待ちに待った!映画「滝を見にいく」を見てきました。
新宿武蔵野館にて。
映画館でも大プッシュされてます!
「幻の滝を見にいくバスツアー」に参加した7人のおばちゃんたちが、山のなかで迷う……という映画。監督は沖田修一さん。「南極料理人」「キツツキと雨」「横道世之介」など、過去作品も大好きなので、「沖田監督 × 滝」なら間違いない!ということで楽しみにしていたのです!
ちなみに、この映画、制作開始前から存在を知ってました。7人のおばちゃんはオーディションで一般人のなかから選ぶとのことで、昨年、その告知があったのです。わたしは人生経験がまだ足りず、オーディションは受けることができませんでした…。(年齢条件がたしか40歳以上でした)
そして、いま余韻を楽しんでいます。
いやあ…… 素敵だったなあ。
作品のベースにあるのは、まさに沖田監督らしい、人間讃歌です。おばちゃんたち、それぞれの人生と、ドタバタのやりとりを通じた友情と、その先にある彼女たちの成長が描かれています。ノリは基本的にコメディで、じんわりくる人間の「おかしみ」が満載。「愛の奴隷」で笑いが止まらなくなるジュンジュンとか。最高。こういうの大好きです。
で……やっぱりわたしはどうしても「滝」にフォーカスしながら見てしまったわけです。この映画において、「滝」というファクターこそ、キモだと思えました。
ここから少しネタバレになってしまうけれど……
滝の前での、7人。
なんと豊かな、幸せな表情だったことか……
そこにいたのは、まぎれもなくおばちゃんではなく、少女でした。
7人の滝ガールでした。
「滝」は、象徴のように感じました。
光を浴びてキラキラとほとばしる滝は、彼女たちがアクシデントに遭って山で過ごしていくうちに、取り戻した若さそのものであり、よろこびであり、青春なのだろう、と思うのです。
わたしが滝に惹かれる一番の理由も、まさにそこにあります。
瀬音を頼りに滝壺に近づいていくとき、水しぶきを浴びて滝を見上げるとき。わたしのなかの「青春」がうずいているのです。
「滝を見にいく」それは、大人たちにとって「青春を取り戻しにいく」ということ。
滝の良さ、本質を、はじめてどんと突いてくれた映画。本当に嬉しいです。
そういえば、このサイトをはじめるときに、ちょっと迷ったのです。「滝ガール」という名前。それこそ20代前半の時から滝好きで、当時「滝ガール」と呼ばれることには別に抵抗はありませんでした。でも、30歳過ぎてるのに、ガールってどうなのよ。わざわざ、ガールって名乗る歳でもないよなあ…と。
でも、この映画を見て。
おばあちゃんになっても、滝ガールでいよう。そう確信を持ちました。
なぜなら、滝の前では、誰もが少女になるからです!
「滝ガール」。
「滝が好きな少女」のことではなく、「滝の前では誰もが少女」である。
「滝ガール」の定義を、そう捉え直そうと思います。
前売り券の特典シール。この気持ち、忘れないように、パソコンとかに貼ろうかな!
間違いなくお薦めです。
「滝を見にいく」
http://takimini.jp/