夏休みの滝旅。前回は先月末のくまの・川遊び部のツアーをアップしましたが…
くまの・川遊び部と夏休み【前編:憧れの前鬼ブルーへ!】
くまの・川遊び部と夏休み【後編:前鬼の奥で待つ神秘の滝】
実はそのツアーの前日から、ツアーにも一緒に参加した「滑(ナメ)ガール」のまさみさんと一緒に、奈良入りしておりました!まさみさんもわたしも行ってみたい場所があったのです。
それが、奈良県の南部にある、天川村。
大峯山をはじめとする標高2000m級の山々に囲まれて、修験道の聖地としても知られるところ。特に渓谷の清流が美しいところらしく、その絶景地としてウワサの「みたらい渓谷」を目指してやってきました。
駐車場に向かう途中、渓谷で泳いで遊ぶ方々を見かけ、その清流ぶりにいきなり感動です!
●みたらい渓谷●
奈良県吉野郡天川村北角。大峯山を源流とする山上川が、大小様々な滝になり、巨岩を縫いながら流れていく。エメラルドグリーンに輝く神秘的な淵が特徴。
来訪日:2016/8/26
この案内板からもわかるように、特に11月の紅葉の季節が大人気なのだそうです。
最初に小さな滝がみえてきます。
川は深いグリーンに輝いていて…わたしたちのテンションは急上昇!
つり橋から眺められるこちらの滝が、みたらい滝です。
この滝の上が、少し広い平らな岩場になっていて、テラスのようなかんじになっているのですが…
ここがさっそく最高の絶景ポイントだったんです〜☆
巨岩がゴロンゴロンと連なるなかを、清流が優しく流れてきます。岩が男性的で、川が女性的。この対比がはっきりしていていいなあ…
水面は、太陽の光を受けると、キラキラキラと魔法のようにゆらめきます。
そのなかを、悠々と泳ぐのが、アマゴちゃんたち。(たぶん)
まさみさんもわたしも、この場所にきて「天国!天国だ!」と大興奮。
お互いに、「みたらい渓谷と私」というテーマで撮影もしました。笑
我ながら、なんだか満たされている顔をしています!
この先を遊歩道を少し登っていくと、小さな滝が続いて見えるところもありましたが、ちょっとハードなかんじだったので、わたしたちは引き返すことに。
渓谷をハイキングしよう、というよりは、あのテラスでの時間がわたしたちにとっては十分すぎる貴重なひとときだったのですね…☆ 自然の大きさも美しさも、ギュギュっと凝縮された景色でした。
みたらい渓谷の感動を胸に……
天川村を少し散策してみることにしました。
天川村には洞川(どろがわ)温泉という温泉街があります☆
温泉街に入ると、もう、とにかく……
「だらにすけ」という文字のオンパレード。何、何???
あんまり予備知識なしでやってきているので、気になってしょうがなかったのですが、この「陀羅尼助丸」っていうのはお薬なんですね。昔から胃腸薬として使われている和薬で、この洞川の名物なのですって。
一応、ひとつ買ってみました! (胃痛に悩む同僚にあげるつもり☆)
こんな飴もあるんですね〜!
この洞川は修験道の「大峰講」の人々のための宿場としての歴史があり、平安時代には菅原道真、藤原道長、西行なども熱心に大峯山への御岳詣をしたのだそうです。
いまも夏場は修験者たちで賑わうのだそう。だからなんとなく、信仰の地特有の、ぴりっとしたムードもあったんですね。わたしたちが訪れたときには、それらしき方は見かけなかったのですが、ここを通った時には奥から修行の声が聞こえてきましたよ。
ですが、わたしたちの今回の目的は修行ではないので、洞川温泉でランチタイムということに☆
アマゴ定食をいただきました!
天川の清流育ちなだけあって、身はピンク色で、ぷりっぷりのアマゴちゃん。こんなしっかりしたアマゴ、なかなか食べられません! 鹿肉コロッケもおいしかったな〜☆
食後には、洞川温泉の名所、鍾乳洞も訪ねてみました!
ふたつ鍾乳洞があるうちのひとつ、面不動鍾乳洞です。
ちょっと面白いのは、鍾乳洞入り口までの急坂を、トロッコで運んでもらえるところ!
歩いても行けるのですが、せっかくならトロッコですよね☆
地元のベテランおじいちゃんがお話を交えながら運行〜
上まで行ったら、秘境感たっぷりの眺めが待ってます!
鍾乳洞のなかは、なんと8℃! これは鍾乳洞のなかでもけっこうヒエヒエな部類かと思います。
鍾乳洞としては新しめな部類かもしれません。鍾乳石は比較的どれもまだ短めでした。
鍾乳洞ができるということは、このあたりが石灰岩の地質だということを表しています。あの清流も川底の石灰岩によって美しく輝いているわけですね〜。
そして、村を出る前にまた奇跡のような光景を目にしました。
思わずクルマを停めて、川原に駆け下りるわたしたち。
この色…!
見えるかなあ… お魚ちゃんが群れになって泳いでいるんです!
お魚がひょこっと顔を出すと、水面に波紋が生まれて広がって……またそれが涙が出そうになるほど美しいのです。
しばらくまたここで、のんびり……
今回はあまり長く滞在できなかったのですが、最後にこの眺めを見せてもらったことで、「また来なよ」と言われているような気分でした。
天川村、次はまた紅葉の季節にぜひ!