こんにちは、12月になりましたね!
冬というと、滝めぐりはオフシーズンなのでしょう、といわれるのですが、そんなことはありません。雪景色の中で凛と落ちる姿は、神々しいものがありますし、「凍る」という滝自体の状態変化こそ、まさに水の芸術である滝の本領発揮、といえます。
そうそう、先日の「笑っていいとも増刊号」には、滝トラベラーのしゃけさんが登場しました!
めでたい!
タモリさんが、滝に食いついている〜、嬉しいですね^^
しゃけさんによる「冬の滝のおすすめポイント」が紹介されてました。
* 冬にしか見られないレアな滝がある
* 草木が枯れ落ち、滝の全景が見られる
* 夏や秋よりも観光客が減るので独り占めして堪能できる
そう、冬も、滝はいいんですよ〜!
美しい冬の滝のお薦めということで。
名瀑セレクション・7 は、北海道のアシリベツの滝をご紹介します。
●アシリベツの滝・あしりべつのたき●
北海道札幌市南区滝野。滝野すずらん丘陵公園内にあり、厚別川本流に落ちる滝。雄滝は落差26m。名称は、アイヌ語のアシリベツ(新しい川)に由来する。日本の滝100選。
来訪日:2013/1/13
冬ならではの景色、雪と滝のコラボがみてみたい!
でも凍結した道を運転するとか、雪山のなかを歩かなきゃいけないとか、危険なのは困る…
そこでわたしが選んだのが、アシリベツの滝です。
滝野すずらん丘陵公園は、札幌地下鉄真駒内駅から、バスで30分ほど。しかも公園入り口から滝までの道は楽に歩けるように、きちんと圧雪されて整備されているので安心なのです。
札幌の中心地から近くという便利な場所にありながら、ちゃんと自然を感じられるのが、嬉しい。
ふかふかの雪には、ぴょこぴょこ、動物の足跡発見。
イタチかな、キツネかな。微笑ましいですよね。
10分ほど歩いたら、見えてきました!
これぞ、自然の作り上げた芸術品です!
豪華な装飾を施されたまるで「雪の宮殿」。細かく連なる樹氷、つらら。滝の水しぶきがあるからこそ、こういう状態に凍るんでしょうね。
滝は全部が凍っているのではなく、一部流れているところもあります。雪は、消音効果もあるといいますが、いつにもまして静かな空気の中を、控えめに滝の落ちる音だけが響きわたっています。これだけ氷に囲まれているからこそ、滝の流れが、より強調されるもので。「静」と「動」の、対比です。
アシリベツの滝は向かって右側に雄滝。左側に雌滝が流れている、いわゆる2本セットの「夫婦滝」です。
ちなみに、これが、夏の状態。
凍っていない状態の流れも雌雄で趣が違うのですが、凍り方も違いました。
雪の宮殿に、王様と、女王様がいるというわけですが…
こちらが、雄滝。
で、こちらが、雌滝です。
なんだか、雄は「陽」、雌は「陰」、まさにそういう凍り方な気がしてきます。この陰陽の対比は、凍った状態だからこそ、ますますクッキリしてくるようで。冬の滝って、こういうところも面白い。
公園の管理棟で借りた双眼鏡を覗き込んで、すっかり時を忘れてしまいます。氷点下でも、わたしのこころは興奮で燃えておりました。
…こうして振り返っていたら、冬がとにかく楽しみになってきました!
紅葉が終わったら、雪、氷。滝シーズンは、エンドレスなのです…