ここ最近、奥多摩によく出没しています!
先日は白丸湖で、リバーカヤックに挑戦!
今月末には、家具工房エミケンさんとのコラボレーションでの滝イベントも開催しますし。(こちら)
で、先日奥多摩のこんなイベントにも参加してきました!
「水から考える未来のコミュニティー 奥多摩フィールドワーク」
http://www.wateraid.org/jp/news/news/sdgsokutama151107
持続可能な未来をつくるための具体的なアクションを、「水」というテーマで考えていくというフィールドワークで、水ジャーナリストのアクアスフィア代表・橋本淳司さんが、こちらの企画のアドバイザーをされていたのです。
わたしはいつも滝を目当てに山にでかけていますが、水と森の関係についても気になってくるポイントです。元気な森にある滝は、やっぱり気持ちがいいんですよね。
今回は、自分が暮らしている東京で一番身近な森について、少しでも知っていきたいと思って、参加しました!
番外編として少し記録しておきます☆
まずは小河内ダムによってせき止められた奥多摩湖へ。紅葉狩りにはバッチリのタイミングなので、観光客で大賑わいでした!
奥多摩は山が全て紅葉で染まっているわけではなくて、スギやヒノキの人工林も目立ちます。
ここでは東京都の水を支える水源林を、現地で管理されている方にご案内いただきながら一緒に歩いていきます。
説明してくださるのは、東京都水道局で森林管理をされている、奥山さん。
都の水道局に林業担当の方がいらっしゃるというのは、ちょっとびっくりでした。実際、林業職のいる水道事業体はあまりないそうです。都有林だけでなく、民間林についても「多摩川水源森林隊」を設立して、ボランティアの協力で水源林の保護に努めていらっしゃるそうです。
放置されて荒れた森と、手入れのされた森の違いを教えてくださったのですが、確かに、比べてみるとよくわかりました。手入れのされている方は、ほどよく明かりが入り、低い広葉樹も自生されているのです。荒れた森はとにかく暗い。倒木がそのままになっていたり、木の幹も曲がっていたり… なんか寂しい気分になりました。
体感として課題を捉えやすくなるということが、フィールドワークのいいところです。実際に歩いてみると、ちゃんと疑問がわいてくるんですよね。
コストに見合わなくなってしまった林業をどう再生したらいい?
鹿や熊の被害が増えているのを、どう防いだらいい?
とかとか。
鹿問題は、ヤマビル問題ともつながっているので、滝めぐりをしている人にとっても関わりのあることだったりします。全国でヒル出没地域が拡大してるんですよ… いずれも複雑に要因が絡み合っている問題で、ちょっと途方に暮れてしまいます。
といっても、わたしにできることが何なのか、まだまだ……
まずは知る、そこからですね。
で、午後は、実際にその課題に取り組んでいらっしゃる企業があるということで、訪問しました。
株式会社東京・森と市庭 さん。
http://mori2ichiba.tokyo.jp/
活動場所である、廃校になった小河内小学校の校舎にお邪魔します。
奥多摩の間伐材の杉の木を、オフィスの床にレンタルできる「モリユカ・レンタル」というサービスも展開されていたり、東京の森の林業を再生させるための、さまざまなビジネスアイデアをお聞きして、わくわく。
「都市」と「森」が近くなり、つながりを感じられるように、との思いにはすごく共感しました。
こんなに近くに森があることを、都民のほとんどは意識していないと思います。(わたしも昔はそうでしたし)
でも、すごくそれってもったいない。
なぜなら、都市で暮らす人こそ、自然を「渇望」しているからです!
「滝に行きたい」とわたしに伝えてくれるのは、だいたいが都心どまんなかのオフィスで働く友人たち。無機質な環境に疲れてしまっていて、SOSにも近いほどに自然を欲しています。それは、地方暮らしの人よりたぶん切実なんじゃないかな…と。
なので、わたしも今年、東京での滝ツアーを何度か開催してみました。
奥多摩や、檜原村は、電車で来てみると、案外近いんです。そこまで気負わずにヒョイっと来ることができる。本当は東京のこんなに近くに深い森があって、都市と森は行ったり来たりできるんだ、ということを知ってもらえるはずです。
それで皆さんが、自然に触れて自分を癒すだけでなくて、課題解決のヒントを見つけたり、ビジネスアイデアを考えたり、そんな流れに繋がっていけばいいなあ、なんて。
滝をきっかけにわたしも何かできることがないか、少し考えたりしているのでした。
〜おまけ〜
フィールドワーク解散後は、ビール好きの皆さんが、ここに集いました☆
奥多摩駅前の古民家ビアカフェ・バテレさんです!
http://verterebrew.com/
(東京・森と市庭さんが不動産事業として古民家のサブリースに関わっていらっしゃるというつながりもありました!)
フィールドワークにはいろんな方が参加されていたので、その交流も楽しかったです!