北海道の滝めぐり、3日目。

大雪山西側の天人峡へ。柱状節理と淡いブルーの流れが美しい渓谷です。

th_DSC_0385th_DSC_0389ここから目指すは、羽衣の滝です!
今年の夏に掲載されていた日経新聞の何でもランキング「滝の名所ランキング」山歩きも満喫編の第2位にも選ばれていました。今回、待望の初訪問になります。

●羽衣の滝・はごろものたき●
北海道上川郡東川町。落差270mは北海道1位。忠別川の支流アイシホップ沢川と双見沢川が合流する地点で絶壁を七段に分かれて落ちる。日本の滝100選。天人峡温泉の登山道から滝見台まで徒歩60分ほど。
来訪日:2013/9/29

先日訪れた兵庫の天滝と同様、そこそこの山登りをした後に見られる滝=「ハイキング滝」です。

観光客向けには天人峡温泉から徒歩15分くらいで滝の落ち口側から眺める「見晴台」もあるのですが、残念ながら今年5月に遊歩道が土砂崩れになって通行止めに。現在は開通のメド立たずだそう…これ、けっこう周知不足で、通行止めのその現場で初めてその事実を知る年配のご夫婦に2組遭遇。めっちゃガックリしてて気の毒だったんですけど!

わたしは当初予定していた通り、今回は登山ルートで滝見台を目指しました。

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落差270mの滝を、谷を挟んで向かい側の山から見ることになるので、ひたすら斜面をジグザグに登っていきます。

道中は沢の音が気持ちいいBGMになっているのですが、登り進んでいくうち、その音に微妙に変化がありました。

流れる音から、落ちる音へ。

滝が、近づいてきている!

音から、まだ見ぬ滝の存在を想像することができるのです。これでモチベーションはぐんとアップ。自分でも不思議ですが、山登りでもあんまり疲れません。耳をすましながら、ルンルン&ズンズン進みます。

登山開始から30分ほど経過したとき。ふいに滝音が強くなり…

th_DSC_0399チラッ(!)

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きゃー、見えました!左右の滝とも、見事な段っぷりです!
でも、まだ全貌は拝めなくて。あと500mとのこと…。th_DSC_0401

今度は比較的平坦な山道を引き続き進みます。いったん滝の音から遠ざかります。ちょっと寂しい…。

そして、登山開始から50分、ついに、滝見台へ到着!

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空から舞い降りた天女が、そこにいらっしゃいました…白い羽衣をまとった天女、その名の通り。

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山の中で落ちる滝ではなく、山並みそのものを背景にした滝です。北海道ならではのスケールに圧倒されます。

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右側には大雪山旭岳がそびえています。(↑写真右上の雲をかぶっている山)

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眼下には、通行止めで行けなかった、敷島の滝も。(↑写真右下の小さく白いの)。

滝そのものだけでなく、目に映る雄大な山並みと空なども含めて、この滝の素晴らしさなのだろうと思います。この感覚は写真におさめることはできないので、記憶に大切に刻み込みます。わたしがいる間、滝見台にはほかに誰も来なくて、贅沢な“滝時間”を過ごしました。

今回はまだ時期が早かったのですが、山が色づく季節にも、また来たいですね!

おまけ 北海道の紅葉 その2。
旭岳ロープウェイの紅葉はまっさかりでした!th_DSC_0481th_DSC_0468

 

3日間、北海道の雄大な自然を満喫した、初秋の滝めぐり旅でした!

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