北海道ローカルデザイン視察旅【美瑛の森ツアーとビブレ編】

北海道ローカルデザイン視察旅【美瑛の森ツアーとビブレ編】

先月出かけた、北海道。続きです!

前回はこちら 北海道ローカルデザイン視察旅【東川町の志と羽衣の滝編】

東川町の翌日、東京から来た友人と合流して、美瑛に立ち寄りました。美瑛といえば、北海道有数の人気観光地です。今回はローカルデザイン視察旅の続きということで、より美瑛の魅力の奥深さを味わう1日を過ごすことにしました。

まず、ネイチャーガイドの小倉博昭さんに白金(しろがね)温泉地区の自然をご案内いただきます!

大雪山国立公園、十勝岳山麓の美瑛ならではの自然を(もちろん滝を含めて!)ギュギュッと体験できるコースを考えてくださりました。

最初は鉄板の観光地になりますが…

青い池!

十勝岳から流れこむ水の成分と光の相互作用で青い池に見えます。

わたしが前回訪れたのは2013年。その時も結構な人気スポットになっていましたが、さらにインバウンドの波が!この日もアジアのみなさまばかりでした。駐車場の近くにはお土産屋さんもオープンしたばかりでした。

今回わたしたちはネイチャーガイドさんと一緒ですから、ただ「キレイ〜」って写真を撮るだけじゃなくて、成り立ちから解説いただきましたよ。

十勝岳は30年間隔で噴火する活火山。十勝岳のことって、これまでちゃんと意識したことがなかったけど、美瑛の自然を語るには欠かせないんですね。

泥流による被害を防ぐために砂防ダムが造られているそうで、この池はもともとは泥流の土砂を貯めておくための空きスペースだったのだとか。これはブラタモリでも見ました!

次はこちらも大人気スポット、白ひげの滝!

崖の途中から地下水が湧き出ている潜流瀑です。ブルーリバーになっているのも、こちらも青い池と同じ現象です。

ここもアジアのみなさまで大人気です。自撮りラッシュ!

ここから、普通の観光客の方は行かない秘密のコースにご案内いただきます。

小松原原生林です。

安政年間に起きた十勝岳火山爆発で作られた泥流地帯に、天然の広葉樹とエゾマツ、アカエゾマツ、トドマツなどの針葉樹とが混じった森が成立している…ということで学術的にも貴重なエリアなんだそうです。

どこか目的地に向かうためのツアーではなくて、森を観察するためのツアー。ガイドさんにいろいろと教えてもらいながら歩くのは楽しいです!

歩みを進めるほどに、森の空気が濃くなっていきます!わくわく。

足元には可愛いお花ちゃんたち。

フキの花ですね!

ミヤマエンレイソウ、エンレイソウ。

ツバメオモト…だったかな。

トドマツの新芽も可愛いですよ。

いい香りがする!

そして、この森の守護者のような、ドロノキの巨木が現れました。

かっこいい〜!枝ぶりがとてもパワフルです。

動物には出会えなかったのだけど、その息遣いは感じました。鳥の声もたくさん聞こえましたしね!ガイドの小倉さんはネイチャーフォトグラファーでもあり、特に森の動物たちの撮影がお得意ということで、動物たちが残す痕跡を見つけるのがさすがでした。

こちらは鹿の足跡!可愛い。

リスちゃん。松ぼっくりをカジカジして残した跡は森の「エビフライ」と呼ばれています!

こ、これは… クマだそうです!

森を歩きながら、知れば知るほど、森の仕組みはよくできていると気付かされます。ここから自然の知恵を生かした理想の社会、ビジネス、コミュニティのあり方について考えたりしてました。友人とわたしはもともと仕事での出会いなので、そういう話が楽しいのです。ありがとう!

1時間ちょっとの散策でしたが、非日常の時間を過ごすことができて、心身ともにリフレッシュしました!

最後に滝ガールツアー特別ということで、もう一つの滝に立ち寄ってもらいましたよ。

白金不動の滝です。

わたしはこの滝は2回目でしたが、長靴を貸してもらったので滝に最接近することができました!

前は気づかなかったけど、苔もウルウルでめちゃいい感じですね!

森をたっぷり歩いて五感が開いていたあとだったので、滝との触れ合い方もナチュラルになってた気がします。

ガイドの小倉さん、濃厚な美瑛の自然を教えてくださって、どうもありがとうございました!季節を変えてまた来たいです!

さて、美瑛の旅でもう一つの目的地がこちら。

レストラン「bi.blé ビブレ」です。

レストランの前には一面に広がる小麦畑!札幌のフレンチ「モリエール」グループで、真狩村のマッカリーナに続いて2軒目の宿泊施設付きのレストランです。

到着すると大きな虹が迎えてくれました。広い空をバックに、北海道らしい光景です。

小麦の一大産地である美瑛という土地柄、パンがメインになるお料理たちでした。ブーランジェリーが併設されているんです!

レストランに到着するなり、石窯の方まで連れて行っていただき、絶妙のタイミングで焼きあがったプレッツェルが登場。ホッカホカの状態でいただく(シャンパンと一緒に!)というサプライズでした。ここでもう心を鷲掴みにされます。

さらに最初のワインとじゃがいもパンだけでも美味しすぎて、お腹いっぱいになりそうでした…!

友人が兼ねてから「どうしてもここにわたしを連れてきたい!」と言ってくれていたのですが、だんだんとその理由がわかってくるようでした。

お皿に運ばれてくるときは、目の前でお肉を切り分けてくれたり、必ず何かしらの「ショー」のような形で驚きを提供してくれます。

石がお皿っ!

だんだん暮れていく景色を眺めながら…北海道の食材の豊富さに感謝します。

ビブレの話をいろいろ伺っていたのですが、素晴らしいなあと思ったのが「美瑛料理塾」。料理人を目指す人の教育機関でもあるんですね。ビブレで働きながら、料理も学べるんですって。塾では地元の食材を深く理解するために、農作業も手伝ったりするらしいです。テクニックだけじゃなく「心」を教えてくれる塾なんですね。

料理塾を主宰されている齋藤壽さんをご紹介いただきました。齋藤さんはもともと編集者。現在も『料理通信』編集顧問でいらっしゃいます。わたしも編集者の端くれでしたので、地域や料理というジャンルそのものを編集する、という考え方にとても共感しました。編集者は雑誌や本を作るだけではなく、地域に貢献したり教育に関われたりするんだなあ、ということが一番の学び。わたし自身もそういうことに興味があるので、いろいろな気づき、勇気をいただきました。

朝も焼きたてのクロワッサンから小麦の恵みを味わいます…☆幸せすぎ。

フレッシュな牛乳も!北海道は本当に食材が豊富です。地元の高校を卒業したばかりという塾生さんがサーブしてくださります。

齋藤さんと。ありがとうございました!短いながらも、強い印象の滞在でした。

青空と小麦畑。この景色を毎日見ながらのお仕事、素敵だな…!

短いながらも、ローカルデザインの視察として、実りある旅でした。美瑛、わたしが数年前に訪れた頃から比べてもまたいろいろと洗練されていたようでした。今度また、ゆっくりと訪れたいと思います!