白瀑神社・秋田県【名水仕込みの日本酒「白瀑」のふるさと】

白瀑神社・秋田県【名水仕込みの日本酒「白瀑」のふるさと】

4日間の秋田&青森の滝旅も、いよいよ終盤! 青森・鯵ヶ沢をあとにして、紅葉の日本キャニオンと、青い湖で有名な十二湖に立ち寄りました。

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DSC_0282(紅葉が映り込んでいるのであんまり青くなかった)

さらに、五能線を横目に、日本海沿いを南下して……

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ふたたび秋田へ戻ってまいりました!

海沿いのまち、八峰町(はっぽうちょう)。ちょうど大館能代空港までの帰り道のルートにありましたので、「白瀑神社」という場所に立ち寄りました。神社の裏手に滝が落ちている神社です!

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●白瀑・しらたき●
秋田県八峰町八森。白瀑神社の裏手に落ちる。落差17m。男滝・女滝から成る。毎年8月の白瀑神社例大祭「みこしの滝浴び」が有名。
来訪日:2014/11/1

慈覚大師円仁がこの滝に打たれて苦行したという伝説がある、由緒ある滝。
空間が清められていて、気持ちがきりっと引き締まる雰囲気でした。

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この滝が有名なのは、「みこしの滝浴び」!

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(八峰町観光協会HPより)

白装束の男たちが御神輿を担ぎながら町内を練り歩き、最後に男滝、女滝からなる滝壷に飛び込む行事なのだとか。御神輿ごと滝壷へ!こんな豪快な行事は全国でもここだけ。実際にいつか見てみたいですねぇ…

そういえば、「白瀑」と書いて「しらたき」と読む……

む、もしや? あのお酒と関係あるのでは???

実は、この旅に出るつい数日前に、たまたま友人のパーティーで飲ませてもらった美味しいお酒があったのです。

「白瀑 白神のめぐみ」

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白神山地の天然水で仕込んだ純米酒とのこと。これから白神を訪ねる滝ガールにぴったりすぎる! すっきりとやさしく包んでくれる味わい、きっとわたしは白神に呼ばれてるんだわ〜、祝福していただいているわ〜、なんて、うっとりしておりました。

で、さっそく調べてみましたところ……やっぱり! 白瀑神社から、かなりご近所に酒蔵があると!
山本合名会社さん。 
…少し時間があるから、行ってみよう! 仕事柄、このへんのフットワークは軽いのです。

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入り口でおずおずと「少しだけ見学したい」とお伝えしたところ、「いいですよ!」と快諾いただきました。なんと! お忙しそうなのに、いきなりの訪問にも関わらず、本当にありがとうございます!

ご対応くださったのは、「営業部のホームラン王」こと大澤一男さん。

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山本合名さんは、創業100年以上。吟醸酒を造ったのが日本で3番目に古い蔵だそうです。代表の酒銘「白瀑」は、あの白瀑神社の滝から命名したとのことです。

「何をおいても、わたしたちの酒の命は、これです」

まずご紹介していただいたのが、ホースから流れっぱなしのこのお水。さっそく飲ませていただきましたが、まろやかで、おいしい…。

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このお水、蔵の裏手の白神山地の麓、山腹から湧き出ている水! なんと3kmもの長さの自家水道をつくって直接酒蔵まで引き込んでいるそうです。

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あの山から!

仕込みをはじめとする全ての工程で、湧水を湧き出たままの状態で使用する、全国で唯一の蔵元なのですって。

ちょうど訪れた日は、今年の仕込みがはじまったばかりのタイミングでした。

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仕込み水としてだけでなく、樽の冷却にも湧水を使っているのだとか。冷たい水は絶えずじゃんじゃん流れてくるわけですからね!

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ちなみにこの蔵にはビートルズの音楽がかかっています!「お酒にビートルズを聞かせて醸す」って、おしゃれ〜

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社長のデスクにはアビーロードのポスター。大ファンなんですって。

今回は、滝に導かれるように、ここを訪れたわたし。もちろん、先日飲んだお酒の美味しさに感動したことがきっかけでもありますが、特別日本酒に詳しいというわけではなかったのです。蔵の見学も、ほとんど初めて。どうやらいきなり面白い蔵を訪ねてしまった…!? たくさんの日本酒ファンが、全国からこの蔵に見学に訪れているそうです。

蔵元自ら栽培した酒米を使用していると聞いて、驚きました。「酒造りは米造りから」と、自社の仕込み水が流れ込む棚田をひらき、稲作経験ゼロからの栽培スタート。しかも、完全無農薬というチャレンジ! アツいぜ!! 

「田植えや雑草取りなどを手伝ってくださる酒店さんとお取り引きをしている」とのことです。
お酒は米であり、さらにその源は、森のめぐみである「水」である……。田んぼのお世話の手伝いをすることで、きっとその貴重さを体感できるのでしょう。蔵元と酒店との信頼関係を大切にしていることが伝わってきました!

日本酒という、世界に日本が誇る文化。滝を入り口にして、わたしはその素晴らしい文化を少し体感することができたのでした。急な訪問にも関わらず、丁寧にご案内してくださった山本合名の皆さま、本当にありがとうございました。

山本合名会社
http://www.osake.or.jp/kuramoto/iframe/n161.html

「また来ます!」
この言葉、わたしはこの旅で、何度使ったかな。

滝めぐりは、滝だけじゃない。
滝をめぐることは、その滝のある自然が育んだ文化にふれることなんだ……。

それが、この旅で感じたこと。わたしの滝ガール活動は、ここからまた少しずつ、意味が変わっていくんだろうな、と思っています。

秋田・青森の滝遠征、これにて終了〜!

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