福島、春の滝めぐりレポート。後編です。
前回はこちら 達沢不動滝・福島県【春が来た!虹に彩られた雪解けの美瀑】
ちなみに今回、滝の旅でもあるのですが、桜の旅でもありまして。
宿泊はこちらもちょうど桜満開の岳温泉にしました。桜坂の夜桜を愛でながら浴衣姿でお散歩。湯めぐり、楽しかったー!
そして翌日、向かったのは裏磐梯です!
実は今回、一緒に旅してくれたのは、以前、冬の裏磐梯スノーシューツアーに一緒に参加したあやのちゃん。
(記事はこちら 小野川不動滝/ブルーフォール・福島県【裏磐梯の冬の名瀑】)
春の裏磐梯、どんな感じなんだろうね、と二人でワクワク。
まずは、裏磐梯随一の景勝地、五色沼に立ち寄りました。
冬は雪に包まれているから見えなかったけど、今回は…
どーん☆
毘沙門沼です。
この色、すごいですよねぇ。
湖面のブルーと、雪を抱いた磐梯山とのコントラストもとってもいい感じ!
ここから、磐梯山ゴールドラインを通って、会津方面へと向かいます。
この辺りになると、周囲は、まだまだ雪景色。
桜を愛でたかと思えば、こんな雪景色に出会えてしまうのって、ちょっと嬉しいですねぇ!
そして、お目当ての滝にやってまいりました!
●幻の滝・まぼろしのたき●
福島県耶麻郡磐梯町磐梯。落差約13m。2007年に遊歩道と駐車場が整備されるまでは、地元の人にもあまり知られていなかったということから幻の滝と名付けられた。磐梯山ゴールドライン沿いに駐車場がある(磐梯山ゴールドラインは11月中旬~4月上旬まで冬期閉鎖)。駐車場から徒歩5分ほど。
来訪日:2017/4/23
磐梯山ゴールドラインの道路沿いに駐車場があるのですが、そこにあった案内看板がこちら。
この地図によると、駐車場から続く遊歩道がありそうなのですが、かなりまだ雪が積もっていてその道を見つけられそうもありません…
諦めようかなあ。
でも、ちょっと待った。
駐車場には、私たちの他にももう1台、クルマがとまっていたのです。ということは、先客がいらっしゃるということ。人影が見当たらないので、もう彼らは滝に行っているのでは…
そう思ってもう一度、沢近くの道路脇のあたりをウロウロしてみると。
あっ!
新しい足跡発見!!!
これを辿って行ってみよう! そうしたら滝に出会えるハズ!
躊躇なく踏み出すわたし。
ところが、わたしたち、今回は滝めぐりがメインではなく普通に「福島に女子旅」という服装なので、雪上を歩くなんて、実はちょっと無謀な感じ。しかもお友達よりもどちらかというとわたしの方がナメた格好してまして、すぐに足元は雪まみれに。
でも、でも、ここまで来たら行くっしょ!
どうしても見たかった理由は、この幻の滝、ゴールドラインの通行止めが解除になるこの4月下旬頃が雪解けの水でもっとも勢いのある姿を見られるという話を聞いていたからです。また来れたとしてもこの時期とは限らないし…っ!
お友達を巻き添いにして、雪の足跡を追いかけること、5分。
あっ!
滝が見えて来ましたー!
いきいき、ハツラツ!
青空から落ちてくる元気な滝の姿。ゴツゴツとした岩肌を跳ねながら勢いよく落ちて来ます。
これは来てよかったー!!
先客のお二人(ご夫妻ですね)もわたしたちに気づいて、かなりビックリされている様子です…(笑)
わたし
「ありがとうございます! お二人の足跡を追いかけて来ました!」
男性
「ビックリしましたよ! いやあ、でもその格好でよく来れましたね(笑)」
お二人の方は、確かにバッチリの雪山仕様です!
わたし
「わたしが滝が好きで、ここまで来たら、どうしても見たくって!!」
そうお伝えしたところ。
男性
「…? あれ、どこかでお会いしてますっけ?」
と…。
なんとなんと!
以前…といっても3年以上前になるのですが、滝のオフ会でチラリお会いしていたことが判明!
滝界では猛者として有名なサモハンさん(ハンドルネーム)ご夫妻でしたっ!
きゃあきゃあ!
幻の滝での再会ってすごい!
興奮しちゃいます。
それに、サモハンさんがこのタイミングでいらしてくれていたからこそ、わたしもこの滝にたどり着けた訳で。早過ぎても遅過ぎても、きっとダメでした。他の滝で出会うよりも、なんだかご縁を感じてしまいます。滝の神様、ありがとうございます!
せっかくなので、ご一緒に!
ちょうどサモハンさんご夫妻は、この後、三春町の滝桜を見に行かれるのだとか。わたしたちと逆のルートですね。
「またどこかの滝でお会いしましょうね!」とお別れいたしました。
ちなみにゴールドラインにはもう2つ、遠望ですが、滝を眺められる展望台があります。
こちらは、「とび滝」。
まだ木々に葉っぱがないのでちょうど滝部分も見ることができるのですが、夏になっちゃうと見えなくなるかもしれません。
そしてこちらが、「滑滝(なめりだき)」。
ちなみに滑滝の展望台からは、猪苗代湖も望むことができます。
実は、この絶景を眺めている間も、足元はぐっしょりなんですけども…(笑)
靴が乾くまでがちょっとたいへんでしたが、滝を愛するお仲間が導いてくれた幻の滝との出会いは、プライスレス! 思いがけず、貴重な思い出になりました! ありがとうございました!