平治の滝・和歌山県【平家落人伝説の滝と廃村の森】

平治の滝・和歌山県【平家落人伝説の滝と廃村の森】

今年は2月はじめに続きまして、3月末にも和歌山県を訪ねてました。先日も少し記事に書きましたが、実はわたしが和歌山の偉人、南方熊楠にハマってしまっていたので、田辺と白浜にある記念館を訪ねてきたというのと(記事はこちら)… 

もう一つの目的がコレでした。↓

本宮大社の近くの熊野古道で開催された荒俣宏さんと行く「道普請」(みちぶしん)&荒俣宏さん講演会に参加したのでした!

荒俣宏さん、ずっとお会いしたかったー! 熊南方熊楠記念館の名誉館長でいらっしゃると同時に、世界遺産熊野本宮館の名誉館長でもいらっしゃるのですよね。さすがマルチなご活躍!

荒俣さんと一緒に、道普請(熊野古道の傷んだ部分に土を運んで埋めて修復すること)も頑張りましたよ!

そんなわけでその日は本宮の近くに宿泊していたわたしたち。3月にオープンしたばかりのゲストハウスikkyuさんにお世話になっておりました☆

ウェブサイトはこちら↓
エネルギー自給のオフグリッドな宿 Guesthouse ikkyu

築80年以上の伝統的な古民家を改装しているだけでなく、エネルギー自給のオフグリッドに挑戦しているのが特徴! お手洗いもコンポストトイレと聞いていたので、ちょっとワイルドな滞在になるのかと思いきや、とんでもなーい! とっても快適でした。このコンセプトは素敵だなあ。普段の暮らしのことも見直すきっかけになりました。

オーナーの森さん、ありがとうございました!

…と、さてさて。

前置きが長かったのですが、ここから、滝のお話です。翌日、本宮の近くでまだ行ったことのない滝があったので、くまの・川遊び部の部長佐竹さんに連れて行っていただきました。

●平治の滝・へいじのたき●
和歌山県田辺市本宮町平治川下平治。平治川にかかる落差33mの二段の滝。下段が雌滝(めんたき)、上段が雄滝(おんたき)。源平の合戦に敗れた落人が隠れ住んだといわれる平治の里にある。林道平治川線の終点から徒歩10分。
来訪日:2017/3/27

こちらは佐竹さんもお初という滝だそうで! わたしも本でしか見ていなかったので、どんなところかなあ、と気になっていたところ。

本宮町を北へ北へ、林道を進んでいくのですが、これが想像以上にハード!!

舗装は一応されているのですが、超〜荒れてるんです。鋭利&大きな落石がたくさんトラップのように散りばめられていて。何度か車をおりて、石をどけつつ… いやあ、怖かった。これ一人じゃ絶対無理だった。諦めてましたねぇ。

そして。

なんとか幸運にもパンクせずに林道終点まで来ることができました(帰りも大丈夫でした!)。

滝までは徒歩10分もないとのことなのですが、歩き始めていきなり不思議な雰囲気に包まれています。

よく見ると、植林されているところの地面は丁寧に石積みがされているんです。あ、廃村だわ!

ここは昔、もとは平氏の落人の隠れ里だった平治川という集落があったところ(昭和48年に最後の人たちが村を離れたとのこと)。つまりその時、農地だった場所に一面、植林されているんですね。

この石垣はけっこう広範囲に見られます。「このスギの植林がなかった頃は、すごく明るい集落だったんじゃないか」と佐竹さん。そう言われてみれば、確かに!

高台にある、おそらく屋敷跡?みたいなところ。かまどみたいな大きな石の台がありました。

なんですが、コケに覆われていて。

なんだか諸行無常を感じますねぇ。

こういう昔の人(といってもそこまで昔ではないですが)の暮らしの痕跡を感じると、彼らが代々大切にしていただろう滝のことも、ますます気になってきます。

音が聞こえてきました、見えてきましたー!

が、倒木がけっこう激しくて、全体像を見渡すことができません…!

2段の滝ということなので、下に見えるのが雌滝ということでしょう。上段の雄滝の方ももっとちゃんと見たい! 

すると、佐竹さんが上段の滝つぼに上がる道を見つけてくれました。

おお… 鳥居があります!

こちらが、平治の滝(雄滝)です!

とっても素敵です!

まだ水量が少なめの時期だったからということもあるのですが、流れはしっとりと優しげ。日当たりがよかったので、滑り落ちる流れの部分がキラキラと輝いています。平家落人伝説だけでなくて、さらに「大蛇の伝説」もある滝だということで、それを聞いているとちょっと暗くて怖いところなのかな、と思っていたのですが、今回のわたしの印象はそんな感じではありませんでした。

ご一緒したヨガインストラクターのやすよさんは、早速滝つぼのほとりで瞑想タイムです。

天から生まれてくるような滝の落ち口に…

滝つぼの優しい揺らめき。

お不動さんも見守ってくれています。

ここは平氏の落人たちの隠れ里。彼らと彼らの子孫は、この山奥でひっそりと暮らしながら、どんな思いで滝を眺めていたんでしょう。自然に還りつつある人の生活の痕跡があったからこそ余計に、昔の人の滝への思いがどんなものだったのか、考えてしまいますね。

また一つ、熊野の滝と人との繋がり、滝文化を感じることができる滝でした。

そうそう、この滝に行った後、お食事処にこんなポスターが貼ってありました。

どうやら平治川村をご案内してくださる方がいるらしいですね。この方は平治の滝についてもいろいろ詳しいのかしら…今度機会があれば、お話を伺ってみたいものです…☆

この後、本宮の近くの滝、もう一つ訪ねましたよ。
続きます!