古座川の滝めぐり、続きです。

古座川源流域の植魚の滝、ハリオの滝を訪ねた後…
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古座川の源流域から、いったん集落のあるところまで降りてきたんですけど…(西川という集落です)

ここからまたぐんぐんと林道を登っていきまして、再びけっこうな山奥へ!

●まぼろしの滝●
和歌山県東牟婁郡古座川町西川。落差63mの直瀑。古座川支流、平井川の栃谷に落ちる。林道西川線終点まで走ると到着。駐車スペースから徒歩10分ほどで滝下に到着。
来訪日:2018/3/18

林道の終点がスタート地点です。

徒歩5分ってことだったので油断してたら、地味に登りがきつかったです…(笑) 

ここで、わたしの滝レーダーがピコーン!

滝の上部が見えてきました! 思っていたよりもかなり大きいぞ!

ここからは沢はゴロゴロの大岩が続くので、右側から巻いていきます。

近づいてきました!

どーん。

か、かっこいいーーー!

凛とした直瀑です。滝つぼはないタイプ。水は少なめ。最後は岩に当たって弾けるので、しゃしゃしゃしゃしゃ…と繊細な滝音を響かせています。

「まぼろし」という由来については、諸説あるっぽくて。

一つはその昔、この滝を見つけた人が「日本一の那智の滝より大きい滝を見た」と言ったことで、騒ぎになったが、米俵一俵分だけ那智が高いことがわかった。期待した村人はひどく落胆し、日本一が夢まぼろしと消えたことから、「まぼろしの滝」と呼ばれるようになったーーー

実際は、米俵一俵の差ではなくて、63mだから半分くらいの落差なんですけどね。それでも間近で見ると堂々とした迫力があるので、もし季節によって水量が豊富にあれば「これは那智の滝以上ではないか!」と昔の人が思ってもおかしくないかもしれませんね。あるいは、水量が少なくて細い流身だからこそ高さもあるように見えるのかも。

また、冬期になると渇水で流れなくなることもあるらしいので、そこから「まぼろし」とされたとも。この日はちゃんと流れてくれててよかったです!

ひとまず、この滝を眺めながら腹ごしらえ。またもや、めはり寿司です(笑) だって大好きなんだもん!

ぺろっと食べ終わりまして、迷うことなく滝下へGO! 一応水しぶき対策でレインウェアを羽織りました。

(黄緑色がわたしです)

滝下の眺め、素晴らしかったです! 

水量が多くないので、流身は風に揺れるんですね。だから表情が刻々と変わっていく… 生き物のようです。

動画はこちら!

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気まぐれにお日様が覗けば…こんな感じでくっきり虹も出現! 

そんなこんなで、なかなか滝から離れることができない。しかも水しぶきも思ったほどかからないので、寒くもないし。

遠くから見守ってくれていた佐竹さんも、坂崎さんなかなか帰ってこないなあ、と思っていたらしい!(笑) 滝のふもとで戯れている様子をたくさん写真に撮ってくださりました。ありがとうございます!

黄緑の人、すっかり夢中になってますね…(笑)

それにしても、これ級の滝があまり知られず穴場になってるのが熊野のすごさですよねぇ。この日はたまたま他にお一人でいらしている方がいましたが、訪れる人は少ないのだと思います。

帰り道、滝から少し離れた場所の木に箱が設置してあるのを見つけました。開けてみると、昔は来訪者のためのノートが置いてあったっぽい。当時はもう少しメジャーだったのかなあ。

熊野の滝めぐり古座川編、まだ続きます!

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