11月もあとちょっと…!2020年の滝めぐりレポート、まだまだ全然追いつきませんが、この日のことはアップしておきたい!

釣りです!

念願の、滝で釣り!

夏の終わり、禁漁になる前に渓流釣りに出かけてきました。

釣りって、これまでちゃんとやったことなかったんですよ。海でも、川でも。というのも、せっかくの釣りデビューは、滝でやりたいっていうこだわりもあったりして。滝つぼにお魚さんたちの姿はこれまでもよく見かけていたし、きれいな滝のお水で暮らしているお魚さんと向き合う感じを、一度やってみたいな、と思っていました。

憧れを抱いたのは、昔、こちらの写真を見たということもあって。

津留崎さん、釣り写真界ではとっても有名なカメラマンさんなんだそうです。この写真集で、「滝と釣り人って、絵になる!」って感動して。

釣り人って美しい被写体なんだ、っていう気付きでした。風景の一部として自然に溶け込んでいるのだけど、どこか小さな人間のおかしみもある。津留崎さんの「滝を釣る」っていうキャッチも素敵。

滝で釣り。いや、滝を釣る

いつかやりたいな、と夢見てたんです。

でも、道具とかもないし、道具あっても初心者すぎて何もできないし…と思っていたら。なんとなんと、前職のマーケティングのお仕事でご一緒させていただいた会社の方が、連れて行ってくださることになったのでした。

彼のお仕事はコンサルタントなんだけど、休日はほとんど釣り。好きが高じて独立した後は釣り関連のクライアントも多いという。「好きを仕事に」を体現した、滝ガール的には憧れの存在、岸本センセイです。ありがとうございます!

行き先は日光に決定!岸本さんの釣り友達で日光在住のカメラマン久保さんと合流して、三人で霧降高原近くの小百川に出かけてきました。

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滝を見ながら釣りができるところ、ということで小百川をセレクトしてくれました。滝好きの間ではあまりメジャーではない場所でしたので、わたしも初訪問の場所になります。

他に釣り人はいないようで、とっても静か〜。

朝日を浴びて、いよいよスタートです!

もうとにかく早朝に日光の静かな渓流にきているということで、すでに滝ガールのテンションはちょっと高いのです。

はあ…美しい。

さっそく釣り竿を貸していただき、セッティングします。

図々しくも、仕組みとか全然予習してきませんでした。このキラキラするのがルアーってやつか。そうか、これからやるのは、ルアーフィッシングなのか。…というレベル感です。

糸をつけて、ルアーを装着して…

最初のスポット、石堤が見えてきました。あそこで投げてみます!

しゅ…

な、なんとか、飛んだかな?って感じ。

釣れるとかそういう以前の問題です。とりあえず動作を繰り返すので精一杯。すごい難しい!

こうやって先生について教えてもらうっていうのが、なんだか久しぶりな体験でした。えーと、どのタイミングで指離せばいいんだっけ、とか頭が混乱しながらも、だんだんと慣れていきます。この感じ、楽しいなあ!

先輩方はこのスポットにお魚がいるかどうかは何度か投げて探るとわかるようで、ここはいないでしょう、って判断すると上流へ移動していきます。こういうのを「釣り上がる」っていうんですね。

そうして釣り上がっていくと、一つ目の滝が見えてきました!

わあ!!!

おおお!!!

無名の滝。落差は4mくらいかなあ。控えめですけれど、フォルムが美しくて、いい味出してます。

念願の「滝で釣り」叶った瞬間です!(釣れてはないけど)

まだここまでは先輩方もヒットなし。こういう天然の川ではバンバン釣れるというわけでもないのですねぇ。

道中の自然にも癒されながら、さらに釣り上がっていきます。

モッフモフの苔とか…

鹿の骨!!

大好きなケロ様にも会えた!!

渓流釣りのみなさまも、いつもこういう自然を楽しまれているんだな、と思うとグッと親近感がわいてきます。

そして、次の滝が見えてきました!ここは大きそうだ!

こちらです!

6-7mくらいかなあ。直瀑スタイルできれいに落ちています。そして何より滝つぼが青く輝いていて。ここにお魚がいるって想像すると、素敵〜

うっとりする滝ガール。

と、ここで久保さんの目が光ったんですよ…!

素早くキャストを繰り返す師匠。

そして、きました!!!

ついに!!嬉しい!!!

滝つぼに暮らすお魚さんとの出会い。そうそう、これがやってみたかったんです。自分が釣ったわけじゃないけどもね、達成感!

ニッコウイワナさん。なんとまあ、可愛い…!

釣れたお魚を弱らせないようにするやり方も教わります。このようにして撮影するのですよ、と。

あ、そうなのか、てっきり持って帰って焼いて食べるもんだと思ってたけど、リリースするのですね!

イワナ様は、元気に下流へ泳いでいかれました。

食べるために釣りするわけじゃなかったのか…そうか…。釣りの奥深いお作法を目の当たりにして、さらに先輩方についていきます。

ちなみに地元が日光という久保さんは、少年時代から山が遊び場なので、とにかく動きが早い。慣れております。

この後さらに釣り上がるにあたって、高巻きしなきゃいけないところがあったんですけど、そこがかなりわたし的には難所でして。高いところが苦手なので、ズルッといきそうな場所の高巻きがとにかく怖いんです。で、より大きく巻くルートにしてもらったら、そこから思いがけずアドベンチャー!

釣りってこんなに体力も使うのか!という発見でした。笑

いやあ、無事に戻ってこられてよかった!(小さい滝も見つけたし)

そして本流に降りてきたところ、最後に大きな滝を発見〜!!!

二筋の流れは奥から続いていて、トータルでは落差10m以上はありそう。こちらも無名滝だけど、いい滝ですね!

最後にこちらでトライしていきます!

ラストチャーンス!

投げるのもだいぶ慣れたし…いけるかも、いけるかもしれない!

…はい、釣れませんでした。

滝ガールの渓流釣りデビュー、残念ながら0匹という結果でございました。

まあね、いきなり渓流でのルアー釣りって、ハードル高そうな気はしてました。何度も木に引っ掛けたり、岩に挟んだりしてご迷惑おかけしちゃった…。

でもね、まずは憧れの「滝で釣り」がやりたかったので。夢が叶って、嬉しかったんです!

これまでも滝めぐりでも道中で釣り人に出会ったりとかしていたけど、彼らがどんな気持ちで向き合っているのかとか…ちょっとだけわかった気がします。

瞑想みたいな、少しそんな感じもあるのかなあ、って。微かなお魚の挙動をつかむために、五感を研ぎ澄ませて。その行為に没頭していくうちに、どんどん「ちっぽけな自分」になって、自然に溶けていくような。

うん、何事も経験ですね。また機会があったらやりたいなあ。

滝ガールの釣りデビューを支えてくださった岸本さん久保さん、本当にありがとうございました☆

*おまけ*

午後からは雨が降ってきてしまったので、釣りではなく、養魚場の見学へ!

日光の神山水産さんです。

久保さんが「いただきます」って書いてあるTシャツ着てらしたので、それ可愛いですね、どこで買えるんですか?って聞いたら…「頂鱒」だったんですよ。

神山水産さんが育ててる、ブランドの鱒!

若き3代目がご案内くださり、大変勉強になりました!

まだ一年目のミニ頂鱒ちゃんたちにエサやりもやらせてもらいました!エサに秘密があるらしいのですよ。

頂鱒は管理釣り場でも人気で、釣ったお魚は食べていかれる方が多いんですって。「釣って楽しい食べて美味しい」というキャッチフレーズ通りですね。

わたしたちもその後、実際にお刺身にしていただいたのですが、脂がほどよくそれだけで旨みがあり、身も引き締まって、さすが「頂」って感じでした!

そしてなんと、あのTシャツまでもゲット。

釣り素人のわたしが着ていると、単に食いしん坊アピールのような感じでありますが、これを着ていつか頂鱒を釣ってみたい!

こうして魚を育ててくださっている方々の存在も今までちゃんと知らなかった。この1日だけで、釣りの世界について、かなりインプットできた気がします。

ありがとうございました!

神山水産さん→ https://www.facebook.com/kamiyamasuisan/