今月は滝に行くタイミングが取れずにいました。最近はここにも過去の滝めぐりのことばかり書いていたのですが、ようやく3連休の中日、兵庫の1日滝めぐり旅行にやってきました!

関西の滝は、ほとんど手付かずです。大阪に仕事で来ることはたまにあるのですが、いつもとんぼ返りだったので…。せっかくなら滝が集中している地域を、と探しまして、今回は西播磨、姫路を起点にして、滝めぐりの1日を過ごしました。

姫路から、宍粟市→養父市→朝来市とぐるっと回ります。(このあたり土地勘がなさすぎて、恥ずかしながら、そもそも地名が読めませんで。しそう、やぶ、あさご……)

ひとつめの滝は、原不動滝。日本の滝100選にも選ばれている、兵庫でも随一の大きな滝です。
吊り橋の上から眺めるタイプ。波賀不動滝公園の駐車場から歩いてすぐ。気軽に楽しめます。

th_DSC_0740
●原不動滝・はらふどうだき●
兵庫県宍粟市波賀町原。落差88mを3段に分かれて落下する男滝と、男滝の最下段部の滝壺で合流する女滝が左脇にある。日本の滝100選。
来訪日:2013/9/22

滝自体が大きく縦長に落ちているので、写真に、映りきりません!いろんな表情を持つ滝なので、じっくり楽しめました。


th_DSC_0734

中段部の滝壺がぜったい気持ち良さそうなんだけど、こちらも行きたくても行けないところが、そそりますね…。

th_DSC_0736
下部分はこちら!

th_DSC_0739
この滝、「幸福の滝」と呼ばれているようなのですが、その意味が見て分かります。男滝と女滝が、滝壺で一緒になるタイプの夫婦滝でした。
以前、大分県の震動の滝も夫婦滝と書きました。あちらはずいぶん離れて落ちていましたけど、こっちは王道の夫婦滝というかんじです。このことから、恋愛成就や出会いのパワーがあるとされているそうです 不動滝という名前にあるように、もともとは不動明王がまつられた修行の地だったのですが、恋愛成就っていうとイメージがずいぶん変わりますね。でも、滝ガール的には幸福の滝、というほうが好きかな。これから、紅葉の季節、赤く燃え上がってますますラブパワーが上がるかも…?
さて、帰り道。石碑を発見しました。

th_DSC_0744
ラッセルの『幸福論』の一節です。滝への遊歩道にこの石碑を置いていただいているのは、兵庫県知事、粋ですねぇ…

われわれは大地の子である
われわれの生活は大地の営みの一部であり、そこから栄養を吸収するのである
だから大地の営みと何らかの面で接触していなければ
人間は生きていられない

わたしが滝を訪れるのは、まさに大地と接触する手段。今月は仕事が詰まっていてその時間がなかなか取れず……、日に日に、しおれていくかんじがありました。

「ビタミン不足」と同じような感覚で、「滝不足」だったのです(笑)

で、ようやく来れた、念願の滝旅行。1つめの滝で、さっそく元気を取り戻しました。ある意味、幸福の滝。滝こそ、わたしの栄養。それを実感したのでした!