広島に来ました!
最近だと「おしい!」のキャンペーンの印象が強い広島県。
「いいものを持っているのに、何かが足りない。でも、おしいは『おいしい』の一歩手前だ。『おいしい』を探そうーー」
斬新な取り組みで、ずいぶん話題になりました!いわゆる「自虐PR」のハシリです。
個人的には、広島について以前から「おしい!」と思っていたことといえば、東京からのアクセス。新幹線で4時間というのは距離的にしょうがないにしろ、おしいのは飛行機。空港から広島中心市街地にたどり着くまでが遠く、結局、新幹線と同じくらいかかっちゃう…
空港立地の「おしい!」が、「おいしい!」に変わらないものか…
で、今回そのカギを、見つけました。
それは……
滝です!(やっぱり)
広島空港のある三原市には、実はいい滝がけっこう揃ってました。
空港に降り立ってすぐ、あるいは、帰る前に。クルマさえあれば(東京からの旅行者が訪れるなら空港でレンタカーというのが手段になるけれど)、自然たっぷりの空港周辺でコンパクトに充実の滝めぐりができちゃう。
三原の、おいしい滝めぐりの様子を報告します。
こちらは「まずは、いっとく?」的な。空港からクルマで3分!という、激チカの滝。
●女王滝・じょおうだき●
広島県三原市本郷町上北方。落差25m、幅9mで、奥行き深く3段に落ちる。分岐瀑。広島空港隣の森林公園駐車場(有料300円)から歩いて15分ほど。
来訪日:2013/12/7
名の通り、とても優雅な滝でした!「流れ落ちる水が女王の身につけている白い袴のように美しく広がって見える」が名前の由来だそうですが、巫女さんの袴みたいなイメージですね。
滝にはずいぶん奥行きがあって。この上部にも渓流のようにゆるやかに滝が続いています。
この季節は、落ち葉が岩盤を彩るのが、また美しいんですよ!
初冬の滝の、いいところです。
女王滝は、大河ドラマ「毛利元就」のオープニングに使われたそうですが、さらにすぐ近くに毛利元就も滝見をしたという言い伝えが残る滝があります。
●瀑雪の滝・ばくせつのたき●
広島県三原市本郷町船木。落差30m。滝の上を登ったところに棲真寺があり、「棲真寺の滝」とも呼ばれる。毛利元就が棲真寺に行く途中、涼をとったと伝わる滝。駐車場から徒歩5分ほど。
来訪日:2013/12/7
国道33号線沿いにある船木峡は、紅葉がまっさかり!
瀑雪の滝の入り口も赤く染まっています。
駐車場からは平坦な道を少し歩くだけなので、どなたも気軽に来れるのが嬉しいです。
女王滝に比べると、こちらは男らしいです。縦縞模様で斑幕のような存在感ある岩の壁。その上から勢いよく飛び出し、叩き付けられるように巨岩に落ちる。その後、水は滑り台のように、滝壺に落ちていきます。
岩盤に当たったときに水しぶきが豪快にあがり、風に乗って、辺りに舞っています。戦国武将の滝見には、こちらのほうが確かにふさわしい感じがします。
さらに、光が差すと滝の影が、後ろの岩盤に映るのが面白くて。
しばらく眺めていても飽きません。滝前はひらけた空間で、とても気持ちがいい。400年前の武将に思いを馳せつつ、じっくり味わいました。
ですが、うーん…ちょっとこれはやっぱり「おしい」かもネ…。せっかくの雰囲気が…
三原市の滝、このほかにもうひとつ、訪れました。
また近くアップします!