今週は台風が駆け抜けて大変でしたが…先週末は、いいお天気でしたね!

あまりに「滝日和」のようなので、滝行きを前日になって、決定。思い立ったら気分次第、ノリで決めてしまうことが多いのです。

行き先は、お手軽リゾートの定番、軽井沢!

(行き先を決めたら新幹線だけは往復ソッコーで予約。これだけは当日より前日… 連休でも渋滞のストレスなく、家を出て2時間もかからずに高原に降り立てます)

まずは、星野リゾートのハルニレテラスで、「軽井沢気分」を盛り上げたのち…
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向かったのは、

「ひとつの場所で10滝以上眺められる」場所…

そんな素敵なところが!

…あるんですね。
ここ、軽井沢千住博美術館です。http://www.senju-museum.jp/

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滝の絵ばっかり、と聞いていたので、2011年オープン当初から行きたかったところ。タイミングあわずなかなか行けなかったのですが、念願の来訪です。

アプローチからして、自然の彩りに溢れ、素敵。

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館内は撮影禁止で写真に載せられないですが、素晴らしい、のひとこと。こういう見せ方があったんだ!という驚きに満ちた美術館です。滝の絵を魅せるための、最高の舞台が用意されていました。

自然光がたっぷり入ること。
順路が決まっていないこと。
自然の起伏がそのまま残っていること。

いずれも、今までの美術館の常識を覆す展示方法ですが、こんなにも鑑賞経験に効果的に働くなんて。「滝と出会ったときの感動」が、見事に再現されていました。お客さんが思い思いにめぐり、過ごしている、その姿も景色にとけ込んでいます。よくある美術館の混雑ストレスはまったくなし!

建築家は日本が誇る西沢立衛さん。ブラボー!

 

滝作品のなかでも、特に感動したのが、この2つです。

自然の芸術作品へのオマージュ
「ウォーターフォール# 4」

横浜で開催されたAPEC JAPAN 2010の日米首脳会談の会場にも展示された作品。
ちょうど斜めから光が差し込んでいて、滝に陰ができている。入り口付近に展示されていましたので、ぐるっと館内をまわってきたあと、最後にも鑑賞しました。そうしたら、時間の経過で、最初に見たときと陰ができる位置が変わっているんです。風を受けているかのような非対称なしぶきのはね方も、いいです。自然の芸術作品である滝の面白さを、象徴的にあらわしているようでした。

瞑想に最適な空間。まるで音が聞こえるよう
「The Fall」
1995年に第46回ヴェネツィア・ビエンナーレに出展し、東洋人として初めて名誉賞を受賞した、いわば代表作。
常設展示するにあたって、今年6月、特別につくられたお部屋があるんです。自然光に溢れた本館とは違い、暗い地下室みたいなお部屋で、滝の前に水が張ってある。そこに白い滝のシルエットが反射して浮かびあがっています。
落ち着いて眺められるよう、ベンチが用意されていて、瞑想にぴったり。じっと眺めていると次第に滝の音が聞こえてくる感覚がありました。なぜでしょうね…。

ガーデンをお散歩したあとは、th_DSC_0554

併設の浅野屋のカフェで、図録見ながらひと休み。

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まるで本物の滝めぐりをしたあとのような、爽快感がありました。

滝ガールはもちろんのこと、特に滝好きではないお友達と一緒にいっても、きっと感動を味わってもらえる場所。千住さんの作品鑑賞を通じて、滝のポテンシャルに気付いてもらえるはずです。

千住さん、最高の「滝エバンジェリスト」ぶりですー! 🙂

余韻にひたりつつ、翌日は朝から、本物の滝めぐりに繰り出しました。
続きはまた…