奥日光の秘瀑、赤岩滝ツアー。
(前回はこちらです 赤岩滝・栃木県【奥日光の隠れ名瀑にチャレンジ!】)
赤岩滝を訪れた後に、さらに奥地の秘瀑を目指します。
ここから沢靴&ヘルメットを装着!
わたし、マイ沢靴、ついにデビューです。
沢を遡っての滝めぐり自体は経験がないわけではないのですが、どれもガイドさん付きのツアーに参加する形でして、個人での滝めぐりでの沢靴は初めてなのでした。
赤岩滝からいったん少し下り、柳沢川本流をさらに遡っていきます。
先達の地図を見ながら。なんか馴染みのない言葉がいっぱいある…
足元では、水と岩と光がコラボ。いちいちその表情に魅せられます…
沢の脇からは、いきなり無名滝がぜいたくに登場してきました☆
緑が眩しい!
途中、ダイナミックに崩落したところなんかも通ります。
急に水の流れがサラサラ穏やかになったりして、面白いです〜。
そしてここから、美しいナメ滝が続きます〜!
ゆるやかな坂を、ピョンピョン元気に滑り落ちる水。
そこに足をつけて進んでいくっていうと、もうこちらもそのままの元気をもらってしまうかんじなのです〜!
これも沢靴あればこそ!の体験ですね。
このナメをルンルン進んでいった先に…
美しすぎるスダレ滝が現れました!
ここを登っちゃう、んです!
よじ上っていく感じだと、顔に水しぶきを浴びながら、ってかんじになるんですが…
それが、しあわせー!
次に待っていたのは、こちらは名前が付けられている黒岩滝!
黒岩、というのは滝の上のあたりの色ですね。
下の流れの辺りはずいぶん赤いのです。
水の流れがストライプに落ちていくのがオシャレ☆だったりします。
さらに。
この黒岩滝の脇を巻いて、登っていきます。
ここが一番大変だったかも!
ヤブをつかんで、道なき道をよじ上っていきます。
滝に落ちるんじゃないかという恐怖もありつつ…
最後にたどりついたのが、ここ〜!
うわあ。
泣ける…!喜びがこみあげてくる。
まさに楽園です!
こんなに美しいのに、無名滝です。
『日光四十八滝を歩く』で著者の奥村隆志さんが、「天女が衣を纏い天に昇る様な滝」と説明していたそうで、仮称、天女滝ということで。
たしかに、天女さまのようでした…
青空から。
このウロコ状に滑るように落ちていくのが、レースのようで本当に素敵で。
写真ではこのリズム感が表現しきれないのが歯がゆいですが、それはそれは、記憶に鮮明に残るような美しさでした。
先生はお昼寝。
滝の音を聞きながら……最高のシチュエーションですよね!
空を見上げると。
雲も滝と同じくレースのような柄になっていて☆
しばし、最高の滝時間を過ごしました。
帰り道は、自分でも驚くほどに元気でした!
何時間も歩いてるのに、疲れていなくて。
あの天女様に、パワーを満タンまで充電してもらったのかな、と思います。
そんなわけで、わたしのマイ沢靴デビューは素晴らしい経験になりました!
「沢を遡っていく」というのは、滝を味わう上でも極上のプロセスだな、と思います。
歩いてみてわかったのは、たったひとつの沢でもしっかりストーリーがあるということ。
急峻な谷間を激しく進むところもあれば、ひっそりとした瀞もあって。彩りもキラキラと変化して。遊歩道から眺めるだけでは分からない、水の勢いとリズムの変化を、足先から感じることができました。
で、そのストーリーのハイライトとして、滝が現れるんですよね。だから、滝のありがたみや特別さも、より強く迫ってくる感じがあったんです。
沢登りをする人は、登ることそれ自体が目的の人が多いと思います。
でも、滝を愛するわたしとしては、やっぱり滝が目的で。
沢を歩くことでしか会えない滝があって、沢を歩くからこそ、その滝を深く味わえる。
日本にあとどれだけ、こういう滝が隠れているんだろうと思うと、ワクワク☆ もっと沢靴で滝めぐりしたい!
今回ご一緒させていただいた江戸切子さんのレポートはこちらです!↓
http://www.splasher.jp/waterfalls/yanagisawa.html
新しい滝の楽しみ方を教えていただきました。
ありがとうございました!