8月も最終日。夏が終わっちゃう〜!

2019年の夏も、いろんな滝に行ってきましたよ。

まずは7月21日に出かけてきた山形県・庄内の滝のレポートから!

今回の庄内旅は、友人たちと大勢で鶴岡市にあるこちらの素敵ホテル、スイデンテラスに訪問するというのが第一の目的でした。街づくり会社のヤマガタデザインさんの運営で、昨年オープンしたホテルです。

デザインは世界的な建築家、坂茂さん。庄内の風景といえば広い田んぼですが、その田んぼの中に建っているホテルです。どこをとってもいちいちフォトジェニックなんですよ。夕方になるとカエルちゃんたちの鳴き声に包まれます。温泉もあるし、ライブラリーも充実してて、素晴らしい空間。

ここは地方創生に関心のある人なら大注目の場所でして、昨年11月に訪れて以来、すっかりファンになってしまいました。友人たちとも、これからスイデンテラスと庄内の旅を恒例にしたいね、という話になっていたのでした。

こちらの動画で、スイデンテラスがどんなところか、どんな理念があるのか、わかりやすくまとまっています!↓

ホテルはとにかく素晴らしいのですが、今回の再訪は実は滝ガール的に一つの目的がありまして…

前回、ヤマガタデザインの広報担当の長岡さんとお話ししていたら、耳寄りな滝情報をくださったのです。「七ツ滝の滝つぼ、最高ですよ」と。

え!

七ツ滝って、滝つぼ行けるの!?

七ツ滝は山形県の日本の滝百選にも選ばれている滝なのですが、基本的には鑑賞は展望台からの遠望のみ。滝つぼまでの道って一般には知られてないんです。

こちらが遠望ショット。

Nanatsu waterfall.JPG
By アラツク投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, Link

わたしも2013年に遠望では見に来たことがありました。↓

七ツ滝・山形県【ひっそり佇む、わびさび滝】

大きい滝ということはわかるのですが、いかんせん展望台からでは遠いんです。

滝つぼに降りるのは難しいものだとばかり思っていたので、めっちゃ食いついたら、長岡さんが「今度夏にいらっしゃった時に、ご案内しますよ」と!

そのお言葉に甘えて、のこのこやってきました!

●七ツ滝・ななつだき●
山形県鶴岡市田麦俣。落差90m、梵字川の上流、七ツ滝沢に3段になって落ちる滝。出羽三山の一つ湯殿山におもむく修験者がこの滝に打たれて身を浄めたという。日本の滝100選。
来訪日:2019/7/21

六十里越街道の要所だった田麦俣集落からスタートです。クルマを降りて出発の準備をしていると、近くの民家からおじいちゃんが出てきました。「あんたたちどこ行くの?え、七ツ滝の滝つぼ?無理だよ!」と(かなり聞き取りにくい方言で)忠告を受けるも、「あ、でも、なんか行けるらしいんで、ちょっと行ってきます!」と軽く答えて出発。

(実際、後から振り返ると、この忠告はまあまあ正しかったんですけどね…)

案内人の長岡さんからは「川は渡りますけど、そんなに大変なところじゃないので」と聞いていたので、わたし含め友人の女子6人、ビーサンに短パンなど、かなり軽装でのスタートでした。

今回は長岡さんの息子さん4歳も一緒だったことから、お子さんでも大丈夫な場所なんだろうな、と。何しろわたしも行ったことがなかったので、行ってみるまでどんなところかわかんなかったんですよ。

七滝沢という橋があるところのすぐ先に…

沢への降り口がありました!

前の日に少し雨が降っていたので、水かさは大丈夫かな…と心配していたのですが、水量は問題なし。今年は雨が少なかったので、ちょうど水が増えてよかったくらいです。沢を登っていきます。

ところが出発から10分ほどしたところで、難所が…。

この大きな岩を乗り越えなければ先に進めないのでした。行きがけのおじいさんの忠告が蘇ります。

わたしはこういうところも慣れていたのでヨジヨジできたのですが、普段アウトドアに無縁な友人たちは、ちょっと怖い!となってしまい…

この時点で、3人がこの場所で待っていてくれることになり(ごめん…!)、岩を登ったわたしと友人2人、そして長岡親子の5人で先に進むことにしました。

心苦しく思いながらも、ここまで来たからにはどうしても七ツ滝に会いたい…という一心で先に進む滝ガール。と、それに付き合わされる2人。

渓谷自体は、とっても美しい。

ナメが続きます。

一番頼もしいのは、4歳のそうちゃんでした!どうやら通っている保育園が自然と触れ合わせる方針らしく、「怖い」とか全然言わない。淡々と、どんな場所にも動じず、めちゃくちゃ頼もしい。まだ小さいのに、ぐんぐん先に進んじゃう。

葉っぱが好きなそうちゃん。いい葉っぱを拾うと見せてくれます。キュート。

長岡さんから「あともうちょっとですから」という言葉を何度か聞いたんですが、「もうちょっと」がなかなか訪れないんですよね(笑)。再びおじいさんの忠告が蘇ります。

わたしも友人2人を安心させようと思って、「あの先の光の感じは、滝がある証拠だよ!」とか適当なことを言うも、その時点では全然まだでした(後から指摘されました…笑)。ところどころ難所を越えながら、なんとかついていきます。

頑張ってます!(カラ元気?)

そして…3人と別れた大岩のポイントから、30分ほど(ほんとにずっと待たせていてごめん!)。ようやくついに!見えてきました!

こちらです!!!

わあああ!

これが七ツ滝の滝つぼなんだ!修験道の行者さんが来ていたと言うことだけれど、確かにパワーのある空間です。

思いがけずアドベンチャーな道のりだったので、喜びもひとしおでした!

動画はこちら!

おかしかったのが、そうちゃん4歳、ここまでは一番アグレッシブだったのに、滝に到着するなり「さあ、帰ろうか!」と(笑)!

え〜、大人たちはここが楽しみだったんだよ〜!ごめんね、ちょっとだけ待って〜!

と言うことで、急いで…

滝つぼダイブタイムです!水着だけはバッチリ着ていましたので!

水は冷たいけど、すぐ慣れます!最高に気持ちいい。2人の弾ける笑顔をみて、わたしもめっちゃ嬉しくなる(道連れにしてしまった感があったので…笑)!

滝つぼから見上げると細かい水しぶきがキラキラと降ってきます。これは幸せそのものです。

そうちゃんは「僕はまだ、泳げないから」とはしゃぐ大人たちを見守ってくれていました。一方、パパはカッパのように泳いでます。なんだか親子が逆転しているような感じで、またそれが可愛い(笑)。

パパは存分に打たれています!最高!滝ボーイ!

わたしたちも!

動画はこんな感じ!とにかく嬉しそうなのが伝わるでしょうか。

滝と一体になる感覚ってなかなか言葉にはできないけれど、確実にここでパワーチャージされました。

七ツ滝、遠望だけだったら「シブい滝」という印象だったのですが、滝つぼまで来てみたら、こんなにパワーみなぎる素敵な滝だったなんて。これだから滝めぐりは楽しい!

最後に5人で記念撮影!みんなが最高の笑顔でした。滝ガール&滝ボーイ!

さて、待っていてくれている仲間がいるわけなので、ここから急いで帰路へ。

そうちゃんは帰りも一番元気。4歳とは思えない貫禄で、この写真とか(↓)大人たちを従えてるみたいですよね。大人たちの方が必死に見える(笑)!彼の将来が頼もしすぎます。

ということで、なんとか怪我なく無事に戻り、メンバーとも合流できました。

待っていてくれた3人には本当に申し訳なかったのだけど、友人たちは「自然の中でゆっくりおしゃべりできたからよかったよ!」と。なんて優しいの〜!

いろいろと忘れられない夏の大冒険となりました!

ご案内くださった長岡さん&そうちゃん、そしてご一緒してくださった友人たち、どうもありがとうございました☆

※チャレンジしたい方は、沢登り用の装備で行くことをオススメします!

庄内の滝、続きます。