春の開運滝ツアー@茅野【最高のジビエと蓼科の滝たち】

春の開運滝ツアー@茅野【最高のジビエと蓼科の滝たち】

前回:春の開運滝ツアー@茅野【諏訪大社と多留姫の滝】

諏訪大社と多留姫の滝で浄化されたわたしたちは、蓼科へ向かいました。

今回も滝の前に、温泉&食の話です。

滝だけでなく、その土地の風土から知って楽しむのがわたしの滝ガール旅のスタイルなのですが、今回はそれもかなり贅沢な味わい方だったと思います……!

まずは温泉から。諏訪大社のガイドの谷澤さんからご紹介をいただいたオススメの温泉「小斉の湯」に立ち寄り。信州には珍しい酸性の温泉だそうです。

受付ではキュートな看板犬が待っていてくれています。ほぼ寝てましたけど(笑)!

絶景が売りの露天温泉。いくつかあるんですが、一番上の露天風呂がこちらの眺め。見晴らしが最高でした!

しっかりポカポカになったところで、お宿へ。

……の、途中! 鹿ちゃんたちの群れが堂々と道路を横断していきました。

本当にこの辺り、鹿が多いんです。朝や夕方、クルマで走っていると必ず出会う感じ。

そして鹿の話は、この日の夜の話と関係してきます。

というのも、今回の宿泊は、オーベルジュ・エスポワールさん。国内ジビエ料理の第一人者である藤木シェフのお料理をいただきにきたのです。数年前に訪れたことがありましたが、その時はランチだけだったので、念願のお泊まり!

実は、先の諏訪大社で、ガイドの谷澤さんから、面白い話を聞いていました。

諏訪大社では「鹿食免(かじきめん)」という特別な免状が出されているそうです。これは、鹿を食べてもいいですよ、というお許しのお札のこと。仏教では狩りなどの殺生は良くないということで狩猟や肉食は禁じられてきましたが、そんな中でも諏訪大社では鹿を奉納する祭り「御頭祭(おんとうさい)」が続けられてきていたそうです。「鹿食免」を出すことで、狩猟のある暮らしを守ってきたんですね。この辺りは縄文時代の遺跡がたくさん出ていますが、それこそ縄文時代から狩猟文化が続いているということです。

昨今のジビエブームで、全国から諏訪大社に「鹿食免」を取りにいらっしゃる方も増えたのだそうです。「鹿食免」を出しているのは諏訪大社だけなので、まさにジビエの本場は信州、というのは歴史を振り返ってもわかりますね。

もちろん、エスポワールさんも「鹿食免」を取っているとのこと。わたしたちも鹿を食べていいという許可が無事下っているということで……。藤木シェフの繊細かつ力強いジビエ料理の数々に、一同、感動しっぱなしでした!猟師さんとのコネクションで良質な食材を手に入れることができるそうです。

コースの一部ですが、ご紹介。

熟成ジビエのテリーヌ↓

キジのコンソメスープ↓

信州ジビエのカイエット↓

鹿肉のポワレ ジビエの赤ワインソース↓

ぎゅっと引き締まったお肉の旨味がすごいのと、野生の香りもしっかり。それにヴィンテージ赤ワインのマリアージュが至福……。言葉にはなかなか表わせないのですが、命をいただいているということを噛み締めながらのディナーでした。

「鹿食免」があった時代というのは、厳しい冬を乗り越えるため、自分たちが生きるために殺生して鹿を食してきたわけですが、現在では、生態系も大きく変化して、鹿は基本的に「害獣」としての扱いです。こうしてジビエ料理として美味しくいただくことで、土地の歴史と、自然と人間との関係性に思いを馳せるきっかけにもなりました。

さて、ここからが滝の話です。

翌朝から、蓼科の滝たちを、「はしご滝」でお連れしました!

まずはこちら。

●おしどり隠しの滝・おしどりかくしのたき●
長野県茅野市奥蓼科。横谷峡の最上流にある滝で、渓流瀑。側には明治温泉がある。横谷峡入り口から遊歩道も続いている。
来訪日:2019/4/21

東山魁夷の絵でもおなじみ、御射鹿池の近く。

明治温泉旅館の隣にあります。

こちらです!

まだこの辺りは木々が寒々しい感じですが、滝のところだけくっきりと鮮やかな緑色!これはなぜかというと……

チャツボミゴケなんです。チャツボミゴケは酸性の水の流れる所に生育するそうなので、温泉の成分が大きいということでしょう。

淵の水の色も少し不思議ですね。これも温泉によるものかもしれません。

わたしたちも楽しんできた蓼科の酸性湯。そのおかげでこの鮮やかな景色が生まれたんですね〜!

動画はこちら!

二人とも弾ける笑顔をありがとう!

続きまして、乙女滝

●乙女滝・おとめたき●
長野県茅野市北山蓼科中央高原。落差15mで渋川に注ぐ。横谷渓谷沿いのトレッキングコース、入り口付近の滝。

すごく勢いの良い滝!

……なんですが、実はこちら、川の流れを水路で変えて生まれた滝です。滝の前に最近こんな看板ができていました。

平成28年に「大河原堰」の一部として、世界かんがい施設遺産に認定されたとのことです。人工滝というのは聞いたことがあったんですが、こんなに昔に作られた施設だったというのは知りませんでした。といっても、一般的に滝の歴史(地形の歴史)からすると、200年なんて、つい最近のできごとですけどもね!

信州唯一の酸性湯による温泉滝に続いて、歴史的なかんがい設備によって生まれた滝をご案内。どちらもユニークなここだけの景色と言えるかもしれませんね。土地の背景を知ることで、滝もより楽しめるようになるなあ、と思います。

あと少し、続きます!