今年のゴールデンウィークも、恒例の滝遠征に行っていました〜!
「遠征」というのは、まとまったお休みのときに、地方の滝を数日間で集中的にめぐる、というひとり旅のこと。昨年は中国地方の岡山〜鳥取を重点的にまわったのですが(記事はこちら)、今年は岐阜&長野にしました。特に木曽路(中山道)、御嶽山周辺のエリア。ここには滝がたくさんあることは知っていましたが、微妙〜に東京からだと遠いこともあって、まだほとんど行けていなかったのです。
今回もたくさんの素敵な滝に出会えましたので、こちらでもアップしていきますね。
さて、旅の最初に訪れたのが、岐阜県・中津川です!
岐阜県の南東部、長野県に隣接してるまちで、古くから中山道の宿場町として栄えた地域ですが、遠征前半は、この中山道の宿場町周辺をめぐることにしました。
☆☆☆
キャンプ場、マス釣り場などのあるアウトドア施設、「夕森公園」からスタート。
いきなり新緑に山桜が迎えてくれます。本当にいい季節ですよねぇ。
バンガローがいっぱいある、ひろーいキャンプ場ですが…
キャンプ場の駐車場からもすぐに行ける滝がこちらです。
●竜神の滝・りゅうじんのたき●
岐阜県中津川市川上。キャンプ場、マス釣り場などのあるアウトドア施設「夕森公園」内に落ちる滝。落差12mの直瀑。岐阜県の名水50選。
来訪日:2016/4/29
「滝」という漢字は、サンズイに竜!
そんなわけで龍が棲むと言われている滝はとにかく全国にいっぱいありますが、ここの竜神の滝もそう。
村に伝わる伝説では、金儲けを企んで大木を滝つぼに落とした人がおり、それで怒った白い龍が天に去ってしまい、村がひどい水害に見舞われてしまったことがあるのだとか。そうしたことが今後起こらないように、社をつくって、ずっと祈りをささげているということですよ。
竜神さまが祀られているのが、ここですね、竜神神社。
神社のとこまで、既に大きな滝の音は聞こえてきていて…
この橋を渡ると…
滝が見えます!
どーん☆
さすが、龍が棲むという滝!
落差は12mほどと、さして大きい滝ではないのだけど、勢いはすごくて。
ここの部分なんか、すごく龍っぽい!
滝の途中で、渦巻いてるんです。
ドドドドと落ちて泡立つ滝つぼを見下ろすと、虹もかかっています。
パワースポットといわれているそうですが、それも納得。光を浴びて明るい雰囲気でしたが、神秘の香りも漂っていました。
さて、さらに夕森公園の奥には滝が落ちているとのこと。クルマではこのゲートの先に行けないので、林道を徒歩で進みます☆
ここは紅葉の季節は大人気のスポットなんだそうですよ。
見上げると青々としたモミジが青空にたくさんの☆を描いていて、とってもキュート。
途中にあるのが、忘鱗の滝(ぼうりんのたき)。
滝の名前、珍しいですよね。竜神の滝に住んでいた竜が、ここでウロコを落としたという伝説があるのだそうです。
なるほど、鱗みたいに見えるかも。赤いゴツゴツとした岩場を駆け下りてくる滝で面白いです☆
ちなみにこの林道では、「いきものって面白い!」というビックリシチュエーションにふたつ、遭遇しました。
まずひとつは。
この木。
ん???
何かが、おかしい。
なんと、サクラ、杉、サワラ、の三位一体の合体木だったのです!
えええ〜。不思議。
屋久島みたいなところだったらまだわかるんですけど、わりといきなり、これだけがあるんです。こんなの初めてみました!「行く末を見守りましょう」という看板の文言も、なんかイイですよねぇ。でも、なぜこういうことになったのかが、かなり気になります。
さらに、もうひとつのビックリシチュエーションがこちら。
この、何の変哲もなさそうな泥の水たまり……に見えるのですが。
近づいてみると。
なんか……
うごめいてるんです。
!?
拡大。
ぎゃー!
ぜんぶ、おたまじゃくしだ!
こんなに密集してるのを見たのは、さすがに初めて。何匹居るんだろう… 1万くらいは居てもおかしくないです。お母さん…なぜここに、しかもこんなに産んだの〜! もう少しコンディションよさそうなところがありそうなものですが、干上がらないか心配です。みんなが大きく育つことができますように!
そんなわけで、いきものの神秘を目の当たりにして驚きながらの楽しい林道ウォーク。30分ほどで、奥の滝に到着しました。
●銅穴の滝・どうこうのたき●
岐阜県中津川市川上。川上川支流の銅穴谷にかかる。夕森公園ゲートから林道を徒歩30分ほど。落差約17m。近くに東屋がある。
来訪日:2016/4/29
水量は竜神の滝よりも少なめなんですが、水はかなり、キレイ〜!
日当たりがよく、浅めの滝つぼです☆
となれば、もうこれは入るしかない! 林道ウォークでちょっと暑くなっていたところだったからちょうどいいです。
最高です〜☆ 居心地のよい滝で、すっかりお気に入りになりました。
(この先にもまだ滝が2つあるそうなのですが、今回はタイムアップ。引き返しました)
ちなみに、この銅穴の滝には、手前に東屋があるんですが。
東屋の柱にはそれぞれ……
短歌だ〜! いっぱい掛けてありました。
どれも、滝の短歌というより、植樹の短歌なんです。
よく見たら。
植樹祭で村のみなさまによって整備されたところだったんですね〜。
ここの林道は歩いていて、すごく気持ちがよかったんです。それは、村の大切な宝物を守るために、ちゃんとお手入れがなされているかんじがあったからな気がします。竜神の滝の伝説にあるように、山と水を大切にする村の人たちの気持ちが息づいているのかもしれませんね。
植樹はいまも毎年もみじを中心に行われているそうなので、紅葉の時期にはまたぜひ来てみたい場所です☆
滝遠征の初日としては、ちょうどいいウォーミングアップになった滝めぐりです。中津川の滝、続きます!