北海道・清里町の滝めぐりをご紹介しましたが…
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東京に帰る前に、やっぱりこちらもはずせません!
知床の滝をオホーツク海から眺められるクルーズツアーに参加しました。
世界遺産の知床半島。海岸に長く連なる高さ約100~200mの崖には、知床連山や知床五湖を水源とする豪快な滝がいくつも流れ落ちているのです!滝壺で水しぶきを浴びる、というわけにはいきませんが、輝く海と一緒の景色というのも、かなり素敵でした。
今回乗船したのは、大型観光船ではなく、より海岸まで近づいてくれる小型船。斜里町のウトロ港から突端の知床岬までのコースです。
最高のお天気でした!輝く海がまぶしい〜!
出会った滝を順番に、ご紹介していきますね。
●フレペの滝(乙女の涙)●
クルーズ船が近寄ってくれますよ〜^^
落差は約100m!上流に川はなくて、垂直に切り立った断崖、岩間から湧水が染み出て滝になっています!そのようすが涙に見えることから、別名「乙女の涙」と呼ばれています。
●湯の華の滝(男の涙)●
こちらも断崖から吹き出した水が滝になったもの。湯の華、というけど滝は温泉ではないらしいです。フレペの滝が別名「乙女の涙」ですが、こちらは「男の涙」と呼ばれています。海からしか見られない滝なので「人前で涙を見せず背中で泣くのが男」とのこと。こういう説明も、船長さんがしてくれるのが楽しいです。
●カムイワッカの滝●
カムイワッカはアイヌ語で「神の水」。落差32mの幅広の滝です。活火山の硫黄山が源流で、温泉が混じった滝。1km上流には熱水が注ぐ「カムイワッカ湯の滝」があります。
うん!迫力ありますね〜!
硫黄成分によって、海岸付近は、不思議な色になっているんです。きれい!
でも昭和の始め頃まで、ここは戦争で使われる硫黄の採掘地だったというお話も聞いて、複雑な気持ちにもなりました…
●ヨウシペツの滝●
別名「硫黄川の滝」。カムイワッカの滝と同様、温泉成分の硫黄が含まれた滝。落差は80mの段瀑で、けっこうな迫力!
有名じゃないんですが、V字に切り取られた崖がまずかっこいいし、岩肌の赤茶色なども彩りとなり、かなりのイケメン滝です!知床の滝で、わたしの一番のお気に入りでした。
●チャラッセナイの滝●
ところどころ海岸には鮭やコンブ漁のシーズンに漁師の詰所に使う番屋があるのですが… ここは最高のロケーションの番屋でしょう!滝がどどーんと落ちています。滝の水を使った発電設備もあるのだとか。
●カシュニの滝●
切り立った断崖から直接、海面に落下している直瀑。落差は約30m。滝の裏は黒い洞穴で、白い柱はよりくっきりと見えます!
鮭の遡上シーズンには、この滝壷が大賑わいなのだとか。遡上のまえ、まず淡水や水の勢いに身体を慣らさなくてはいけないので、ウォーミングアップに、うってつけなんですって。想像すると可愛いですねぇ。
これらの滝以外にも、名前の分からない滝にも魅せられます… いずれも本州では間違いなく無視されない規模の滝なのですが、これを特別ピックアップしないという…さすが余裕の知床。スケールの大きさを感じます!
もちろんクルーズは滝ばかりではありませんでした!
途中、イワツバメの乱舞や…
柱状節理などの奇岩群…
ヒグマちゃんも、見つけました!(観察用のタグがついてた小さい子でした)
岩にまぎれて分かりにくいけど… いますね。
そして、船は岬の先端まで行ってくれました。
台風一過のこの日、夏にしては珍しいそうですが、国後島まで遠望することができましたよ。
帰りは海岸から少し離れた航路で。そこで眺めた滝景色も美しかった〜!
カムイワッカの滝です。
知床連山が育んだ水が、滝となって、海に注ぐ。
世界遺産のスケールを十分に堪能しました!
知床の滝、まだちょっと、続きます〜。