阿寺の七滝に続いて、新城市の名瀑にやってきました。
こちらは、中央構造線を落ちる滝!
●百間滝・ひゃくけんだき●
愛知県新城市大野。中央構造線に沿いながら流れる大島川上流部に位置し、滝つぼにははっきりした断層を見られる。落差43m。「ゼロ磁場の滝」とも言われ、パワースポットとして知られる。
来訪日:2015/3/29
駐車場がないので、路肩にとめまーす。
雨なので、誰もいらしていないようす。
急な坂を下っていきますと、すぐに見えてきます!
近づいてきたっ!
こちらが百間滝です!!
先ほどの阿寺の七滝の女性的なイメージとは対照的!
黒光りする荒々しい岩の上をざぶざぶと流れてゆき、最後はどどーんと落ちる。落ちるラインも鋭角で、実に男性的です。
中央構造線だから?「ゼロ磁場」になっていて強いパワースポットだと言われているらしいのだけど、わたしは現場ではよく分からなかったかな。
それよりも、わたしは単純に、わくわくしてしまってました!
それは「中央構造線」という久々に聞いた地学ワードのおかげです。
地学、ちゃんと勉強しなおしたいなって、ずっと思っています。
滝を巡って歩き回っているうちに、このそもそものなりたちが、どんどん気になるようになってきたのです。
わたし、地学は高校時代にすごく好きだったはずなのに(こちらにその時の話を少し書きました)、そのとき覚えたこと、ほとんど抜け落ちちゃってます。
なので、家に帰ってからもう一回、調べてみました。
こんな本も、実は持ってるんです…笑
ふむふむ。
なるほどっ。
中央構造線をあらためて調べてみると、頻出するのが「付加体」というワード。
ふかたい…!
にわかに、興奮するわたし。
付加体のことをここでそんなに書いてもってかんじですけど、まさに日本列島のなりたちを解き明かすための、最重要キーワードです。でも付加体という概念が出てきたのは40年前くらいらしく、そこから研究が進んできて、新しいことがどんどん分かってきています。
複雑な成り立ちなので、付加体のことを考えると、どきどきしちゃう。笑 こんな「オマケ」的なネーミングのくせに…!なんて。まさに、付加体萌え! ってかんじだったりします。
そういえば、百間滝の近くにあった古びた看板にも…
「滝の崖は、年代のよくわからない黒い岩石でつくられ」
っていう、なんとも、そそる文面があったんですが、これも後でちょっと納得。
付加体の年代特定は、昔はほとんど難しかったそうなので、だからこの看板ができた頃は「よくわからなかった」ということなのだと思います。
なりたちの不明瞭な滝は、全国にたくさんあります。
でも、滝のなりたちのことも知れば知るほど、滝の個性もくっきり際立ってくるもの。勢いがすごいね、綺麗だね、だけじゃない。なんてったって、何億年の歴史のスケールの情報がわかれば、そこから広がるイマジネーションは果てしない☆
だから、滝ガールは、これから地学ガールも目指したいっ!
とはいえ、どうやって勉強したらいいのか、途方に暮れてます…
滝めぐりという形で地味にフィールドワーク?はしていますが、あとはとりあえず本読むくらいしかできません。とにかく研究は日々どんどん進化してるから、本当はちゃんと先生に体系的にいろいろ教えてもらいたいんです。なんかそういう講座みたいのないかなあ…!
情報、モトム〜!