3/17、三重県紀宝町役場さんのイベント「布引の滝トレッキング&滝ガールが語る熊野の滝の魅力」で滝ガイドを担当してきました。簡単ですがレポートまとめておこうと思います!

これまで自分のホームグラウンド、東京近郊の滝でガイドをすることはありましたが、出張でのガイドは初めての経験です。熊野と縁がつながっているのだなあと思うと嬉しいですね!

飛雪の滝キャンプ場から、バスで出発!

今回の企画を取り仕切ってくださった、紀宝町役場の大谷さんです。

お申し込みくださった18名は全員が地元の方(紀宝町ほか、近隣の市町村)でした。

でも、バスの中で伺ってみたのですが、今回の目的地である紀宝町の布引の滝に過去に訪れたことがあるという人は誰もいませんでした。正確には、お一人手を挙げられていたのですが、あとで聞いてみたらやっぱり紀宝町の方ではなく、熊野市紀和町の日本の滝百選になっている方のことでした。ちょっと紛らわしいんですよね。

紀宝町の布引さん、わたしもちょうど一年前に初めて訪れた時に感動して「穴場になるのが不思議なほど立派!」とブログにも書いているのですが(記事)、今回は地元の皆様にこそ、ぜひとも布引の滝の魅力を知っていただきたいと思っていました。

準備体操と簡単な自己紹介をしてから、出発です!

お天気にも恵まれました!この先の発電所の関係で現在も使われている道なので、足元は整備されています。

最後の布引の滝に出会うまでのコースが、いいんです。無名の滝がたくさんあるので、徐々に盛り上げて、町から自然の中へといざなってくれるイメージです。

輝く水面にうっとり。

だんだん皆さんの笑顔もナチュラルになっていくかんじ! 今回も紀宝町地域おこし協力隊&くまの川遊び部の部長、佐竹さんに安全にご案内いただきました。ありがとうございます!

さあ、一つ目の滝鑑賞スポットが見えてきました!

本流を渡るところだけ注意が必要なので、介助をいただきます。

さあこちらが、「小布引滝」です!

落差は10mほどの小さい支流の滝ですが、とても雰囲気がよく、癒しスポットですね。

ここでまず、滝鑑賞法をレクチャーしました。「見る・聞く・触れる」の3つのステップでお伝えしていますが、滝をより深く味わえるようになります。

「見る」と言うところでは、「滝を擬人化してみる」方法をご紹介。

「聞く」については、おなじみのこのスタイル。滝を背にして、手を耳に当てるととてもクリアに聞こえますよ、とお伝えします。これはハッキリわかるので「あっ、本当だ!」と感動していただけます。

あとは「触れる」ことも、滝に近く大事なステップです!

滝というと展望台から遠くに眺めるものと思っている方も多いので、ぜひ滝つぼに近づいて、触れてみていただきたいのです。

集合写真です!

最初の滝を堪能したところで、また歩き出します。

見下ろすところに滝が落ちています。幅もあって立派な滝ですが、こちらも無名滝です。キラキラしてますね。

少しアップダウンが出てきますが、道はわかりやすいです。

本流を渡って、支流へ!ここまでくれば、あと少しです。

白い影が、見えてきました…!

太陽に照らされて、輝いています!

みなさんが「滝」からイメージしていた姿とは少し違ったかもしれません。滝というと勢いのあるものを想像されがちなのですが、こちらはしっとり、優雅な雰囲気。でも落差は60mもありますから、壮大さも兼ね備えています。

遠望できる場所の足元には水たまりがあって、そこには滝の姿も映り込んでいます。こういうところを見つけるのも滝鑑賞の楽しみの一つです☆

ここからさらに滝に近づくには、少しゴロゴロの岩場を越えていく形になります。なので、希望者だけで先へ進みました。

近づいてくると、また印象が異なると思います!

近寄ってきたから見えるんですが、滝の左上にご注目…

桜が咲いています!

いま話題のクマノザクラかも…!?遠いから鑑定することはできませんが、咲いている時期を考えるとその可能性は十分ありますね。思いがけない春の彩りで歓迎してもらいました。

滝まで最接近します!

二つ目の鑑賞ポイントということで、もうみなさん、思い思いに味わっていらっしゃいました。

遠くから見ると、「布」だったのに、近くに来ると「糸」あるいは「粒」に見えてくるんですね。見る場所によって、滝の印象って変わるんだ、ということが体感いただけたと思います。

岩の表面が剥がれて、岩の裏側を流れてくる水もあるんです。じっくり見ると面白いですよね。

じっくり鑑賞したあと、最後もまた、このポーズ!

みなさん、いい笑顔をありがとうございました☆

イベント、午後の部に続きます…!