前の記事で、楽天日本一記念!ということで、仙台にあります豪快さ満点の秋保大滝を紹介しました。
でも、実はその前に、山形県でほかにたくさん滝を見てきていたのです。
滝の数日本一といわれる山形県。今回は短い滞在でしたが、遊佐、酒田、最上、月山、東根などをめぐり、すっかりファンになって帰ってきました。
山形はこれまであまり縁がない土地でした。過去に高校時代に修学旅行で来たくらい。当時は「どうせなら、沖縄とか北海道が良かった!」と先生の旅先選定に異論を唱えていました。女子高生には、まだ良さがわからなかったんでしょう…。
でも、いま、妙に落ち着くのですね。大人になったのだなぁ…。収穫後の田んぼに飛来した白鳥の群れを眺めながら、ゆったりドライブです。
さて、この山形ポテンシャルを見抜いていた人といえば、松尾芭蕉です。
山寺をはじめとして山形には40日滞在していたそうで、各地で多くの句を残しています。
芭蕉の大切にしていた価値観、山形の滝からもよく伝わってくる気がしました。
なかでも、その印象の強かった滝が、この七ツ滝でした。
●七ツ滝・ななつだき●
山形県鶴岡市田麦俣。落差90m、梵字川の上流、七ツ滝沢に3段になって落ちる滝。出羽三山の一つ湯殿山におもむく修験者がこの滝に打たれて身を浄めたという。日本の滝100選。
来訪日:2013/10/20
珍しい形のかやぶき屋根の古民家が残る小さな集落、田麦俣。かつては、出羽三山の道者宿で栄えたといいますが、今は過疎化が進み、ひっそりとした地域です。人影が見えませんでした。
滝への案内も、ごく控えめ。日本の滝100選なのに観光地化されておらず、「前へ前へ」感はゼロです。道路わきにある駐車場もガラガラでした。
駐車場からすぐ、小さな広場がありました。
こちらが、滝見台からの眺めです!
いまは滝壺に降りることはできず、遠望するしかありません。
山肌の中に1筋で現れたのち3筋に分かれ、そしてまた1筋にまとまって。
そして、再び木々のなかに消えるように落ちています。7つ…というのは何が7つなのかわからないのですが(^-^;
滝の飛沫が霧となって、ぼんやり白く霞がかっていました。
正直、派手さは、ありません。
滝壺に近寄ることができない物足りなさもあります。
だけど一方で、不思議な余韻がありました。
人を寄せ付けないからこそ、自然のそのままの静かな美しさがあり、
滝壺が見えないからこそ、想像を膨らませて、余白まで楽しむことができる。
わび・さびの世界を追求していた芭蕉。彼の思いをしのびながら、滝景色を愛でることができたのかもしれません。ゆっくり日本茶でも飲みたい気分です。日本って、いい国だなぁ…と。わたしの心が滝にここまで共鳴するのは、日本人だからというのも、絶対あると思うのです。
芭蕉はこの滝についての句は残していませんが、ほかにはいくつか、滝を詠んだ句があるんですよね。
こんどは、芭蕉ゆかりの滝をめぐる旅もいいですし、滝の前で感じたことを俳句に詠んでみるのもいいかもしれません。
また、楽しみ方が広がっていきます 😉
坂崎さま
初めまして,自称滝マニアのメイと申します。
情報です。
今日,ほとんど知識もないまま,山形七ツ滝に行ってまいりました。
危うく遭難しかけたので,情報を見てみました。
滝つぼどころか「全く近寄れないなんてあり?」と思い,
滝人さんは,下からトライされたようですが,
私は,上からトライしました。
技術もないし,今日はびしょぬれOK程度の軽装備でしたので,
行けるところまで,という感じで,いってみました。
真ん中のを3本とすると,計8本ありました。
F8は慎重におりましたが,あとは,どれもこれもつるつる滑るところでした。
傾斜が緩いので,F7~F5ははだしで後ろ向きで
四つん這いになったり,
f2-f4は右岸側のブッシュをつかみながら,
F1は右岸を巻いて,何とか降りれました。
となると,どれが7つなのかはわかりませんね。
余談です。
3本別れているのコースを右岸から登りましたが,
油断して着く直前に滑落してしまい,
後で気づきましたが,頭部2か所,脚部1か所に深い傷を負いました。
服は切れていませんが,皮膚が擦り剝けた個所多数…
ロープ持っていくべきでしたが,
遊歩道で滝つぼに降りられるつもりで行ったのが敗因です。
失礼いたしました
メイ
コメント、情報ありがとうございます!上から行かれたのですか、ハードそうですね!
最下段だけは先日沢を登って行って来たところです。その上の方もいつか行きたいです…!