投稿ご無沙汰です…!

すっかり季節は秋になってしまいましたね。先月まではお出かけが難しい状態でしたので、10月になって久しぶりに滝仲間との時間を過ごしました。今回はプラリネさん、ゆかりん、かっさーさん、宮城のタカさんと5人のパーティー。

目的地は群馬県、草津温泉の奥にある、常布の滝です。

日本の滝百選にも選ばれている名瀑なのですが、わたしのスキルでは単独で訪ねるのは難しく…滝のお姉さんプラリネさんに案内してもらいました。やっとタイミングがあって念願叶った!お声がけありがとう!プラリネさんは地元ということもあるし10回以上訪ねているのではないかしら。すごい!

ずっと写真で見てきて憧れていたけど、実際にお会いすると遥かに圧倒的な存在感でホレボレする滝…!こちらでもその感動をレポートしますね。(先に申し上げますとこの記事はルートの参考にはなりません…道も不明瞭なので一般にはお勧めは致しません)

●常布の滝・じょうふのたき●
群馬県吾妻郡草津町草津。草津白根山の山麓を流れる大沢川にかかる落差40mの直瀑。日本の滝百選。展望台から上級者向けハイキングコースを1時間弱で滝前に到着。
来訪日:2021/10/10

わたしは草津に前泊してました。草津はかなり賑わいを取り戻してきていた様子です…!

さっさと温泉に入って、早寝して体力備えました☆

翌日はみんなと合流して、8:30スタート!

近頃はずいぶん夜型になっていたし、運動不足なので心配だったのですが、自然に囲まれる喜びの方が勝って元気元気。

林道の行き止まり手前の空き地にとめさせてもらいました。

最初はこんな感じでテクテク。もとは林道なのかな、歩きやすい道。「最近どこがよかった?」なんて話をしながら進んでいきます。

スタートから30分ほど。まずは展望台に立ち寄っていきましたよ。

おお!みえた!この日のお天気はあまり良くなくて霧が心配でしたが、よかったよかった!

タカさん撮影

紅葉も少しずつはじまっていたタイミングでしたね。遠望できるのは滝の上部分だけですが、断崖の迫力は伝わってきました☆

さあ、展望台をあとにしたら、ついにここから藪との戦いが始まります。常布の滝といえば「藪漕ぎ」って言われているんです…。

「上級者向けコースです」との案内板がありました。足もと滑らないよう、軽アイゼンも装着。

スタートはこんな感じ。先頭を切ってくれているのは、かっさーさん。長野をベースにあちこち難所まで探検する頼もしい滝男です。

このあと、どんどん笹藪だらけになっていって、写真を撮る暇ありませんでした!

右側が谷になりはじめるので、ワッシワッシと笹をつかみながら滑らないよう、慎重に進んでいきます。とにかくそこらじゅう笹だらけなので、もしバランス崩してもそのまま斜面を下まで滑落ということはなさそうですけれどね。だから何もないところよりは安心ではあります。わたし、年を重ねるごとにビビリになっていっていて…。(特に高いところが本当に無理になってしまいました)

とはいえ、藪漕ぎって大変だけど自分の野性が目覚めていってだんだんアドレナリンが出てくるのが面白い。熊になった気分ですね!

ちなみにルートには踏み跡とピンクテープの誘導があるにはありますが、わたしだけでは全く自信がありません。藪漕ぎに夢中になっているうちに次の目印を見失ってしまいそうですしね…。案内してくれるみんなに大感謝です。

で、休憩を挟みつつ、無心で漕ぎまくること1時間弱…

ついに!常布の断崖のはしっこが見えてきましたよ!

ペースを上げて近寄っていきます!

ラスト、崩落した斜面を慎重に越えたら…

到着でーす!!!!!

わあああ、め、めちゃかっこいい!!

ワー!!!

ワーーーー!!!

藪漕ぎの疲れも、吹っ飛びましたよ!

動画はこんな感じです!

滝自体はシンプルな直瀑ですけれど、やっぱり岩盤がすごくユニーク。滝の水の温泉成分(酸性らしいです)で溶かされて作り上げられた岩盤の鮮やかなシマシマ模様!岩の赤、黒、茶、そして苔の緑…。気が遠くなるほどの年月をかけて作られた芸術作品です。

滝に向かって左側の崖には、こんな感じのポッカリ鍾乳洞も!うわあ…わたしは奇岩も大好きなので、これはたまりません。

大興奮しながら接近しました!

ちなみに、わたしのカメラは広角ではなかったので、なかなかこの滝の全体の雰囲気を捉えきれないところがありまして。みんなが撮影してくれた写真がすごく嬉しいです!

ありがとう!黄色いジャケットが背景に紛れないでよかった☆

プラリネさん撮影
プラリネさん撮影
ゆかりん撮影
プラリネさん撮影
ゆかりん撮影

いかがですか、スケール感、伝わりますでしょうか?

ちなみに滝ガール三姉妹はこの日、赤・黄色・青の信号カラーでした!

ゆかりん撮影

わたしは滝つぼには入っていませんが、みんな積極的に入っていくスタイルでしたね!(10月中旬ですからもう寒いですよ!)

滝に最接近を試みるゆかりんとプラリネさん!

かっさーさんは真下から見上げます!

ひとしきり触れ合ったあとは、滝の前でランチタイム。ゆかりんとプラリネさんが、それぞれ地元の銘菓をくれましたよ。ありがとう!

滝情報の交換も楽しいひととき☆ タカさん、宮城の滝情報をいろいろ教えてくれました!

さらに!かっさーさんはドローンを操縦!

すごい!これはドローンにしか撮れない集合写真だ!貴重です!

滝のさらに上にこんな感じで滝が連なっていたとは!

二時間くらい滝前に滞在して、そろそろお別れ…名残惜しい!

ハードめの滝は久しぶりだったけど、やっぱりだからこそ得られる感動ってあります。

長年憧れだった常布さん。観光滝にはない、孤高の神々しさ、それは事前のイメージ通りでした。でも実際きてみてちょっと意外だったのは、決して人を寄せ付けないような怖いオーラではないんだ、ということ。わたしが感じたのは、背中を押して、励ましてくれるような「先生」という印象だったのです。すごく、頼りになる感じ。

「昔の荷物は置いておいて。大丈夫だから、一歩一歩、踏み出しなさい」

去年からずっと変化の時を過ごしているので、自分でも戸惑うこともよくあったんですけど、大切なのは自分を信じること、自己確信なんだな。いまのわたしに必要なメッセージとパワーをもらった気がしました。

常布さん、ありがとうございます!

そして、同行させてもらったみんな、ありがとう!

***

帰りには途中、下流にある温泉滝(無名滝)にも立ち寄りました!

温泉の滝とはどういうことかというと…この滝の左側の奥の岩陰に、温泉が湧いているんですよ!でも滝の裏側だから、そこに行くためには濡れる覚悟でいかないといけなくて。わたしは装備不足なのでやめておきましたが、みんな入ってて気持ち良さそうだった!

帰りも藪漕ぎ頑張って、無事帰還しました。誰もケガなどせず、熊にも出会わず、よかったよかった!

当時は興奮してたせいで疲れを感じなかったんですけど、あとからきましたよね…。筋肉痛ヤバかった!そもそもハイキング的なもの自体が久々なのに、いきなり常布の藪漕ぎは無茶だったかもしれないですけれど。ちゃんと滝のためにも日々鍛えておきたいな、ってあらためて思いました!