遅れつつなのですが、先月のみなかみの滝めぐり、続きをアップしておきます!

旧新治村エリアの2つの滝からスタートした前回(綾織の滝/人影の滝・群馬県【みなかみ町二つの不動滝】)。

後編ということで、この日巡った残りの滝をご紹介。

まずこちらは、猿ヶ京温泉の滝。

●縁結びの滝・えんむすびのたき●
群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉。2段の滝で落差20m程。古来より良縁に恵まれると伝えられる。駐車場から徒歩3分ほど。
来訪日:2017/11/26

温泉には今回は立ち寄らずでしたが…赤谷川にあるダムの脇に駐車場があって、そこから歩いてすぐ。

アニメキャラのようなのぼりが出ていました。
「おがんしょめぐり」

猿ヶ京温泉では神仏へのお願いごとを「おがんしょかけ」というそうで、そのおがんしょスポット?を巡るハイキングルートを作っているようです。縁結びの滝もそのルートに入っているんですね。みなかみ町では、こんなマップもありました!
http://www.enjoy-minakami.jp/pdf/sarugakyo-oganshomeguri.pdf

実は、ここは、わたしが滝好きになってすぐくらいの頃に、来たことがある滝でした。その時の記憶はあんまり定かではないけれど、その時にはおがんしょめぐりはなかったなぁ。2010年くらいに地元の方がこの滝の周囲を整備されて、それから「縁結びスポット」としてジワジワと人気が出てきたのだそうです。

さあ、滝はすぐ見えて来ました!
冬直前、ということで木々が葉を落としているため、見通しがいいですね!

こちらです。

あらあ、いい滝! 日差しを受けて、キラキラと輝いています。わたしが前回この滝に来たのは、もう10年以上前の話なので、ほとんど初対面みたいなものです。

縁結びの滝の由来は、この滝に伝わる伝説にあります。

昔、村の若者が嫁にすぐに逃げられてしまうということで悲しみ、滝の近くにあった観音様を拝んでいた。すると、美しい娘が現れたので、若者は洞窟に隠れて様子を見た。娘は嫁いでも追い出されてしまうと泣きながら良縁を願っている。若者は娘を洞窟に招き入れ、滝の水を飲ませながら慰め、二人は結ばれたという…

なんと。同じ境遇にある二人が滝の前で出会う。運命的ですね!

洞窟というのがコレでしょうか。

絵馬掛けには、婚活の切実なメッセージとラブラブメッセージの両方が混在していました。


言い伝えもそうですが、この滝の形も「縁結び」の名付けの理由の一つなのじゃないかな、と思います。

滝は、途中、2筋に分かれるんですよね。それがまた一緒になる、というようにも見えます。こういう合流系はよく「夫婦滝」と名付けられたりすることが多いのです。

しばらく滝前で待ってみましたが、伝説のように誰かが運命的に現れるというわけではありませんでした(笑) 

雪が積もってしまう冬季は閉鎖するようですが、その直前の時期だったからこそ、貸切状態で滝と向き合うことができました。新緑の季節なんかも雰囲気がまた変わって良さそうなので、また次回は温泉ともセットで来たいと思います…☆

そして、このあと訪ねたのは谷川岳の滝。先ほどまでは晩秋の風情だったのに、さすがに今度はもうすっかり冬景色。11月だけど、普通に雪山でした…!

この谷川岳の麓、ちょっと気になってた滝があったのです。

●白鷺の滝・しらさぎのたき●
群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽湯吹山国有林。谷川岳ロープウェイの軌道下に流れる西黒沢に落ちる滝。落差8m。ロープウェイ駐車場から徒歩30分ほど。

ロープウェイの駐車場にクルマをとめたあと、少し戻ったところにある西黒沢橋の脇の林道を歩いていくのですが… 特に除雪されているわけでもなく、普通に雪道です。といっても積雪量は大したことないし、どなたかの足跡もあるし。ということで、長靴でずんずんと進んでいきます。

なかなか11月とは思えない景色ですよね。冬を先取りしたハイキング。でもしばらく上り坂を歩いていくので、ちょっと汗ばんできます。

この間、ずっと頭上をロープウェイが行き来しています。もし上から見ている人がいたら恥ずかしいな、とか自意識過剰なことがよぎりつつも、滝が見えて来たあたりで、グイグイ沢に降りていきます。そう、この滝って、道から眺めることはできる(ロープウェイからも見られる)んですが、滝壺までの道はあるわけじゃないんです。沢に降りなきゃいけない。降りやすいポイントは他にもあったような気がするけど…雪が積もっていたので意外と降りやすかったです。

沢をチャプチャプ。水の透明度が素晴らしい…!

この先に滝が見えます!

こちらです!

おおお!

落差はそんなにあるわけではないんですが、この雪景色と滝壺の色のコントラストが美しいー! 頑張って歩いて来たかいがあったなあ、と寒さを忘れてしみじみしてしまいます。

白鷺、というネーミングもなんとなく納得。鷺が遠くを見つめてシュッと佇んている時の感じに似ている気がしました。

動画はこちらです。

水の綺麗さ、伝わりますでしょうか!

いつまでも見ていたい…とはいえ、滝を眺めているうちに、なかなか風が強くなってきてしまったので、名残惜しいけれど早々に退散。グリーンシーズンの白鷺さんにも会いに来たいです。

あと、この後もう一つ、お手軽に道路脇で見られる滝、稲荷滝もちらりと鑑賞したので…

この日は合計5本のハシゴ滝となりました☆

ちなみになぜこのタイミングでわたしがみなかみに来ていたのか、と言いますと。

この日の夜に地元の観光協会や事業者の方が集まる「みなかみ会忘年会」というのがあって、縁あって東京からの滝ガールとしてうっかり参加させていただいちゃう、ということがあったのです(*^.^*)

滝めぐりしているんです、とお伝えしたら、地元の方々がいろいろナマの情報を教えてくださり、これから行きたいところがたくさんできました。

滝ガールとして嬉しかった出会いは、こちら!
キャニオニング界の伝説のボス、キャニオンズCRO(チーフ・リフレッシング・オフィサー)マイクさんと。

キャニオンズといえば、わたしも学生時代にお世話になった! キャニオニングという遊びを日本に紹介してくださった方。先駆者の目線は大変勉強になります。現代における滝のポテンシャルについて一緒にお話できて楽しかった! 

忙しく働く大人にとって滝は素晴らしい癒しツールだし、外国人観光客にとっても日本の自然を体感できるワンデートリップの目的地にぴったりだし。その点、みなかみの東京からのアクセスの良さはかなり強みですよね。

会のあとはちょうどバルナイトという温泉街ハシゴ酒のお祭りイベントが開催中でして。

チケット買うと、4軒までハシゴできる(それぞれのお店で飲み物とおつまみが出てくる)というもの。そんなの楽しいに決まってるじゃないですか! まんまと4軒ハシゴしました。中華、イタリアン、居酒屋、最後はスナックでカラオケ〆。

ハシゴ滝にハシゴ酒、みなかみの濃い一日でした…☆