9月もあっという間に半ばになりました。ようやく風が涼しく、秋らしい雰囲気になってきましたねぇ。

2020年、「特別な夏」の滝ガール活動について、振り返っていこうと思います。

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まずは、「滝ワーケーション」の話から!

今年は2月からずっと在宅勤務、滝にも出かけず、おうちに引きこもり状態でした。でも実は、8月に会社を辞めることが決まっていたので、もろもろの引き継ぎを終えて、7月下旬から休暇を取っていたんです。

長い間の仕事の多忙と引きこもりと滝不足で、いよいよわたしの心身はカラカラで限界状態に…。そうだ、この機会に、最近よく聞くようになった「ワーケーション」っぽい旅をしてみよう!と思い立ちまして。

ワーケーションは「ワーク」と「バケーション」を合わせた造語です。リゾート地や地方など、普段の職場とは異なる場所で働きながら休暇を過ごす…という。

言葉としては昨年から聞いていましたが、インバウンドのお客さんも激減してしまい、新たな需要創出ということで旅行業界でさらに注目されてきているようでした。調べてみると多くの宿で、平日や連泊で料金が安くなる、というようなワーケーションプランを打ち出していたんです。

今回、わたしが選んだのは、長野県の乗鞍高原のゲストハウス雷鳥さん。

こちら↓

乗鞍といえば、大好きな乗鞍三滝があります!いずれも、手軽に訪ねられる素敵な滝たちです。そして、温泉の質もいい!

滝ワーケーションにぴったりの宿。これは滝と温泉で強力にデトックスできるに違いないわ、という期待をもって、4連泊してきました!

(この時期の旅はやはり気を使いましたが、宿の方も十分配慮してくださっていましたし、そもそも「滝」は、密にならない空間です。アクティブにいろんな場所に大勢で賑やかにというのは難しいでしょうが、ひとり旅かつクルマ移動でワーケーション的に…というのであれば、問題なさそうでした)

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では、今回の滝ワーケーションで出かけた乗鞍三滝をご紹介します。

なんと言ってもありがたかったのは、「宿から歩いて行ける」こちら!

善五郎の滝です!

晴れている朝だと虹がかかります!この日はちょっとだけ。

宿から遊歩道が続いていて、本当にサクッと歩いて行けるんです。クルマを出さないでいいのは嬉しいです。20分ちょっと、といったところでしょうか。アップダウンも程よく、ちょうどいい運動になります。またその遊歩道が白樺林で気持ちいいんですよ〜!滞在中は朝に2回、訪ねました。

家で引きこもっていて、本当に体力が落ちていたんです。ゆったりリハビリって感じでしたね。こんなリハビリなら頑張れるなあ。

こちらは上段の展望台からの眺めです。この日は乗鞍岳が見えなかった!

そしてこちら、番所大滝

やや激しめの下り階段の先に大迫力の滝が見えてきます!

ここは展望台から。でも水しぶきがバシバシ飛んできますよ!音もすごいので、喝を入れてもらう気分の時にぴったりなんです!

自分、嬉しそうですねぇ。

この大滝は豪快でありながら、繊細な美を兼ね備えているところが好きなポイント。向かって左側の段々になっているところはこんな感じで。

あと、滝つぼの白い泡立ちはとても神秘的でずっと見ていても飽きません。

番所大滝の上流には、番所小滝、千間淵もあって。

とにかく全部いい!

こちらが番所小滝です!落差は大きくありませんが、この静けさが最高…

そして、その先にある千間淵です!

ふわーぉ…本当に美しい。写真じゃなかなか伝わらないかもしれないけれど、晴れた日の朝は、こんな感じで光が差し込むんですよ。輝く滝つぼ、吸い込まれそうになります。癒されまくります。

お日様、おはよう、ありがとう!

こんな感じでいつも一日をスタートできたら、どんなに幸せでしょうね。

写真をシェアしたら、「目に輝きが戻ってきた」と言われました!(笑)

動画ではこんな感じです。

最後に、乗鞍一番の人気者。日本の滝百選にも選ばれている三本滝です!

それぞれ異なる沢から落ちる三つの滝が、ひとつに合流する地点ということで、このように名付けられています。

向かって右はドレスのように白糸が優雅に流れる分岐瀑。

中央は潔い直瀑!

左側の滝は、北向きなのでしっとりと控えめに。

三者三様の個性ある滝を一度に楽しめてしまう三本滝。いつも、すっかり長居しちゃうんですよねぇ。

ここは駐車場から歩いて15分くらい。標高が1800mなので少々息が切れるものの、鳥のさえずりをBGMにして気持ちいいプチハイキングです!

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ということで、これらの素晴らしい滝たちに囲まれた「滝ワーケーション」in 乗鞍高原、しっかりと満喫してきました。

これ、最高かもしれない…!

滝ワーケーションのよかったところをまとめてみます。

仕事中…↓

【滝ワーケーションのよかったところ】

●半分働いて、半分滝に行く、ハイブリッドライフ

リモートワークがOKなお仕事、という前提条件にはなりますが、コロナ禍でその辺りが柔軟な会社も増えてきました。午前中は自然に触れて、午後はしっかり働く、などというハイブリッドな生活が叶います。サラリーマンでも「半休」をつかえばいけるんじゃないかなあ。フリーランスならもう、自由ですね。

休日に「旅行」となると、どうしてもいろいろ詰め込みがち。渋滞を気にしながらの移動も大変です。結局は帰ってきたら日常とのギャップで疲れたりもするものですが、ワーケーションという心づもりならば変わってきます。あくまでも働く、という意識があるので、生活の延長線上で、自然を取り込めるんですね。

●ワーケーションと滝は、相性いい!

山登りなどはやっぱりなんだかんだで一日がかりのアクティビティだと思うし、それこそ装備を揃えるのも大変なんですが、それに比べて滝めぐりってすごくお手軽なんです。

もちろんハードな山奥の滝に行くなら別ですけど、たとえばこの乗鞍三滝のように朝の1〜2時間だけでも、滝を見に出かけて帰ってくるだけで、十分その日の自然パワーはチャージされる感じでした。一日のどこかに「バケーション」を取り込むスタイルであれば、滝はおすすめだと思います!

●自然に触れることで仕事の効率も上がる

かなり実感がありました。今回のわたしの場合、基本的には休暇でしたので、会社の仕事をがっつりやったわけではありませんでしたが、これまで、これからの自分の仕事について、整理したりはしてました。パソコンに向かって頭を使う作業も、自然の中だとなんだかストレスを感じず、頑張れたんですよね。鳥のさえずりを聴きながらだと、なぜか時間がゆっくりと流れるように感じます!

●お天気次第で予定を決められる

連泊をしていることのメリットです。7月下旬でもまだ梅雨明けしてなかったので、雨もよく降っていました。でも、一日中雨ってことはなくて、朝のうちは大丈夫そうだ!と思ったら滝に出かけて、雨が降ってきたら仕事して…という具合にその都度、予定を組むことができました。

●運動して温泉!体調が良くなる

毎日何かしら滝に行っていたので、日頃の運動不足が解消されていきました。あと、温泉にいつでも入れたのはよかったなあ。ワーケーションには温泉、絶対必要だと思います。心身がフワーッとほぐれます。

おかげさまでぐっすり眠れるようになりました。

今回お世話になったゲストハウス雷鳥さんですが、ワーケーションへの取り組みがしっかりされていて、宿泊する部屋以外に、仕事場としての共有スペースも使いやすかったです。コーヒーとかお茶とかは無料でいただけますし、ゲスト用のキッチンがあるので、簡単な自炊もできます。

近くにはお蕎麦屋さんなど、飲食店もたくさんありますよ。

ゲストハウスにもいろいろなタイプがありますが、ここはゲスト同士の交流がメインの宿ではないようで、わたしにとってはいい距離感でした。適度に放っておいてくれるの、ありがたかったです。

「滝のそばに住む」のって、わたしのいつかの夢なんです。それは引退後の楽しみということじゃなくて、可能な限り早く、働きながら、そうやって過ごしていきたい。いまは、リアルに地方移住も考えています。

その前にお試しで、普段の働く生活の中に滝がある、という状況に慣れていけたらいいなあ、と。その意味ではこのワーケーションの流れって、とてもありがたいものです。これなら別荘を構えるほどには、お金もかかりませんから!

滝ワーケーション、また今年のうちに出かけようかな?と思ってます☆

ゲストハウス雷鳥さんのワーケーションプランはこちら↓

https://ghraicho.com/blog/2020/03/22/workation-telework/