立冬が過ぎましたね。季節はここからどんどん冬へ進んでいきますが、このところ毎日のように秋晴れが続いていて気持ちがいいです!滝の仲間たちも全国各地で紅葉の滝を楽しんでいるようで、インスタであがってくるのをニコニコ眺めております。
先週、わたしも紅葉を愛でに滝へ出かけていました。せっかくこちらに引っ越したので山梨県近郊の滝を重点的にめぐっていますが、今回の目的地は南アルプス市です。
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南アルプス市の芦安というエリアで地域おこし協力隊でご活躍されている中込みゆきさんと最近お知り合いになりまして、ぜひ芦安にある滝に一緒に行きましょう、ということになったんでした。
みゆきさんは芦安でショウガ栽培とショウガを使った商品開発などにチャレンジされています!
みゆきさんのinstagram https://www.instagram.com/ashiyasu.kyoryokutai/
芦安というと南アルプス北岳の登山の玄関口として有名なのだそう。わたし、滝には行くけど山にはほとんど登らないのでぜんぜん詳しくなかったんですけど、北岳って富士山に次ぐ標高第2位なんですね…すごい(一般常識なのでしょうが)!登山が趣味のみゆきさん、先日も北岳に登頂されていました!
わたしも山の麓に引っ越したからには、いつか登山に目覚めることがあるかも、かも…?しれませんが、まずは滝から!
こちらは、赤いアーチが目印の瀬戸大橋。モコモコとカラフルな山々がいいですねぇ。
芦安の集落を流れる御勅使川(みだいがわ)にかかっています。
そして、このすぐ下流に芦安堰堤があります。
大正7年竣工、日本で初めて堰堤本体にコンクリートを使用してつくられた砂防堰堤。国の登録有形文化財だそうです!御勅使川はしばしば氾濫して災害になったそうですので、これだけ大規模な堰堤を100年以上前につくったわけですね。
上から眺められます…(高所恐怖症なのでここまで)
堰堤の下はさらに深い渓谷が続いています。水流にえぐられた様子がよくわかりました。
さて、お目当ての滝はこの堰堤のすぐそばに入口があります!
●瀬戸千段の滝・せとせんだんのたき●
山梨県南アルプス市芦安安通。御勅使川の支流、滝ノ川にかかる。展望台までは駐車場から歩いて10分ほど。
来訪日:2022/11/2
こちらの滝は旧芦安村時代に遊歩道が整備されていたものの、その後に手入れがされず荒れていたそうです。再び芦安の観光スポットとして楽しめるように、と2018年にNPO芦安ファンクラブの方々が遊歩道を整備をしてくださったとのこと。このニュース、わたしも当時見ていたのでいつか行ってみたいなあ、と思っていたんです。
立派な看板もできていました!
看板には「約1000年前の水害で八田山の一部が崩れ落ち、その岩盤の水脈から流れ落ちる滝です。糸のようにサラサラとした流れが約300mほど続いており…」とあります。
300メートル!「落差」ではないと思いますが、それでもかなりの規模だと思います。300メートル続く滝とはどんなものなのか!期待が高まります。
実は二回目の訪問
…と、ここまで「今回はじめて」みたいな書き方になってしまいましたが、実はこのとき二回目の訪問になります。初訪問は今年9月。その時もみゆきさんと一緒だったのですが、そのときは完全に油断してまして…
何に?
ヤマビルです。
芦安では夏の時期にはあちこちで彼らが活動しているそう。水気のある滝の近くではどうしても遭遇してしまいます。それを知らずに無防備すぎる装いで来てしまい、気づいたときには既にやられておりました…シクシク。そんなわけで滝をチラッと確認しただけでダッシュで駐車場まで戻ってきたんです。落ち着いて滝と向き合えなかったので、紅葉の時期にリベンジしよう!と決めておりました。
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もう11月だし、さすがに大丈夫かなと思いつつも、今回はふたりとも完全防備ですよ。長靴でガードして、ヤマビルファイターをシュッシュ。
これで安心!
黄金色に染まる木漏れ日の遊歩道を散策していきます!
みゆきさんが撮ってくれたわたし。光がいい感じですよね!
最初に出会えるのが、三段の滝です。
こちら!繊細な流れです。
ちょうど前日に久しぶりに雨が降っていたため、水量もこの時期にしてはそこそこあったんじゃないかなと思われます!
ボランティアの皆様に整備していただいた遊歩道、おかげさまでとても歩きやすい。つづら折りにそのまま登っていきますと…
またここからも滝を望めます!こちらが看板にあった「覗きの滝」でしょうか。三段の滝を上から覗き込む形。ヒョングリっぽくなっている部分もよく見えますね。
さあ、もうすぐ!
展望台が見えてきました!
到着!千段の滝です!
冬には氷瀑になるのだとか!このタイプの岩盤に沿って流れ落ちる系の滝は、氷瀑になるとさぞや美しいと思います。
それぞれの段で表情が違うので、じっくり観察します。展望台からは見えないのだけど、それぞれの段の下部分がどうなっているのかが気になりました…滝つぼのようになっているのだろうか…? とか、見えない部分を想像するのが楽しいのです。
最上段はこんな感じ。こちらも、まだまだ上がありそうな雰囲気をかもし出しています…!
滝を背にすると、紅葉の山々と芦安の集落が展望できます。この眺めもすてき!
芦安に伝わる伝説では、夜叉神が村人を困らせようと暴れて水害を起こし、芦倉山(八田山)の山崩れが起きて瀬戸千段の滝ができたと伝えられています。夜叉神様のたたりは、峠(現在の夜叉神峠)に石の祠をお祀りするようになってからおさまったとのこと。
いまは穏やかになった夜叉人様がこの滝を見守ってくれているのかしら…☆
みゆきさん、お付き合いくださり、ありがとうございました〜!
思いがけず、滝の続き
林道から芦安の集落が一望できるところがあって紅葉が綺麗らしいということで、みゆきさんにもう少しお付き合いいただきまして、さらにもっと山の上へ。こういうのは地元の方とじゃないと、わからないですよね。
林道に向かう途中、猿さんたちにも出会いました。びっくりさせてごめんよ〜
だんだん高度が上がってきて、木々の間からチラチラ覗く紅葉の山々にテンションも上がるわたしたち。
そして、小さな橋に差し掛かったところで、道の右手に!
滝だ!滝だ!
あわてて車の外に出て確認…
滝は、崖の上のほうから落ちてきていて、橋の下をくぐり、さらに崖下へと滝が続いていました。
橋の左手から見下ろした時の写真。
写真じゃなかなか伝わらないのだけど、相当な落差があることがわかります。
この滝、位置的に見るとちょうど瀬戸千段の滝の上流部だと思われます。そうか、さすが千段の滝。こんなところから続いていたのか…と、しみじみしちゃいます。さらに上にも続いていそうですし、看板に書いてあった「300メートル続く滝」というのは、実際のところその通りなのかもしれません。上から下まで全部眺めることはできない滝ですが、スケールを感じることができました。
そして、この橋がまさに目指していた絶景スポットでございました。
橋の上からはこんな景色でした!わあわあ!
芦安、いいところ!また来ますね〜!
おまけ・うなぎ&うどん
みゆきさんとは食いしん坊なところでもお話があって楽しい☆
9月に訪れたときには、芦安のうなぎの名店にお連れいただきました!
「伊勢屋」さんです。
フワカリの香ばしいうな重、絶品でした… 肝吸い、小鉢もいろいろついて、3000円という驚き。しかもお野菜までいただいてしまった。
お店のお父さんお母さんも優しくてめっちゃ和みました。ありがとうございました!
そして、今回のランチは芦安ではなく、南アルプス市の市街地のほうに出まして。みゆきさんおすすめのうどん屋さんに連れていっていただきました!
「たっちゃんうどん」さんです。みゆきさんがよくオーダーするというカレーうどんをセレクト。
どーん。
人気店だというのがよくわかる!カレーうどんはお出汁の風味と具の大きさ、トロトロ具合がうどんとの相性抜群で、最後まで夢中で食べてしまいました。
わたし、「滝が好きでよかったなあ」とよく言っていますが、同時に「食いしん坊でよかったなあ」とも思っています。これからも滝とあわせて、山梨のおいしいもの、いろいろ探検していきたいです☆
イイですネ~ェ 特に「おまけ」の食レポそそります。
ありがとうございます! かなりの確率で何かしらの食レポが入っています(笑)