先月の熊野旅、続き。
雨滝・三重県【アメノウオ伝説と熊野の清流アマゴ】h

熊野市育生町、赤倉地区のパワースポットめぐりです!今回は岩メイン、でも滝もあります。

訪れたのは、大丹倉(おおにぐら)と丹倉(あかぐら)神社です。

同じ「丹倉」も、にぐら、あかぐら、と。読み方が違うんですね。「丹」という字には「赤い」という意味があって、赤みを帯びた岩というところからきているようです。

まずは丹倉神社から。同じく熊野市の花の窟神社に次いで古い歴史のある神社と言われているとか。

白い鳥居をくぐると、すぐに下り階段があります。なんというか…一歩降りていくごとに少しずつ空気が変わっていく感じがありました。

見えてきました!

社殿はなくて、その代わりに丸い巨岩がどーん!

聖地感がすごいです。

巨岩に神を感じる自然崇拝「磐座信仰」が残っている場所。岩の上にも木々が茂っています。岩を前にすると、やはりググッと引き寄せられるような不思議な感覚がありました。

こちらの神社の土地は、アマゴ養殖をされていた赤倉水産の中平さんが購入されたと聞いてきました。もともとは赤倉地区の自治会が所有していたところで、住人が減って自治会が解散することになり、神社の土地も売却されるという話になったそうです。他の人の手に渡ったら大切な神社がなくなってしまうかもしれない…と考えた中平さんが、結局買って守ることにしたということでした。

わーん、中平さん、さすがです。実際にこの場所に訪れてみたら「ここは失ってはいけない場所だ」と強く感じました。守ってくださる方があってこそですね。

ちなみにここをgoogleで検索すると「丹倉神社」の後には、「結婚」と出ました。ん?と思ったら、地元では縁結びにご利益があると言われているそうです。

赤倉水産さんのブログにも、ここでの結婚式の様子がアップされていました。

11月には例大祭も行われるそうです。誰もいないひっそりとした空間も良いですが、音楽や祝詞がこの空間に響き渡るのも見てみたい気がします。

さて、次は大丹倉へ。丹倉神社から林道を3kmくらいさらに先に進むと、道の行き止まりが駐車場になっています。

流紋岩でできている大きな岩とのこと。どんなところなのかしら。

ここから大丹倉までは徒歩5分とのこと。

杉林に映る影が美しいです。気持ちいいお散歩。

ひらけた場所に来ると、奈良の橿原神宮の遥拝所がありました。

すぐ側の、岩を登っていきます。

うぅ、高所恐怖症のわたしにとっては、ここがギリギリ!

ちょっとこれは、なかなか写真でスケールが伝わりきらないんですが、すごい場所ですよー!

怖い!でも最高の眺めです。

岩壁の高さは約300m、かつて行者たちが厳しい修行を重ねた場所だそうです。天空のパワースポットですね。道がない頃は本当に訪れるのが大変だったんだろうけど、今ではクルマから降りたら徒歩数分、簡単にこの絶景に会いに来られちゃうわけです。

ちなみに大丹倉には滝も落ちているらしい、と。それを見るためには、崖下の展望台へ向かいます。

下から見ると、あんなところにいたのかあ!って感じです。またスケールがよくわかります。

滝はどこかな?

探してみると、2本落ちていました!

望遠レンズでこれが限界。この滝は水が流れていない時もあるとのことですが、前日にたくさん雨が降っていたそうなので、見られてよかった!

育生町、珍しい岩ということでは他にもこんなスポットが。

「蝶の羽根岩」と呼ばれるところです。

こちらも名前はないもののしっかり滝ですね。滝の右脇がちょっと変わった模様になっているんです。柱状節理の浸食のされ方が独特で、これがチョウチョの羽根の模様みたいだね、っていうところで言われているそうです。

とにかくここも、めちゃくちゃ水が綺麗。この小滝で水遊びしても最高に気持ちいいだろうなあ!

このあと、育生町のおすすめランチをいただいてきました。ジビエカレーです!

「ちゃや」さん。「こだわりの店」と看板にありますが、まさにその通り!羽津子さんというオーナーの、独特の世界観が見事に作られていました。

ここに以前も訪れたことのある佐竹さんによると、「なんか来るたびに進化している‥!」とのこと。

お店の前には、畑もありました。

店内には古道具がいっぱい。その中の一角に、ロッククライミングのグッズが。これは実はオーナー羽津子さんの趣味だそうで。かなりガチな感じです!

鹿・イノシシ・牛肉・豚肉などをじっくり煮込んだ、名物・ジビエカレーをいただきました。

じんわり深い味わいでした。実はこの器も、オーナーの羽津子さんが近くの窯で作っているんですって。なんかこのカレーにぴったりな形だなあと思ってたら。多彩すぎ!

少しだけお話しましたが、羽津子さんとお写真撮り忘れちゃった。残念。居心地の良い空間でしたので、また近くに来た時には立ち寄らせていただこうと思います!