十津川村って、ご存知ですか?
とつかわむら。

奈良県の最南部にある、日本一大きな村です。
日本一つながりでいうと、日本一長い路線バスが通っているのですが、そのことからもわかるように、とにかく山奥も山奥、都市から隔絶された「ザ・秘境」というべき場所です。

山に囲まれた場所なので、当然ながら滝もいっぱい!

実は滝ガールとしても十津川村はずっと気になる存在で、何度か個人的に旅の計画を立ててはいたものの、いかんせん遠すぎる、ということもあって、なかなか実現に至らず…

それがなんと今回、仕事で行けてしまったのです… 😮

いつもお世話になっている、しんきんVISAカードさんの会報誌『はれ予報9月号』「小さくて美しい村」特集にて。

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十津川村の旅を6ページにわたり、フューチャーしております!

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誌面では、村の魅力をじっくり味わうための旅プランをご紹介しています☆
(次号が出るまで、こちらで冒頭だけ少し試し読みができます!)

実際に行ってみると、十津川村は本当に面白い場所でした。
歴史も、自然も、食も、そして人も。
とにかく「濃い」んです…!
盛りだくさんすぎて、6ページには収まりきらないネタがたくさんありました。

そう、十津川村の素敵な滝についても、誌面では紹介しきれなかったのですー!

そんなわけで、こちらのサイトで少しご紹介。

まず、村の入り口で迎えてくれた最高の美瀑から!

●十二滝・じゅうにたき●
奈良県吉野郡十津川村七色。国道168号線の和歌山県との県境から2kmほどのところの道路脇に落ちる。駐車スペースは少ない。落差100mほどともいわれる。
来訪日:2015/6/28

東京から訪れる場合、和歌山の南紀白浜空港からレンタカー、というのが最短アクセスになるのですが、このルートで村に入ったときに、まず最初に出会える滝です。

山肌を走る国道のカーブを抜けた先に、いきなり現れます!

こちら!

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うわー☆

青空バックに、絶壁からしなやかに舞い落ちてきています。かなりの落差です。100mという情報もあって、木々に隠れて見えない部分もあるのかも。

十津川に入って、最初がこの滝なので、もう、この村、ぜったい素敵だわ!と確信してしまう。ようこそ、と出迎えてくれて、さらに期待をぐんぐん高めてくれる、看板娘というかんじでしょうか。「娘さん」というよりは、もっと堂々としているイメージなんですけどね。

カメラマンさんもわたしと一緒に興奮して、写真撮影についつい長居してしまいました☆

というのも、この滝、水量があまり多くないために、強い風が吹くと、流身の表情がどんどん変わっていくんです!

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だからシャッターを押すたびに、素敵な水のオブジェを捉えてしまって☆

それに光の射し方もまた変わっていくし、苔もいい感じだし…

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さらに角度を変えたらまた全然違ったりして……

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ずっと、飽きない!

でも、このあとの撮影スケジュールに影響を与えてしまいそうなので、それでも我慢して去ることに…

お気に入りの滝のひとつになりました! 徒歩0分の超お手軽滝、それでもこの満足度。どなたでもお薦めできる滝スポットだと思います。

ありがとう〜!

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(カメラマンさんにもいい写真をたくさん撮っていただいたのに、今回は誌面スペースの都合上、掲載できず…!ごめんなさい…)

ちなみに、この滝の脇にはこんな句碑もありました。

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『十津川や 耕人の 山刀』 黒柳召波
召波(しょうは)は、与謝蕪村の高弟だそう。

この句こそ、十津川村の歴史を端的に表してるんですよね…

「耕人」なのに刀を持っている、という「十津川郷士」についての話が、奥が深くて面白いのです。

十津川村を深く味わうなら、ぜひこの一冊を読んでみてからお出かけください。
司馬遼太郎 『街道をゆく12 十津川街道』

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シバリョー先生もハマった魅力。でも、この十津川郷士の話も今回はやっぱり誌面に入りきらなかったんですよね…。わーん、無念!
だって、十津川、書くこといっぱいありすぎて…。

今回の全体特集タイトルは「小さくて美しい村」だったのですが、十津川に関しては実は「大きくて濃い村」といったほうが、もしかしたらしっくりくるかもしれません。

十津川村観光協会 http://totsukawa.info/
十津川の滝、まだ続きます!