福岡県の白糸の滝で開催した滝イベントの翌日ですが、プライベートの滝旅行ということで佐賀県唐津へ向かいました!

前回はこちら 白糸の滝・福岡県【糸島の名瀑が大暴れ!滝鑑賞イベント】

まず、滝ではない場所のご紹介から。

佐賀県最北部、東松浦半島にある呼子港の近くには、国の天然記念物にも指定されている七ツ釜があります。滝ガールは柱状節理が大好き!ここは柱状節理萌え的には、ものすごい興奮しちゃうスポットです。

この辺り一帯は、玄武岩なんですって。海水で急速に冷却されたことで細かい柱状節理が見られます。で、玄界灘の荒波にさらされ浸食されてできたのが、七つの洞窟の七ツ釜だそうで。想像を超えるスケールでした!

本当は遊覧船に乗って洞窟の中に入りたかったのですが、この日はあまりに波が高かったため、欠航…。でも展望台から眺めているだけでも、ザパンザパンと音が響き渡っていて大迫力でした。

このくらい激しい波が打ち付けていたら、確かに何年もかけて大きな洞窟ができるんだろうなあ、と思います。

こっちの細かい柱状節理が露頭しているところは、ちょっとブツブツしててゾワっとしちゃう…でも萌え的にはそれがいい!地球の造形って本当に面白いです。

さて、スゴイ柱状節理の話を導入としまして、いよいよ本題の滝の話です。

呼子から南西に向かったところにある肥前町では、柱状節理の滝シリーズが見られるらしいのです。ということで、初めてやってきました。

景色としては海が近くて、棚田がいっぱい。半農半漁な生活スタイルだそう。

こちらは町の名所、いろは島。伊万里湾に浮かぶ、大小48ほどの島々の総称で、その名は空海がつけたと言われています。空海さんはここにも来ていたのか!

で、滝です。肥前町には滝が三つあって、昔から肥前の三滝(肥前三滝)と呼ばれているそうですよ!

まず、一つ目。

●白糸の滝・しらいとのたき●
唐津市肥前町新木場。肥前町三滝の一つ。落差24m、幅12m、大小二筋に分かれて流れ落ちる。柱状節理の玄武岩の岩肌が特徴。西国へ出征した夫を慕うあまり、失意のうちに身を投げたという白糸姫の伝説も残る。
来訪日:2019/6/16

駐車スペースから、ちょっとだけ歩いた場所にあります。

先客がいらっしゃる、と思ったら、地元の方が草刈り整備してくださっていました。ありがとうございます!

さあ、すぐに音が聞こえてきましたよ。

こちらです!

聞いていた通り、柱状節理がいい感じです〜!

二筋仲良く並んで、夫婦滝スタイルですね!右側の方が水量が少ないので、奥様でしょうか。

舞い降りるような繊細な滝です。前日にかなり雨が降ったので、水量はそこそこありましたが、もしそれより前に訪れていたらほとんど流れていなかったのではないでしょうか。流れててくれて、よかったよかった。

動画はこちら!

滝のそばには石仏がたくさんありまして、ちゃんとお供え物があるところを見ますと、今も地元の方がお祈りに来られているんでしょうね。白糸姫の伝説ではかなしい場所とのことですが、暗い雰囲気はありませんよ。

滝つぼからは水路ができておりました。この水が集落の方にまで引かれていて、農業用水になったりしたんだろうと思われます。

遊歩道で地元の方が整備をしているところに出会いましたが、こういう滝文化が継承されている様子を感じると、滝ガールとしてはすごく嬉しくなります。

お別れ前に滝ガールからご挨拶。お邪魔させていただきました、ありがとうございました!

続いて、残り二つの滝にまいります。

途中、また棚田の景色に出会いました。駄竹の棚田というらしいです。棚田の先に漁港が見えるというのが、すごく肥前町らしい景色なんだそうな!いいですねぇ。

滝があるのは、この近く。肥前町納所(のうさ)というエリアです。

道路沿いに見えてきます!

●男滝・おだき●
佐賀県唐津市肥前町納所。肥前三滝の一つ。落差20m。冬場は氷瀑になることも。道路沿いで見られる。

こちらです!

また、男滝というだけあり、白糸の滝より水量は多め。大雨の後だったからか、滝つぼの水は濁ってしまっていましたが、迫力はありましたよ。

柱状節理の滝ですが、白糸の滝よりは大きめの柱ですね。

さあそして、あと一つ。男滝からは近いですが少しわかりにくく目立たないところに落ちています。

●女滝・めだき●
佐賀県唐津市肥前町納所。落差12m。肥前三滝の一つ。駐車スペースから歩いて2分。

坂をおりていきますと…

お社が見えてきました!

滝はこちらです!

肥前三滝の中では、もっとも落差が小さい滝ですが、女滝と名付けられているように少しフォルムは幅広で女性的に感じます。柱状節理の形に沿って分岐していくのが美しい。

滝の周りの石像にはそれぞれにお花が添えられていました。こんなところまで地元の方がいらしているんですね。三滝の中で一番ひっそりとしていましたが、やっぱり愛されている滝なんでした。

ちなみにお社の中には、可愛いお地蔵様?が鎮座していましたよ。口が赤くて、ちょっと女性っぽい感じもありますね。

三つとも柱状節理滝でしたが、雰囲気はそれぞれに違っていました。

肥前三滝では観光客の方に会うことはなくとも、地元の方がちゃんと守っている滝だということを実感!その土地の滝が愛されていることがわかると、不思議とわたしもその土地に愛着がわいてくるんですよね。初めて訪れた肥前町もなんだか勝手に親近感を抱くようになりました。

唐津まで来た時には、また足を伸ばしたいと思います!

* * *

☆おまけ☆

肥前町のランチは人気店というこちらへ。「玄海寿し」さん。

注文はもちろんこちら。やっぱり玄海灘まで来たらイカの活づくりでしょう!しっかり電話予約で確保しておいてもらいました。

活きイカ造りは15年ぶりくらいに食べたのですがやっぱり感動!大人になったからより美味しさがわかる。刺身が終わったあとにゲソとミミを天ぷらにしてくれるんだけど、それが奇跡的にふわっふわなんです。忘れられません。

イカ定食にしようか迷ったんですが、単品で頼んで正解でした!欲張ってお寿司も頼んじゃった!このために朝食を抜いてきていましたし(笑)。ごちそうさまでした。

わたしの旅には、おいしい思い出が欠かせません!

唐津の旅、あと少し続きます。