冬の奥入瀬渓流旅【中編:氷瀑ライトアップツアー初体験】

冬の奥入瀬渓流旅【中編:氷瀑ライトアップツアー初体験】

先月訪れた、冬の奥入瀬渓流ツアー!昼のバスツアーに続きまして…
冬の奥入瀬渓流旅【前編:馬門岩の氷柱と雲井の滝の氷瀑】

夜のツアーが、今回の目玉です。

氷瀑ライトアップツアーです!

夜の滝のライトアップって、環境への影響的にも、実はそんなに賛成派というわけではなかったのですが、このツアーについては、行ってみたかった理由があります。

それは、常設のライトアップではなくLED照明を積んだ車が伴走して、鑑賞の数分間だけ照らす仕組みだというところ。環境配慮型ツアーとなっています。

十和田市、パナソニックの昨年からの取り組みで、好評を受けて2年目のシーズン。2018グッドデザイン賞をとったプロジェクトでもあります!十和田奥入瀬エリアは冬季の観光ではこれまで苦戦していたそうですが、これによって「冬の奥入瀬に宿泊する」意味が生まれ、実際に集客力は抜群だったようです。

ライトアップツアーについては、十和田市主催のツアーと、星野リゾート主催のツアーと2種類ありまして、コースは少し異なるとのこと。市主催のものの方が、訪れる箇所は多いようですが、わたしは宿泊先ということで星野リゾート主催のツアーに参加しました。

前に走るのが、LED照明を積んだ車です!

まずは、最初のスポットは馬門岩。氷柱のライトアップです!

どーん。

照らしております!ライトアップはその情景のテーマに合わせて、青、緑や黄色、紫など、色が変化していきます。

ちなみに馬門岩のライトアップテーマは「氷」。確かに、青〜白系のライトが多めでした。

次は、「千筋の滝(せんすじのたき)」。小ぶりながら、まとまりのある、繊細で趣のある滝です。迫力というよりも、しみじみ系。


千筋の滝のテーマは、「カルデラ湖」でした。奥入瀬渓流の源、十和田湖のオマージュですね。暖色系のライトが印象的でした!

そして最後が、「三乱の流れ」

ライトに照らされながら、雪がチラチラと輝きながら舞っているのも美しかった…!

ここのライトアップテーマは「樹海」だそうです。なるほど、途中では緑のライトにも変わっていきました。

当たり前なのだけれど、渓流は、24時間無休で、流れ続けているんだなあ…なんて思わされます。こうして光を照らされなかったら、真っ暗闇でもひっそりと流れ続けていたわけですよね。

先ほど、昼に同じ場所に来ていて、そこにまた夜に訪れたことで、自然の営みがいかに偉大なのか、なんとなく体感できました。人間の視界っていつもは本当に狭いものなので、それをたまに揺さぶることが必要だと思っています。

ちなみに、このツアー(翌日のツアーもですが)、ほとんど参加者が外国の方でした。たぶん、中国、台湾、韓国。ホテルでも、こんなに!と驚かされるほど、英語や中国語が飛び交っています。

なぜかというと、国を挙げて国立公園にインバウンド集客をしよう、世界の旅行者が長期滞在したいと憧れる旅行目的地にしよう、という「国立公園満喫プロジェクト」が始まり、十和田八幡平国立公園にある奥入瀬がその先行プロジェクトに選ばれていたからなのですね。このエリアでは、2020年を目標にインバウンド対応の取り組みを計画的・集中的に実施しているそうです。

このプロジェクトの開始に合わせて、星野リゾートでも冬の営業をスタートさせました。県のほうでは、積極的に台湾や韓国にアプローチを行い、直行便やチャーター便を増やしていたそうです。

なるほど、彼らにとっては雪が珍しいわけなので、氷瀑なんて、まさに一番見てみたいものなのかもしれませんよね。もちろん、日本人にとっても、氷瀑を移動式でライトアップ、なんていうのはここにしかない、珍しいものです!

慣れていない海外からの旅行客にとっても快適なレベルのツアーとして、ちゃんとチューニングされていました。つまり、どなたにとってもハードルはすごく低いです。それに、寒いなあと思った時に「カイロがわりにどうぞ」 とあったかいりんごジュースの缶が渡される、嬉しいサービスもあります。

地域と滝と観光のつながり。わたしは仕事で金融経済系のことを手がけているため、その辺にはやっぱりとても興味があります。テクノロジーとアイデアを組み合わせて、そして日本の豊かな自然と経済とをリンクさせようとする企画は、わたしは大好物です。いろいろと勉強になりました。

滝ガールの活動を楽しむと同時に、先進事例の視察もしているのだと思うと、一石二鳥なのでありました!

奥入瀬ツアー、まだ続きます☆