夏休みの九州滝めぐり、続き。

大分の桜滝に続き、大分の名所、九重“夢”大吊り橋へ、まいりました!日本一の高さ、長さというこの吊り橋。国内外から大勢の観光客が来ていました。2006年にこの吊り橋ができたことで、ここから日本の滝100選にも選ばれている「震動の滝」を眺めることができます。

雄大な山の景色に「ライブ感」が加わる!

●震動の滝 しんどうのたき●
大分県・玖珠郡九重町。落差83m。鳴子川に注ぐ、九州最大規模の滝。滝の音が周辺の山野を震動させることからその名がつく。隣に落差98mの雌滝を眺めることができる。日本の滝100選。
来訪日:2013/8/20
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それにしても、暑そうな空ですねぇ。吊り橋は日傘禁止だったのであまりの暑さに長居はできなかったのですが、写真を見てみると、夏の盛りの緑とのコントラストがいいなと思えます。

「滝壷に入れる滝がお気に入り」と書きましたが、一方でこういう雄大な山並みに囲まれた、遠景の滝を眺めるのも、大好きです!

日の光や雲などによりゆっくり変化があるものの、山の景色って基本的に「静」だと思うのですが、その中にひとつ、「動」の滝があることで、景色にぐんと「ライブ感」が加わる、といいますか……滝という存在感を放つ象徴的な存在があるからこそ、古来人々はその景色に目をやり、じっと眺め、自然の営みに日常的に思いを馳せてこられたんじゃないかな、なんて思います。

こういうところでわたしは何をしているかというと…、鳥になって、滝のそばまで飛んでいくような、妄想をしています。笑 今いる場所からは見えないけれど、滝壺があって、滝の上には川があって……と、想像力をかき立てながら、眺めています。

↓こちらは橋ではなく、展望台からの眺めです。紅葉の時期、素晴らしいでしょうね。

 

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さらにここでは、またもう一つ、滝ガールの妄想的楽しみ方。

震動の滝は「雄滝」といわれています。向かって左には、「雌滝」が流れています。

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雄滝と雌滝。「夫婦滝」と呼ばれるのですが、このセットはもう、全国にかなりあります。雄は凛々しく力強い流れ、雌は優しくたおやかな流れ、その2本の滝が近くで寄り添って流れている、というのが基本形です。

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さて、震動の滝の場合。寄り添うというよりは、けっこう、離れてますね…。雌滝の流れは岸壁伝いなのでおだやかではあるのですが、規模としては雄滝に負けないかんじ。この2つの滝を見ていると、お互いが独立した共働き夫婦みたいなイメージが(笑 雨量によりまんなかに「子滝」が流れることがあるようですが、この日は子は不在。子が現れると、また「家族」っぽさが出るのかな、などと思ったり。ここからは見えないけれど、流れ着く川は合流しているのでしょう。独立しているように見えて、二人は同じ未来を目指す夫婦なのかもしれません。

……って、まあ、滝の話なんですが、夫婦の形がその夫婦の数だけあるように、夫婦滝の形だって、さまざまです。それぞれの関係性に注目して、面白がるのも一興かと^^