小坂の滝めぐりツアーに参加した翌日……

小坂の滝めぐり・龍門の滝コース【前編:柱状節理に大興奮】
小坂の滝めぐり・龍門の滝コース【後編:滝マスターへの道】

待望の、根尾の滝へ…! 前日のツアーにご一緒した、くまの川遊び部の部長さんに、こちらもお付き合いいただきました。

●根尾の滝・ねおのたき●
岐阜県下呂市小坂町落合。飛騨川の支流、濁河川(小坂川上流)にある。落差63m、幅約5m。日本の滝百選。根尾の滝登山口駐車場から、片道50分。
来訪日:2016/10/30

なぜだか、いつもタイミングがあわず(林道が通行止めだったりする)、これまで何度も近くまで来ていながら訪ねられていなかった、小坂の代表的な名瀑です! 

しかも…
前日、ビジターセンターでお聞きしたところによると、ちょうどいまは珍しい光景が見られるというのです。
同じ水源から取水している近くの水力発電所が、いまは工事で取水を止めているため、この発電所ができる前、つまり約30年ぶり!?に「本来の水量」に戻っているのだとか。その工事ももうすぐ終わりだそうだというから、ギリギリのタイミング。

「虹を見るならお昼頃だよ」という理事長様からのアドバイスに従って、午前中は時間調整! 小坂のメイン観光地である「がんだて公園」の散策を楽しんでおりました。

県指定天然記念物「巌立」。御嶽の溶岩がつくりだした奇跡の絶壁です。

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前日のツアーではこれでもか、というほど柱状節理を堪能しましたが、天然記念物になっているだけあって、この「巌立」の柱状節理は本当にヤバい。特に上の段の節理の細かさが、ほかではなかなか見られないレベル! 柱の大きさは、溶岩の冷え方のスピードが違うことによるらしいです。

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ちょうど紅葉もいいかんじですね〜☆

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お手軽にめぐることができる滝がいくつかあるので、ご挨拶していきます。

がんだて公園から遊歩道ですぐ、三段に落ちる「三ツ滝」

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柱状節理の表情が美しすぎる「からたに滝」

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からたに滝は滝壺周辺の水流に削られてモコモコしている柱状節理の表情もグッとくるのですが、滝の落ち口にチラリと見える細かい鋭利な柱状節理も萌えポイントです。フゥー!

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からたに滝のすぐ近くにある、「あかがねとよ」

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ちょうど逆光気味に差し込んだ日光が滝壺を照らしていたのが印象的でした。ここの滝壺の宝石みたいな揺らめきはいつまでも見ていたくなる…

そうこうしているうちに、だんだんと日も高くなってきました。

さて、いよいよ根尾の滝へ!

林道を車でさらに進みます〜

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駐車場!

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ここからスタートです!
2.2キロなら50分もかからないんじゃ…と思いつつ。

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序盤で御嶽旧登山道の二合目の石碑がありました。

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隣に置いてある杖の存在には気付いていたものの、このときは甘く見ていたので持って行かなかった… けど、これ、持っていったほうがいいですよ(笑)

そのあと、16折もあるつづら折りの急坂を下ることになるからです。
前モモが、がくがくになってきます。前日のツアーでもそれなりに下り坂で酷使してたので、既に筋肉痛がツラい…(帰りも心配)

ようやく下りきったところで、吊り橋を渡ります。

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その先には、きれいな植林帯が広がっていました。
「オシダの森」と呼ばれるところらしいです。

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けっこう距離を歩いてきているけど、時折こうして…

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樹冠が揺れているのを眺めながら呼吸をしてみると、またパワーがグワワーとわいてくるような…。

途中には展望台がありました。

向こう岸の岩壁が、「あまどり岩」と呼ばれるところ。
上下の岩間の空洞にツバメが巣を作るらしいのですが、よく見るとすごいことになっている!

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望遠にしてみますよ…

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ひー! またもや柱状節理好き的には垂涎なんですよねぇ……確かに巣をつくるには絶好ですね。スキマだらけ。

さらに沢沿いを歩き続けます。途中で年配の方のグループとすれ違い、「あと少しだよ!」と言われて、励まされました。そうなんですよねぇ、「あれ、まだかな、思ったより遠いな、ハードだな」と思っていたところです(笑)

出発から50分(看板の通りでした…)。

いよいよ…!

ああっ!!
見えてきましたーーー!!

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ついに来ました! 根尾の滝!

どーーーん

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ド、迫力!!
3倍の水量だっていってたのはこのことか! 確かにわたしが写真で知っていた根尾の姿とは違っていました。

参考:こちらが通常時です

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By Kitadake3193投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

30年前の水量が今に蘇る! 実はこんなに激しい姿だったんですね…!!
普段は人々の生活を助けるため(発電)に身を削って働いてくれているのだなぁと…しみじみ……

ちなみに到着したのが12:30頃。このときもちゃんと虹がでていたのですが、太陽の位置からするともう少し待つと滝のほうにかかるはず。

そんなわけで、ゆっくり滞在します〜☆

滝壺に近づくと水しぶきも、すごい! けど、その分、虹もくっきり見えてきます。

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このとき、自分がこんなにうっとり顔だったとは…虹とともに激写されておりました。(笑)

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紅葉もちょうどよいタイミング。この季節だけの彩りを感じることができて感無量です…☆

向かって右側の岩壁の柱状節理も面白くて、岩の色が赤みがかっているのがユニークでしたよ。

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でも、この日の太陽はなかなか気まぐれで、だんだんと雲に隠れてしまって虹も見えなくなってきてしまいました。もう太陽は出てこないかな…虹は諦めてそろそろ帰ろうか…

と思っていたら…

最後に、しっかり見せてくれました!

ばーーーん

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わーん、ありがとう〜!!!

しっかりと目に焼き付けて、何べんも振り返りながら……帰りました。

ちなみに滝壺には1時間以上滞在していたので身体も冷えてしまっていたのですが、帰りの鬼のつづら折り16連発(しかも上り坂)ですっかり温まりましたよ。

根尾の滝、これまでタイミングが合わずになかなか訪れることができていなかったけれど、待ったおかげで30年ぶりの「本来の」姿に出会うことができました。それは狙っていた訳でもなくて偶然だったんですが、なんてラッキーだったんだろう…とあらためて思います。

さすが、小坂の滝を代表する滝ですよね。威厳たっぷり。しかも、虹も紅葉も、最大限の彩りで迎えてくださった。根尾さまってば、おもてなしの心も素晴らしい!

素敵なお姿で迎えてくださって、本当にありがとうございました!
小坂の滝へのリスペクト、ますます上昇中です☆

☆おまけ☆

ランチタイムには遅くなってしまったけれど、お昼は行ってみたかったお蕎麦屋さんへ。
平氏ヶ原さん。雰囲気のある合掌作りのお蕎麦屋さんです。

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滝の思い出を振り返りながら、ゆったりと過ごすことができました!