大分県、宇佐の三滝と呼ばれるうちのふたつをご紹介しました!

西椎屋の滝・大分県【ハードな下り階段!宇佐トリオの実力】
東椎屋の滝・大分県【宇佐三滝イチ!実力と人気を誇る美瀑】

あと残りひとつ、こちらも迫力の直瀑です。
念願の宇佐の三滝めぐりでしたが、直瀑トリオもそれぞれに個性があるので楽しかったですよ〜!

●福貴野の滝・ふきののたき●
大分県宇佐市安心院町福貴野。落差65m。深見川に落ちる直瀑。裏からも眺められることで裏見の滝とも呼ばれる。西椎屋の滝、東椎屋の滝とともに「宇佐の三滝」と称されている。国指定名勝耶馬渓の中。駐車場より徒歩10分ほど。
来訪日:2015/11/21

駐車場のあずまやには、感想ノートが置いてありました。

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皆さんの書き込みを見る限り、なんだか良さそう!「滝まではけっこう大変でした」みたいなコメントもあったのでちょっと身構えましたけど、実際はちょっと道がゴツゴツしているくらいで大変というほどでもなく。風景を楽しみながらの快適な散策です。

紅葉はほぼ終盤でしたが、遅れて色づいているものを愛でつつ……

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落ち葉の彩る川面にも、うっとり。

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だんだん音が聞こえて、きました…!

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こちらです!

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おお〜!
落差はトリオのなかでは一番小さいですが、思ったよりも迫力ある!

ここも東椎屋と同じタイプで、岸壁からストーンというタイプの直瀑で、その岩盤は上部が新耶馬溶岩、下部は旧耶馬溶岩の集塊岩の組み合わせ。場の雰囲気もよいですよ。

この滝の特徴的なのが、「夫婦滝」だというところです! 左側の太い滝が男、右側の細い滝が女ですね。

「夫婦滝」と呼ばれる滝はほかにもいっぱいありますが、こうやって仲良く並んでストーンと潔く落ちているタイプは初めて見たかも!

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水量豊富、男気!という感じで勢い良く落ちるダンナさん。そんな夫に妻はけなげに寄り添って引き立てているのですが、そういう本人もしなやかにまっすぐ芯の通った女性なんです。こういう夫婦の形もステキだなあ、と思わされますね。

あこがれますね〜

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寒くてこのときは行けなかったけど、ここは滝の裏側もまわれるらしい!
また、東向きの滝だから晴れた日の朝には虹が出るそうです。虹をまとった二人の姿もいつかまた見に来たい!と思います。

(山の上、龍泉寺の境内に滝見台があって、そこからの眺めが素晴らしいとのことだったので、あとで寄らなきゃ〜、なんて思っていたのに、うっかり寄り忘れてました… わたしのバカバカ(泣)!)

そして……
この宇佐では、もうひとつステキな滝を発見!

宇佐市院内町。ソフトクリームが大好きなわたしは、この地域の名産である柚子をつかったソフトクリームがあるとのことで、それを目当てに「道の駅いんない」に立ち寄りました。

ジェラートタイプ。美味です〜☆

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「道の駅」といえば、地域の情報の宝庫。あまりメジャーじゃない地元情報もゲットできることがあります。今回もそうでした。

ソフトクリームを食べながら何気なく地域の観光案内パネルを見ていると…

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あっ!
滝だ!
宇佐の三滝とはまた違うスタイル!

調べてみるとこの道の駅からかなりご近所。さっそく見にいってみました。

●余の滝・あまりのたき●
大分県宇佐郡院内町上余。駅館川上流の恵良川支流余川にかかる滝。落差48m。末広がりの形状から「末広の滝」とも呼ばれる。駐車場から徒歩5分程度。
来訪日:2015/11/21

余温泉の、またちょっと奥。

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駐車場もちゃんとありました。

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歩いて、5分くらい…

見えてきました〜!
手前にもゆるやかな滝があります。

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こちらが正面!
これはまた、名瀑です〜!

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末広がりの分岐瀑。向かって右側のほうは勢いよく、左側はツラツラと優しく落ちてきます。その強弱のリズムが何ともいえません。

まさに岩と水のシンフォニー!
細かい水しぶきがふわっと飛んできます。

滝壺も浅いので、夏は水遊びなんかも、とっても気持ちよさそう!

穴場なだけあって、誰もこない……

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しばし、ぼーっと滝を眺めて時間を忘れてしまいました。

これはちゃんと押さえておくべき、四つ目の名瀑、ですね。
それにしても、このエリアは名瀑が密集しすぎ! 羨ましすぎます!

ちなみにこのあたり、里の雰囲気もとてもいいかんじだったんですよ。

収穫は終わってしまっていましたが、日本の棚田百選にも選ばれた棚田があったり…

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いちいちほっこり、絵になるなあ…

それから院内町は日本一の石橋の郷とも呼ばれてるそうで、町のなかにはアーチ型の石橋がたくさん! 昭和のはじめまでつくられていたそうです。コンクリートの橋とは違う趣があっていいですね!

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急峻な地形だから、木の橋だと増水したときにすぐ流されちゃうからというのと、古くから棚田の発達もあったことで、石工の技術が磨かれていたみたい。この町に石橋はなんと75基もあるのですって。今回はじっくり見ることができなかったけど、橋の歴史をめぐってみるのも面白そうでしたよ!

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滝の多い場所には、こういう独自の文化もあったりする。思いがけず日本の文化の奥深さを知ることができるのも、滝めぐりの楽しみのひとつなんです。

大分の滝、まだ続きます!