九州の滝めぐり。こんどは長崎県の龍頭泉です。
先日、こちらでも思い出の滝ということで紹介したのですが、実に10年ぶりの来訪になります。
●龍頭泉・りゅうとうせん●
長崎県東彼杵郡東彼杵町。落差16m程度。滝壺の広さが特徴。この滝を含め千綿渓谷には大小48もの滝があり、『龍頭泉ふれあい公園』として駐車場から滝めぐりの遊歩道が整備されている。
来訪日:2013/8/18
龍頭泉は、千綿渓谷の上流の滝。以前訪れた際は、川をさかのぼるようにいくつかの滝めぐりをしたあと、最後にたどり着いた場所…というイメージでした。
……が、ん?
あれ?急な下り坂。むかしあったかな…
あれ!いきなり、龍頭泉だ!
記憶がうろ覚えで、当時の行き方と違うルートで来てしまったようでした(今回、龍頭泉いこいの広場側から来ました)。
しかも、以前来たときより、かなりの賑わいです!前回は、ほとんど人がいなかったのです。10年のあいだに、それだけ滝がメジャーになってきているということかしら…?休日ということもあると思いますが。
この滝は滝壺が広く、まさに天然のプールです。子供なら、ぜったい楽しいですよ。いや、大人だって、楽しいです。実際、外国の男性がわいわい泳いでました。わたしだって、このまま服だって、泳いじゃいたい!ところでしたが、さすがに人目がありすぎてちょっと恥ずかしい…ので、今回はここではあまり長居は、しないことにしました。
そして、龍頭泉で行きたかった、もうひとつの場所へ。龍頭泉手前の渓谷の脇にあるというお蕎麦屋さんです。滝が見ながらいただけるとの情報がありまして。
ここが最高!でした。
蓮花淵という滝が眺められるロケーションに感動!
なのですが、それだけでなく。
まず蕎麦がうまい!
腹ペコで来たので、勢い余って「そばづくしコース」を頼んだのですが、これが大当たり〜!
おわりかな、と思ったら、え、かけもくるの!?しかも採算度外視な大エビがどーん!
そして、潔い甘さの、そばまんじゅう…これが2100円って、いったい、どういうこと!?
堪能しきったところで、ご主人に感謝のごあいさつを…と。
わー!
せ、仙人!仙人がおったぞー!
龍頭泉の蕎麦仙人、田中正秀さんです。お蕎麦の感動をお伝えしたところとっても喜んでくださり、話がはずみました。
「ここの滝が好きで、10年ぶりに東京から来たんです」というと、「アレマー、そりゃ呼ばれたねー!」と驚かれ。近くのご自宅へ連れていってくださり、こんな立派な屏風を見せてくださいました。
わおー!
これが「龍頭泉」という名前の由来なのですね。1845年、大村藩に招かれた儒学者の広瀬淡窓が千綿渓谷全体を一匹の龍に見立て、この滝を龍の頭、「龍頭泉」と命名したそうです。
伝説では、ここはやはり龍が棲んでいる谷、なのだそうです。
そもそも、滝っていう漢字も、サンズイに龍、ですものね。むかしから、きっと龍は見える人には見えていて、その龍の住み処が滝、ということが多かったんだと思います。龍の伝説がある滝は、とにかくたくさんありますし……。
龍の谷で、仙人と出逢い…なんだかドラゴンボールの世界に来てしまったかんじです。
不思議な旅が始まるぜー♪
楽しい、不思議なお話を聞かせていただきました。
田中さん、ありがとうございました!
また、遊びに来まーす!!
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