くたびにカサカサと心地よい音がします。

前回ここに訪れたのは昨年の9月30日。まだ寒い時期ではなかったということもあって少し心配だったのがヤマビルでした。ヤマビルファイターをシュッシュしたもののやっぱり怖くて。森の中も無意識で足早に駆け抜けるという感じになってしまっていた気がします(結局出会いませんでしたが)。

でも今回はもうヒルの心配もありません!秋色を堪能しながらゆっくりお散歩できる喜びよ…!北精進ヶ滝でのリトリートはこの紅葉のタイミングがベストかもしれません。

駐車場から10分程度で出会えるのが一の滝、二の滝、三の滝です。水の美しさと清々しさを間近で体感することができる大好きなスポットなのですが、秋の景色はこんな感じでした!

一の滝 ↓

二の滝 ↓

三の滝 ↓

ああ、もう最高…!秋最高!日本最高!

石空川は川底が白いのが特徴で水の透明感を存分に味わうことができるのですが、秋はそこに落ち葉の彩りが加わることでさらに美しさに拍車がかかっています。

滝つぼをゆらゆらと漂う落ち葉たちは空に輝く星のようでしたし…

流れが勝手に作り出した落ち葉のミルフィーユはなんだか美味しそうな色。キャラメリゼされているみたいで。リンゴが挟まっていそう。食いしん坊の発想かもしれませんね… 笑

こんな感じで、地球が創り出した芸術作品を鑑賞しながら進んでいきます。

途中ハシゴの部分さえ気をつけて歩けば初心者にも優しいですし、老若男女にちょうどいいハイキングコースだと思います。紅葉シーズンで三連休の中日とあって、それなりにハイカーさんで賑わってはいたものの、混雑というほどではありません。ハイカーさんが多いと、すれ違う際に「こんにちは」と挨拶しあうのがまた楽しみのひとつにもなっています(あれ、すごく元気になりますよね!)。

一年間の運動不足でやや足元がおぼつかないところがありつつも、歩いているうちに感覚がだんだん蘇ってきました。

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錦絵のような絶景!

出発から40分ほどで、展望台に到着です!

どーん!

ここの紅葉、こんなにキレイだったんだ!

錦秋とはまさにこのこと!錦絵のようです☆

15年前はあの滝の下まで頑張って行きましたが、今はここからでも十分だと感じます。あの麓は巨岩に囲まれた太古の世界。神秘的すぎる空間だったな…というかつての記憶をもとに、わたしの分身が滝の下まで羽ばたいていくような気持ちになりました。

水量は多くはありませんが、何より巨岩の迫力が圧倒的。遠望だと水の落ちる速度もかなりゆっくりに感じるのですが、つまりはそれだけすごいスケールだということですよね。さすが日本の滝百選、落差121m!

下に続く九段の滝も錦をまとって一段と優美な表情になっていました。

居合わせたグループの方に写真も撮っていただきました!嬉しそうですねわたし…笑

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竜洗峡でランチ

展望台をあとにして元の道を引き返しまして、コース途中の竜洗峡というスポットでランチにしました。滝の展望台だと狭い空間に入れ替わり立ち替わり人が訪れていたため、やっぱりちょっと落ち着かない。リトリートの際ものんびりするならこちらのほうが良さそうです。

リトリートに欠かせないご当地グルメ。白州に新しくオープンした「sandwich & deli ピクニック!」さんでテイクアウトしたサンドイッチをいただきました!

厚切りベーコンとキノコとペペれんこんのサンドイッチにいぶりがっこのポテサラをつけましたよ。

もぐもぐ、ニコニコ。サンドイッチひとつでかなりお腹いっぱいになりました!ごちそうさまです。

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即効性のあるリトリート

そして翌日は女性のお客さまお一人をご案内するリトリートツアーです。

前日に下見をしてすぐに本番のツアーで試すことができて私も嬉しかったし、逆に下見をしていなかったらこの滝をご案内することはできなかったかもしれないと思うと、タイミングバッチリだったなと思います。

ここはわたしの「滝のリトリート」でご案内できる北杜の滝の中でも、最も自然が濃く、深い場所と言えるかもしれません。展望台までのプチハイキングで、自然の呼吸にわたしたちの体を合わせていきます。

お会いしたばかりの時の表情と、この森に入って少し過ごした後の表情では、明らかに違っていました。都会生活でたまったお疲れを、木々や水の流れが瞬時に引き取ってくれるのでしょうか。「あんなに酷かった肩こりがもう無くなってる」とのこと。即効性があることを証明いただいた感じ!

お顔出しNGでしたが、本当にいい笑顔をくださったんですよ!

私もニコニコ!撮ってもらいました!

八ヶ岳の水系とはまた違った水の美しさも堪能いただきました。

日曜日の展望台はなんと貸し切り!前日の土曜日は常に十人以上いるくらい賑わっていましたので。連休最終日は狙い目かもしれませんね。ゆっくり滝を鑑賞していただくことができました。

スケールに圧倒されていらっしゃいます…!

そして下見の際にリトリートでぜひやりたいなと思っていたのが、二の滝のほとりでの滝瞑想です。展望台から引き返してくる際に実現できました!

こんな感じです。

二の滝の前には大きな橋がかかっていて、そのまま滝の左側を巻くように三の滝への階段が続いています。多くの人は二の滝のほとりには降りずにそのまま通過してしまうのですが、あえて近くまで降りてみることで、ここは最高の瞑想スポットになるんです。

階段の上からの眺めはこんな感じ。砂地になっている部分が広いので、くつろぐことができます。

豪快な滝の流れとは対照的な、浅い滝つぼからの緩やかな流れ。この二つの流れを感じながらの瞑想は、男性性と女性性の融合したエネルギーを取り入れることにもつながります。

瞑想の時の目線で動画も撮ってみました。

ここでは「一滴瞑想」も一緒に試してみましたよ。一滴瞑想とはわたしがいつもやっているオリジナルの瞑想法です。二の滝はこの一滴瞑想にもピッタリなんですよ。

ーーー(一滴瞑想はこんな内容です)

滝は、水の粒の集合体。川や海になっていると分かりにくいですが、滝になっていると水が落ちる瞬間、水の粒がよりはっきりと見えることがあります。その、どれか「一粒」を、滝壺に落ちるまで、目で追ってみるんです。

この「一滴を追ってみる(なりきる)」ことで、落下のスピード感や、軌道の描き方を体感していくのですが、これを繰り返していると、だんだん水と同化するような感覚になってくるんですね。たった数分ほどそうしているだけで、なんだか頭がすっきりと、クリアになる。こんなに簡単なのに瞑想と同じような効果があるな、と思っているので「一滴瞑想」と呼んでいます。

ーーー

滝の水の一粒一粒になりきることによって、だんだん自分自身を滝と重ね合わせるようにもなります。どんな人生を送ったとしても最後には滝つぼでみんな一緒になること。一粒一粒が各自の流れを生み出すからこそ美しい滝になっていること。個でありながら、全体の一部であること…。

瞑想中にどんなことを感じるかは、それこそ人それぞれ。滝が教えてくれるのはその人にその時必要なヒントだったりするのです。今回、彼女も「私もあの滝の一粒だと思うと不思議な前向き感が生まれました」とおっしゃっていました。

日帰りのリトリートでしたが、かなり濃密な時間を過ごしていただけたと思います。滝の美しさ、風の清々しさ、葉っぱの香り、水の冷たさ。すべて体が感覚として記憶してくれます。その感覚を思い出していただくことで、帰ってからも癒し効果が持続するはずです。

即効性かつ持続性のある滝のリトリート、しっかり体験いただきました!

パワフルな浄化のひととき、ご一緒させていただきありがとうございました!

北精進ヶ滝でのリトリート、来年もまたどなたかお連れできたらいいなと思っています。もしご興味ある方いらっしゃれば、ぜひご一緒しましょう!(※11月下旬~4月下旬まで、精進ヶ滝林道が冬季閉鎖となるため、アクセス不可となります)

滝のリトリート ウェブサイトはこちら