GW、南牧村の滝めぐり。
前回はこちら
住吉の滝/龍神の滝・群馬県【滝推し!南牧村に初訪問】
滝の話の前に、ちょっとご飯の話。滝ガールの旅は、ご当地グルメ旅でもありますので!
南牧村グルメって、あんまり選択肢がないんですけど、気になっていた「炭ラーメン」っていうのがあって。炭を練りこんだ真っ黒いラーメン、名物らしいから食べてみたかったんですけど… 残念、臨時休業とのことでした。
この日は道の駅もお休みだったし、カフェランチも終了しちゃったっていうし、もしや食いっぱぐれか、と思って焦って検索してみましたところ…
「山賊ラーメン」のお店を発見。
おお、いいじゃない。炭ラーメン食べる気満々だったので、ラーメンウェルカム。
山賊…なんのことやら、怪しげだけれど、行ってみました。
そしてその通り、怪しいところもあったけど、美味しかった(笑)!
山賊焼、っていう鶏肉が乗っかったラーメンのことなんですね。もちもち麺も美味しいですよ。なぜかお芋のご飯がセットについてきます。それ以外にも、大将のこだわりが随所にあります。面白いから、気になる方は、ぜひ行ってみてくださいね。お客さんもわりと来てました!
さて、ここから南牧村の滝、本編。
南牧三名瀑めぐりです。まずは一番行きやすいこちらから。
●線ヶ滝・せんがたき●
群馬県甘楽郡南牧村大字星尾。南牧川の支流、星尾川にかかる滝。岩肌を白い一筋の線を描くように落下する。落差35m。別名・仙ヶ滝。県の天然記念物及び名勝。車道脇に駐車。徒歩2分。
来訪日:2018/5/1
この滝、案内板がいくつかあるんです。
こちらは、新しい方。
写真がついてます。本当に線みたいな滝だ! 滝の成り立ちについて、わりと詳細に書いてくれています。チャートの岩盤ですよとか、地学的なアプローチ。
こっちは、別名「仙ヶ滝」の説明。
お仙さんという女性のゆかりがあるんですねぇ。…って、よく読むと怖いんですけど! すすり泣く声… しかも嫁姑問題での身投げ。理由が髪が結えなくていびられたから…って、何も死ななくても!
こっちの方が古い案内板だということを考えると、昔は滝というと地学要素というよりは、こういう言い伝えの方が先行していたのかな、と思います。わかる気はしますね。
近くに観音像があったので、拝んでおきました。
さて、ひとまず行ってみましょう!
滝はもう、ほんのすぐそこ、なんですよ。
見えてきましたー!
おおお、本当に線です。
スパーーーンッ!
見事にまっすぐ。同じまっすぐでも普通の「直瀑」とは違って、岩にできた樋をスススー、と流れてくるイメージ。これはユニークですねぇ。曲線美ならぬ、直線美!っていう感じですね。落差も35mと結構あるので、意外と迫力もあります。
下に降りることはできませんが、しっとりと注ぐ滝つぼ、確かに深そうかも。雰囲気的に悲しい物語があるのも少し納得…かな。
滝見台が近くにあるので、広角レンズじゃないと全貌を捉えるのがなかなか難しいんです…。
滝と一緒にっていう自撮りも難しい!
この不思議な形状の滝をつくった秘密は、岩盤のチャート。プランクトンの殻が堆積して固まった岩石で、火打石にも使われるくらい、とっても硬い。だからこそ、この線状の滝がつくられるんですね。他の石だったら、もっと周囲が削られてしまっていたでしょうし。
さすが南牧三名瀑、手軽ながらもユニークで見応えある滝でした!
ちなみに近くにあるこちらの景勝地も、そのチャートでできているそうです。
南牧川の本流にある、蝉の渓谷というところ。
こちらです!
チャートがここまで削られて渓谷になるって…洪水のときのパワーってすごいよなあ。
なんで名前に蝉がついたのかっていうと、「狭水」からきていて、案内板によると芭蕉の俳句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の発祥の地だともしているんですけど、え、山寺じゃなくって…? 芭蕉もこの岩の存在感に圧倒されたんでしょうか。
南牧三名瀑、続きます!
南牧村の滝めぐり、ここまで
住吉の滝/龍神の滝・群馬県【滝推し!南牧村に初訪問】
龍神の滝は、滝の水がハラハラと不動明王に降り注ぎ、線ヶ滝は、名のとおり一直線に流れ落ちるという、夫々個性のある滝ですね。
滝のイメージが広がるような気がします。
炭ラーメンというのは、麺が炭で黒いんですね。九州に行った時に、真っ黒いスープのラーメンがあると聞いたので行ってみました。見た目の印象とは違い、あっさりした味でした。炭ラーメンも試してみたいですね。
そうなんです、龍神の滝も線ヶ滝も、どちらも個性がありました。南牧村は他にも表情の異なる滝がたくさんあるので、また時期を変えて訪ねたいと思います。今度は炭ラーメンにリトライします!