7月に訪れていた熊野の滝の話、あとちょっと続きです!
前回はこちら 弁天滝・三重県【熊野市の穴場滝!新鹿町を見守る弁天様】
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熊野の滞在のときには、那智勝浦町色川のJUGEMUさんにお邪魔してました。これまでも何度かお世話になっているんですが、今回は可愛いワンちゃんが仲間入りしていると聞いて。ワビスケくん。たくさん遊んで楽しかったなあ。
↓まだ子犬なのに、なんだか貫禄があるんですよ。もう今まただいぶ大きくなってるだろうなあ!
さて、そのオーナーの寿海さんから、オススメ滝スポットとして教えてもらっていたのが、仙人場でした。「夏の沢歩きが最高!」と聞いていたので、今までタイミングを見計らってたんですよ。
仙人場は、色川から太田という集落に抜ける道の途中にあります。
●仙人場・せんにんば●
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町西中野川。太田川支流の中野川に、二つの滝がある(仙人場一の滝、仙人場二の滝)。どちらも落差10m程度。案内看板から沢歩きで30分程度で到着。
来訪日:2020/7/30
道路脇にある「仙人場30分」の看板が目印。沢靴に履き替えてスタートです!
緩やかな流れの太田川本流を渡渉して…
対岸にこんな感じの道が見えますので、道なりに進みますと…
今度は支流の中野川に出ます!こちらを遡っていきます。
流れはとても穏やか。ブルーグリーンの水面がユラユラと輝いていて…
ここを沢靴でチャプチャプ歩くだけでも、かなりの癒しパワーがあります。沢歩きって瞑想みたいなものかもしれません。
観光地ではないので、人間は私以外に誰もいません。その代わりに、白いサギが道案内役かのように先導して飛んでくれていました。
↓写真で飛んでいるところ、見えますでしょうか?
出発してから30分ほど。いきなり眼前が開けて、広いテラスの空間が現れます。
その奥に滝(一の滝)が落ちていました。
「仙人場」という名前は、仙人が暮らしているような神秘的な場所を表していますが、一方で「千人場」とも書かれることがあります。こちらは「千人(たくさんの人)が座れるほど広い岩場」ということだそう。どちらの名前もしっくりくる感じです。
いずれにしてもこの最高のロケーションが、ひとり貸し切りで堪能できるという贅沢。
動画はこんな感じ!
滝自体は小ぶりなものの、段々が美しいフォルムです。庭園風な。
一の滝の段になった部分を近くでじっくり観察していたら、小さいお魚ちゃんがずっとジャンプしていたんですよ!
あああ、健気… こういうのを発見すると涙が出そうになります。
広い空間でひとしきりのびのび過ごしたところで、さらに先へ。一の滝の右側にはロープが垂れています。
ここを足がかりにして登っていきます。
途中、謎のほら穴がありました。迂回トンネルにしているのかなあ。でもなんのためだろう…(分からずじまい)
一の滝から5分ほど歩いていくと、二の滝が見えてきました!
こちらです!
落差としては10mそこそこ、でも奥行きがあって、ドレスのように広がっていて。一の滝より、女性的に感じました。
長い梅雨の後だったこともあり、この日の水量はいつもより多めで躍動感たっぷり。水量が少なければ、もっと繊細な流れでしょうね。
滝つぼは透明感際立つグリーン!すいこまれそう…
自分、にっこにこです。ここまでの瞑想的な沢歩きを経て、必要なものがすっかりチャージされていった感じでしたので…
アドベンチャーというよりは、静かな空間で癒しと美を堪能できる沢歩きです。ここは熊野旅の定番にしたい場所になりました!
☆おまけ☆
この滝に行く前のお話も、ちょっとだけ。わたしの滝の活動がどんな感じでつながっているのか、っていうのを実感したので…。
地域商店色川よろず屋に新しく併設された「らくだ舎」さん。わたしも今回、初めて訪問しました。
オーナーが選書した本を読みながら、美味しい珈琲とピザトーストをいただきました。いつまでもいられそうな穏やかな空気が流れています。
こんな感じのお店です。
「地域の交流の場に」という思いでお店をされているそうなのですが、まさにそうなっていました。
まず、いらしていた地元のお客さんが、「熊野新聞の滝ガールの連載、読んでますよ!」と声をかけてくださって。びっくり!コツコツ連載やっててよかったなあ、と思いました。
それから、もう一つ出会いが。それは2年前に滝をご案内くださった原さんが、このときちょうどカフェにいらしていたんです!(わたしが店内で滝の話をしてたもんだから、気づいてくれた☆)
原さん(ひろしくん)にはこのときにお世話になりました↓
ひろしくんはいよいよ今年からジビエ肉の解体処理施設「だものみち」をスタートしてます!「その話、ちょうど聞きたかったんだよね!」ということで、カフェを出たあと、施設にもご案内いただきました。
ひろしくんが着てたオリジナルTシャツが可愛かったので、売ってもらった。(仙人場にもそのまま着ていきました!)
だものみちではユニークなオンライン狩猟体験「山肉山分け」をやっているとのことで、このときにひろしくんからいろいろお話を聞いて興味津々。
後日、わたしも東京から参加しました。
単に獲れた肉が送られてくるだけでなく、イベント中はZOOMやライブ配信で猟師さんたちや参加者同士での交流があって、色川という土地を身近に感じられたり、生命の大切さをリアルに体感できたりするんです。
これは本当に、良い取り組みでした!
↓送られてきたお肉たち
いま、こちらのイベントは第3回がはじまったところ。わたしもリピート参加しています!興味あるかた、次回以降もぜひ。
地域のカフェに立ち寄ったことから、嬉しい展開が続きました。
滝をきっかけに、いろんな出会いがあって、いろんな気づきがあって。それはわたしの滝活動の醍醐味なのです。