妙高のつづき!
紅葉キラキラの惣滝に出会ってから…
記事はこちら 惣滝・新潟県【妙高の名瀑!紅葉の滝壺へ再チャレンジ!】

こちらも紅葉まっさかりの苗名滝に立ち寄り…

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妙高ではもうひとつ、行っておきたい場所がありました。

映画とかアニメのロケ地をめぐる旅、いわゆる「聖地巡礼」って最近流行っていますけども… ここは言ってみれば滝ガール的に「聖地」かも? 滝ガールの映画のロケ地にいってきました。

「滝ガールの映画なんてあるの?」とお思いかもしれませんが、あったのです。ふふふ。

2年前に公開された、沖田修一監督の映画『滝を見にいく』。これ、タイトルそのままの、「滝を見にいく」というテーマの映画です。

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あらすじ:
幻の滝を見に行く温泉ツアーに参加した7人のおばちゃんたち。それぞれに楽しみながら山道を歩いていたが、頼りないガイドが先を見に行ったきり戻ってこなくなってしまう。携帯の電波も届かない山中に取り残されたおばちゃんたちは、食料も寝床もないサバイバル生活を送るハメに……

映画は公開当時、滝ガール仲間と一緒に見にいってました! 登場するのはおばちゃんたちですが、滝の前では心は少女。なので「滝ガール映画」!としたわけです。

(映画の感想はこちら 映画『滝を見にいく』【いくつになっても滝ガール!】

で、映画のロケ地が妙高ということだったので、この舞台となった滝もいつか行ってみたいな…と思っていたのですが、このたびようやく訪れるチャンスができました☆

●幻の大滝・まぼろしのおおたき●
新潟県妙高市上小沢。落差40m。平成5年に市民グループによって発見されるまで日の目を浴びることがなく、国土地理院の地図にも載っていないため「幻の滝」と呼ばれている。駐車場から徒歩40分ほど。
来訪日:2016/10/22

滝は「水原」というエリアにあるんですね。メダカの里ということですから、きっと水が綺麗なふるさとなんでしょう。のんびり静かな雰囲気のところです。

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駐車場も広めに整備されていました!

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すると、駐車場を出るところで、ちょうど農作業帰りのおじさまに声をかけられました。
「カメラもって、滝いくの?」
「はい! 行ってきまーす!」

スタート地点に地図看板があったので…

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看板の先の道をズンズンと進んでいこうとしましたら……

「ちょっと、ちょっとー!」

と、さっきのおじさんが追いかけてきました。

「道、違うよ」

えっ? あれ? うそ?

看板をよく見てみると、たしかにこの先… 集落だ! 

いやあ、危ない。「滝を見にいく」の映画のように、いきなり出だしから迷ってしまうところでした。奇跡的におじさんが居てくれてよかった! ありがとうございます!
(でも、でもね、ちょっと紛らわしいんです、この看板の場所が〜 映画のなかであの頼りないガイドが道を間違えちゃったのもちょっと分かる気がするっていう。笑)

さて、気をとりなおして、滝への道を歩いていきます。

そうそう、こういう道だった! 何の変哲もない道なんですが、映画ではみんなが迷った道。だから道を歩いているだけで、物語の記憶が蘇ってなんだか嬉しくなっちゃう。ああ、これぞ聖地巡礼!ですね。

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映画の記憶をたぐりながらも、しばらくテクテク。わたしも迷っちゃったらどうしよう…と少し心細くなったりもしつつ。ちなみにケータイは圏外です。

……と、だんだん視界が開けてきました。

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秋の棚田と、迫る夕暮れ。素敵な風景ですね〜☆

ここまできたら、もう少しです。

あ!

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あれ! 見えてきました〜!

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滝の姿が見えてから、つづら折りの下り坂をかけおりていきます。「ああ、そうだ、こんなシーンもあった!」とまた密かに感動です。滝を見つけたら駆け出したくなる……それは滝ガールの基本です。

そして滝前へ!

じゃーん☆

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わあ、確かにこの滝だー!!
映画の舞台になっていた滝に出会う感動は、写真で見ていた滝に出会ったときとはまた違うものでした。

なんてったって大好きな映画の、しかもクライマックスの一番素敵なシーンでこの滝が出てくるんだもん!

滝自体だけをみるとすごく大きいとか変わった特徴があるとかいうタイプではなく、素朴な趣のいわゆる「ふるさとの滝」。でも、映画を鑑賞したときの感動とシンクロしてくるから、私にとってはやっぱりなんだか特別なのでした。

滝を見上げた場所で、映画のなかの登場人物、ユーミンのマネで、1枚。

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タバコキャラっていう、細かすぎて伝わらないモノマネです。ノリノリ。
(葉っぱくわえてなにしてんだっていう話ですが)

そんなわけで映画のおかげで、この滝を大満喫することができました☆

あらためて感じたのは、こんなふうに滝にストーリーがあると、わたしにとってその滝の魅力ははね上がるんだ、っていうこと。
というのも、わたしの滝の楽しみ方は「妄想」が基本だから。

映画の舞台になっている滝はほかにも過去に赤目四十八滝をご紹介(記事はこちら)していますが、ほかにも小説のモチーフになっていたり、民話になっていたり、歴史上の有名人が訪れていたり……と滝そのものにさらに人間の物語が付随している場合、わたしの滝の味わいかたは、またぐぐっと深くなるのです。

ストーリーのある滝、妄想爆発で存分に楽しんでまいりました☆

☆おまけ☆
ちなみに今回、ほぼ日 × 映画「滝を見にいく」の特別コンテンツをあらためて読み返しました。沖田監督と糸井さんの対談、さらに「ジュンジュン」の案内による幻の大滝ツアー、と超充実の内容です。
https://www.1101.com/takimini/index.html

ああ、DVDでもう一回見なくちゃー!!